Asia Oceanian Open 2024 参戦記
こんにちは。
メモリーアスリートのYasです。
2024年9月7日と9月8日の2日間、「Asia Oceanian Open 2024」が開催され、僕は第5シードとして出場しました。
今回は自分の試合を中心に振り返っていきたいと思います。
↓大会アーカイブはこちら
Asia Oceanian Openとは
「Memory League」(メモリースポーツのサイト)ではWorld Tourという仕組みがあります。
1年を通じていくつかのトーナメント戦やリーグ戦を開催し、その実績に応じたポイントで世界ランキングを決めるというものです。
その中でトーナメント戦は年3回あり、それぞれアメリカ時間、アジア時間、ヨーロッパ時間で行われます。
今回はアジア時間のトーナメントなので、「Asia Oceanian Open」ということですね。
エントリーは誰でも可能で、世界ランク10位以内は本戦にシードとして出場できます。
本選が16人のトーナメントなので、シード選手を除いた枠を予選で争うということになります。
ルール
基本的なルールは以下の通りです。
・トーナメント方式(負けたら敗退)
・2セット先取(1セット4ゲーム先取)
・第1,3セットは上位ランクの選手が、第2セットは下位ランクの選手が先攻
・準決勝と決勝は第1セット第1ゲームはSurpriseで、第1セットのみ5ゲーム先取
※Memory Leagueには6種目(Cards/Images/International Names/Names/Numbers/Words)ありますが、同セット内にInternational NamesとNamesはどちらかしか選べません。
※4-4時タイブレーク採用(お互いに2種目消し、残った2種目からランダムで選ばれた種目で決着
※準決勝と決勝の第1セットはSurpriseがあるため、4.5-4.5でタイブレーク
出場選手&大会の展望
出場選手については大会前の記事で書いているので、ぜひご覧ください。
シード選手だけでもかなり重厚な面々が揃っていますが、それ以外にもサウジアラビアのNaser、イタリアのDanieleとDavide、ウズベキスタンのGafurovなど実力を伸ばしてきた若手が多く出場していて、混戦になることは間違いありません。
大会前のYasの気持ち
初戦はDaniele。
先を見据えると、できればここはそんなに時間をかけずに勝ちたい。
準々決勝はDonかDavide、実力が五分五分なのでどっちが来てもおかしくない。
Donには2種目(Cards/Numbers)有利、Davideには3種目(Cards/Inter/Words)有利、若干Davideのほうがありがたいか。
この試合が長引いて準々決勝で当たる頃にはへろへろになっていたら勝てるかな。
準決勝はVishvaaかNaoki予想。
どっちが来ても厳しいが、二人のタイプは全く違う。
Vishivaaは日によって波が激しすぎて戦うのが難しい。
逆にNaoki相手は安定している分、種目ごとの相性がはっきりしていて戦略が立てやすい。
(Inter/Numbers/Words:Naoki優勢、Images/Names:Yas優勢、Cards:五分)
所感はどちらでも勝率35%。勝ち筋はあるけどやや細めくらい。
決勝はSimonかMatteo予想。
SimonはNaokiにかなり近いけど、僕的にはSimonのほうが厳しい。(Cardsが速いため)
MatteoはCards以外厳しい。Numbersはまだ取れるけどそれ以外は本当にきつい。
どちらもヨーロッパの選手なので、決勝は時差有利を活かして粘り勝つしかなさそう。
ただシード選手紹介でも書いた通り、Alexがいないこととアジア時間であることから、優勝のチャンスがとても大きいはず。
ベスト4が最高順位なので、決勝行きたい…!!!
1回戦
試合前
トーナメントの上半分と下半分でスタート時刻が分かれており、僕がいる上半分は9時スタートでした。
さて、ここでお互いの直近1年間のベストを見てみましょう。
相手がベストで上回っているのはCardsとNumbersですが、トップ5のタイムの分散が大きく安定感はなさそうです。
どちらも20秒台前半で精度重視で行けば8割くらい取れそうです。
僕が優勢なのはWordsとInterですね。
基本選出はこの2種目にして、余裕があれば2回戦を見据えて強い場所の温存ができると最高です。
試合
試合開始10分前までに選手はzoomに入り、審判に部屋チェックを受けます。
この形式の大会には常連になりつつあるので、チェックはスムーズに終わりました。
この試合は僕がシード上位なので、僕が先攻です。
作戦通りまずはWordsを選びました。
悪くないスタートです。
相手は時差もあってかきつそうですね。
ここで快勝できたので、気持ちがかなり楽になりました。
Cardsが微妙ですね…25sくらいをターゲットにしてましたが、リズムにうまく乗れず2周しました。
相手も調子悪かったようで助けられました。
InterとNumbersは調子よかったですね。
初戦の1セット目でこの2種目の調子がいいことが分かったことは、のちの試合も含めてかなり大きかったです。
2セット目は先攻後攻が入れ替わり、相手が先攻。
相手はCardsを選んできました。
1セット目のCardsがいまいちだったので、ターゲットを25~30sに落として臨みました。
相手もCardsよくなさそうだったし、そのタイム帯でパーフェクト出せればいいかなと。
僕は計画通り。でもやっぱり感覚はよくないままでした。
相手も同じくらいのタイムで来ましたが、やっぱりきつそうです。
次は僕の1選択目ですが、ここはInterを選びました。
Interはほぼ確で取れるので2-0、すると3ゲーム終わった段階で3-0か2-1になります。
2-1だったらWordsを選んで確実に勝ちにいきますが、3-0だったらImagesを選んで場所節約+Imagesの調子確認をしようと思ってました。
しっかりInterを取って、相手の選択したNumbersも取りきることができました。
3-0になったので、さっき書いた通りImagesを選びます。
攻めすぎず守りすぎない、11~12sくらいで行きます。
しっかり12.88sで当てきれました。
リコールもスムーズで、Imagesの調子は良さそうでした。
Cardsに不安を残しながらも、展開としては完璧な初戦となりました。
1回戦全体
ほとんどの試合で上位シードが勝つという、あまり波乱のない1回戦でした。
その中でシード選手で唯一負けてしまったのがKatie。
サウジの新星Naserが勢いのままに勝利していました。
また、僕の準々決勝の相手が決まるDonとDavideの一戦は、フルセットの激戦の末Donが勝ちました。
でもこれだと僕との準々決勝はヘロヘロなんじゃないか…?
準々決勝で一番面白そうなのは間違いなくVishvaa vs Naoki。
Asia Oceanian Openの2023チャンピオンと2022チャンピオン、バッチバチの戦いになるでしょうね。
メモリースポーツファンとしてはぜひとも観戦したいですが、僕は同じ時間に試合があるので後でアーカイブでも見返すことにしようと思います。
準々決勝
試合前
準々決勝の相手はDon。
過去の対戦成績も含めて、実力はかなり近いです。
お互いの直近1年間のベストはこちら。
Cardsがはっきりと有利でInterが若干不利、それ以外は同じくらいですね。
Cardsは絶対選びつつ、それ以外は様子見ながら選んでいこうと思います。
これだけ見るとDonはかなり強いですが、彼も相当分散が大きいタイプです。
しかも彼はフルセットを戦った後。時差も含めて相当きついでしょう。
しっかり精度重視で戦って、準決勝いきます。
試合
昼ご飯を食べてのんびりしていたら14時になりました。
Donが上位シードなので、彼の選択で試合開始です。
彼の1選択目はInterでした。
この種目は攻守というのがあまりない種目ですが、20近くを取って相手の下振れを狙いところです。
しっかり19を取って勝ち切れました。
Donは思ったより初戦のダメージが大きそうです。
僕はまずCardsから選択しました。
確実に2-0を作りに行きます。
1試合目にCardsの調子がいまいちでしたが、その感覚はこの試合も同じでした。
パーフェクト取れてるだけましと捉えていくしかなさそうです。
Donは心配になるレベルで調子崩してますね。
Donの2選択目はWords。
DonはWordsの世界記録保持者ですが、試合展開が厳しくなると精度度外視で世界記録チャレンジにシフトしてくる傾向があります。
なのでここも相当無理してくるだろうなと予想していました。
僕はいつも通り、55s付近で48以上取りにいきます。
2ミスくらいかと思ったらかなり下振れて44。
リコール始まった瞬間に詰め込み3つ目(=49個目)が飛んだので、「あーやらかした」と思いながら回答していました。
Donは27.57s、スコア39と案の定ガン攻め。
相手が世界記録にこだわっているのが幸いしました。
ここで僕の2選択目ですが、Donがもう一度Wordsをやりたいと言ってきました。
実は試合前にも「Words選んでくれたら嬉しい」とは再三言われていて、世界記録狙いたいんだろうなというのは知っていました。
さっきの調子で外してくれるならこちらとしては全然ありがたいので、Wordsを選んで4-0を狙いにいきます。
回答中にパーフェクト取れたな、と思ってましたが49でした。
彼女"の"、記憶中に注意できていなかった部分です。
Donは世界記録チャレンジ継続、精度重視作戦がハマって1セット目を4-0で取れました。
2セット目は僕の選択からで、安定のCardsからです。
ボロボロでした…今日勝てたとして明日大丈夫か?
ただ1セット目のDonのCardsもボロボロだったので、ワンチャン勝てると思いながら回答を進めていました。
結果お互いボロボロで、何とか僕のポイントになりました。
Donは1選択目からWordsを選んできました。
まあさっきInterを僕が取ったので、自然な選択だと思います。
なんと1点差、ギリギリの勝利でした。
銃弾じゃないのは分かっていたのですが、他の言葉が思いつかなかったです。
ここにきて25sで45を出せるDonはやはり強いですね。
さて、ここで相手の選択を取ることができたので、あとは自分の選択種目を落ち着いて取りきるだけです。
1試合目のNumbersの調子が良かったので、2選択目はNumbersにしました。
やはり感覚がかなり良く、21秒でパーフェクトを取れました。
このままInterも取って2試合連続完封勝ちだ!
と思ってたらDonがNamesを選んできました。
まあさすがにInterは選びにくかったですかね。
自分が弱すぎてびっくりしました。
記憶中からかなり滑ってしまっている感覚があって、リコールも全然出てきませんでした。
相手も25とそこまで高くないので取りきりたかったですが、しょうがないです。
さて、次は僕の選択なわけですが、選択肢はImages/Inter/Names/Wordsです。
Interはさっきは相手の下振れを引けましたが、ベースの実力はDonのほうが上なので選びたくない。
Namesはもちろん選べない。
Imagesもワンチャンがあって怖い。
ということで、Wordが安パイになりそうです。
きっと相手は世界記録チャレンジをしてくるし、僕のWordsの感覚も悪くないので、ここで取りきりたいところです。
(ちなみに上のNamesのコメント欄でDonが「Words選んでくれたらCards選ぶよ」と言ってきました。こういうのはあまりよくないですね。
てか今日Cards不調だから嬉しくないし。)
かなり気合いを入れて臨んでパーフェクト。
無事勝ち切ることができました。
これでAsia Oceanian Openは3年連続ベスト4進出です。
世界で一番時差を有効活用しているかもしれません。
そして今までの経験でも分かっていたことですが、やはり大会の場で精度を保つことはかなり大事ですね。
今日の2試合はかなり精度に助けられた試合だったので、明日も精度を意識して戦いたいです。
準々決勝全体
またもシード上位が順当に勝ち上がる結果となりました。
下剋上が起きたのは僕だけですね。
しかもどの対戦も2セットで終わっていて、上位陣がかなり安定した戦いを展開していることが分かります。
ということで準決勝の相手は昨年のAsia Oceanian Open覇者のVishvaa。
何とか勝って決勝行きたい…!
Round3
試合前
Vishvaaとは過去何回も対戦していますが、ここ2年くらいは勝てていません。
直近1年間のスコアを見てみましょう。
ベストのスピードではどれも勝てません。
ただベースのスピードだとCards/Imagesはチャンスがあります。
特にImagesは相手のミスも起きやすいので、絶対に取りたいですね。
あとは攻めるのが難しいInterやWordsで、常にこちらがベストパフォーマンスを出して相手の下振れを待つしかありません。
何を選択するかも難しいですが、Cardsは僕があまりミスしないので一応選んでいこうと思います。
あとは相手の選択を見ながらその場で決めていくしかなさそうです。
相手の様子を見て、あまり調子の良くなさそうな種目を選ぶことにします。
あとはSurpriseですね。
準決勝以降は第1セット1ゲーム目がSurpriseなので、ここは何としてでも取りたいところ。
Names系以外来てくれ…!
試合(第1セット)
今日は10時試合開始です。
昨日より1時間遅いので、少しゆっくり寝れました。
定刻通りに部屋チェック等を終え、Surpriseで始まります。
Surpriseは文字通り始まるまで何を覚えさせられるのかが分からず、いつものMLの6種目以外でオリジナルで出題されます。
"Surprise"なので基本的に前情報はありませんが、場合によっては直前に概要が伝えられることもあります。
今回のSurpriseは、事前情報ありのパターンでした。
…まじですか。Namesですか。
Names系以外でって言ったじゃないですか。
と言っていてもやるしかないので、気合い入れて試合開始。
大惨敗でした。
結局の中身は横顔Namesで、思ったよりスピードが出ず28人しか見れませんでした。
まあこの敗戦はしょうがないか…。
その後はInterを選ばれ敗北、僕が選んだCardsも取れずに0-3。
Cardsは昨日よりはましでしたが、まだ良くないですね。
次に相手が選んできたのがImages。
NumbersかWordsが来ると思っていたので、これには驚きました。
Imagesは昨日からいい感覚があったので、11~12sをターゲットに臨みました。
しっかり11.75sで当てきって、ようやく1本奪取。
15と16がかなり似ていて、55%くらいの自信でぎりぎり当てきりました。
こうなったらImagesを選び返すしかないので、同じくらいのタイムを目標にしてImages2回目。
こんなタイムで接戦ってあり得るのかよ…
結果画面見て心の底からがっくり来ました。
さっき書いた通り、1回目のImagesで11.75sパーフェクトが出ていたので、今回もそのつもりでいました。
ただ、20枚目あたりで足が机に当たりモニターが揺れるという事故が発生してしまいました。
それでやむなく2周してこのタイムになってしまったんです。
(これは結果論ですが、2周している時に1周目の記憶がめちゃくちゃ残っていて、1周にすればよかったと思いながら2周してました。)
劣勢の展開だったので攻め切っちゃってもよかったかもしれないですね。
その後はお互いにNumbersを選び、相手のミスで1本取るも2回目はそうもいかず、2-5で第1セットを落としました。
試合(第2セット)
セット間の休憩中に2セット目の戦略を考えていたのですが、本当に難しかったです…
【第1セットの振り返り、所感】
Cards:相手は調子良さそうで僕はあまりよくない、選びにくい。
Images:唯一自分の実力で取れた種目で、これは2セット目も選択確定。
Names:選ぶ理由なし。
Inter:相手の下振れ待ち、こちらから選ぶほどではない。
Numbers:1本取れたものの、タイムでは負けているので100%の自信があるわけではない。ただ相手もミスが出ているので選択肢には入る。
Words:未知数。昨日の感じだとお互い調子悪くなく、出たとこ勝負になりそう。
ということで、2セット目はImages→Numbersを選択、3選択目は仕方ないけどWordsかなーって感じでした。
自分の選択は絶対に取って、相手の選択種目で取れるチャンスをうかがいます。
2セット目は下位シードの僕が先攻。まずはImages。
体のどこかを机にぶつけないように意識しながらプレーしたのは初めてです。
無事モニターを揺らさずに勝つことができました。
相手の1選択目はInter。
相手が下振れたとしても、僕目線ベスト近くを出さないと勝てないので、とにかく集中して臨みます。
うおおおおおおおおお!
Interで取れたのはあまりに大きすぎる!
しかもタイムで負けていたのでスコアで上回らなければいけないところ、奇跡の1点差。
最後絞って出てきたアカムを埋めまくったおかげです。アカムありがとう。
Johannesの配信も平田さんの配信も沸いてるかなあ、とか思いながらも試合は進むので、計画通りNumbers。
大会中、ここまでNumbers5回全てパーフェクトだったので、かなり自信がありました。
痛すぎる敗戦。ここでか…って感じです。
2241がどうしても出なかった…。
ここを取れていれば3-0だったので、本当に取りたいところでしたね。
別に引きずるとかはないですが、かなり悔しかったです。
2-1の場面、相手はCardsを選択。
まあ1セット目取れているし自然な選択ですが、相手も結構種目選択に悩んでいそうでした。
ここは25s以内を目指しつつ、感覚が悪いと感じたら2周するところまで頭に入れて臨みました。
感覚悪く2周しましたが、それは相手も同じだったようで、タイム差で勝利。
これで3-1です。
ここで僕の3選択目ですが、このセットの始めに書いた通り、ここはもともとWordsを選ぼうを思っていました。
ただ、今Cardsを取れてしまったことが状況を複雑にさせてしまいました。
今相手がミスったCardsを選ぶか、Words勝負にするか…
ここでWordsを選んで負けた場合、ほぼ確実に連続してWordsを選ばれてしまいます。
この時、Wordsが1回取られている=「相手の調子>自分の調子」だった時に、相手の選んだWordsも取られてしまいます。
ではCardsを選ぶとどうなるか。
お互いのWordsの調子が分からないまま相手の3選択目になるので、NumbersやImagesも選択肢に入ります。
今日はImagesもNumbersも勝ったり負けたりの展開なので、相手の3選択目まで考えるとCards選択のほうがよさそうに見えます。
ただ僕の考えとしては、
・この瞬間に一番勝てそうな種目を選びたかった(=4-1になる確率が一番高い選択肢を選びたかった)
・Vishvaaは若干不安定なタイプなので、2連続でWordsをやることになってもどちらかは取れそうだなと思った
・直前のCardsが取れたとはいえ僕のCardsの調子が良くなったわけではない
ということで、元の作戦通りWordsを選ぶことにしました。
タイムもスコアも上回られ、あっさり取られました…
ここで51sでパーフェクトはお手上げです。
これはWords連続でくるだろうなあと思っていたら、まさかのNumbers選択。
さっき外してしまっていたのと、Vishvaaは自分が劣勢な時に攻めてきそうだなと思ったので、守り目でパーフェクト狙いに行きました。
Vishvaaのメンタル素晴らしい。感服。
まあ僕が24sでミスっているのは論外ですが、18.65sでパーフェクト出されたらどのみち厳しかったですね。
この3-3は僕にとってかなり厳しい状況です。
僕は残りCards/Inter/Namesから1つ。Namesは一旦抜きにして、CardsもInterも勝率35%くらい。
Vishvaaは残りImages/Wordsから1つ。Imagesなら勝率50%、Wordsは若干相手有利くらい。
厳しいな…
というわけで、僕はInterとCardsの2択。
この2択だったらさすがにCardsを選びます。
ターゲットは25sくらい、パーフェクト死守の中で速いタイムを狙います。
今回は余裕をもって当てられましたが、相手もしっかり当ててきました。
相手のマッチポイント。
ここでVishvaaの4選択目、絶対にWordsが来ると思っていましたが、まさかのImages。
Imagesならワンチャンあるぞ。
(後で聞いたところ、Vishvaa的にはWordsのほうがリスクが高いと考えていたみたいです。)
ここで取りきりたい相手はパーフェクトの中で速いタイムを出してくるはずなので、僕も精度のリミッターは外さない中で速さの限界を狙います。
11sくらい目標。
記憶がやや遅くなり、タイマー止めた瞬間にタイムで負けてそうだなと感じました。
しかもリコールが全然自信なくて、感覚は22くらい。
リコール中は絶対負けたと思ってました。
ふたを開けてみたら28-26。
思ったより当たってたし、相手も思ったよりミスってました。
薄氷の勝利でなんとか望みをつなぎました。
ここでタイブレーク。
お互いに2種目消して、残った2種目からランダムで選ばれた種目で決着をつけます。
Vishvaaが先に削除種目の選択で、Imagesを選んできました。想定内。
僕は当然Namesを消します。
次にVishvaaがWordsを消してきました。
そんなに僕とWordsで戦うのが嫌だったとは思わなかったので、驚きでした。
残りはCards/Numbers/Interなので、普通に分の悪いInterを消します。
これで残ったのはCardsとNumbers。
Cardsのほうが勝ちやすそうだったので、心の中でCards来い!と願っていたら…
これはきてる…!!!
正直僕のCardsの調子はかなり悪いですが、それでもこのCardsにはテンションが上がりました。
この場面、どうしても攻めたくなりますが、「精度>スピード」を覆すほどの実力差はないので、精度ありきの中で限界の速さを目指します。
さっき25sで当てれているので、それくらいでパーフェクト。取るぞ。
うわああああああああああああ………
微妙なカードが4枚あって、当てきれませんでした……
2-5、4-5で負け。
3回目のAsia Oceanian Openの挑戦でしたが、前々回、前回と同じくベスト4で幕を閉じました。
準決勝&決勝
僕はもう負けてしまったので、ここからは手短に。
もう片方の準決勝はSimon vs Matteo。
フルセットまでもつれる激アツ試合をMatteoが制し、3大会連続のSlam決勝進出です。
どうやらあまり時差の影響はなさそうです。
というわけで、決勝はVishvaa vs Matteoになりました。
爆発力のあるVishvaaと、安定感抜群のMatteo。
次世代のほこたて対決、全世界が注目の決勝にふさわしい好カードです。
結果は…
終始抜群の安定感を見せたMatteoが完勝、見事Slam初優勝を決めました!
振り返り
全体振り返り
結果は以下の通りです。(名前縮めてます)
優勝:Matteo
準優勝:Vishvaa
ベスト4:Simon、Yas
ベスト8:Don、Sayaka、Naoki、Naser
ベスト16:Katie、Mohamed、Konstantin、Daniele、Davide、Anna、Gafurov、Ben
あまり下剋上は起きませんでしたね。
最近は上位選手のパフォーマンスが安定してきて、下剋上が起きにくい環境になってきているかなと思います。
大会中の各選手のベストスコアはこちらです。
決勝に行ったMatteoとVishvaaがどの種目でもトップ3近くにいますね。
本当に強かったです。
僕はというと、Names系以外は4種目ともトップ5に入っていました。
アベレージタイプの僕っぽい結果ですね。
個人振り返り
今回は決勝進出が目標だったので、かなり悔しい結果となりました。
しかも昨年の準決勝もVishvaaに負けていて「今度こそはやってやる」という気持ちだっただけに…残念です。
大会前の練習不足でCardsの調子を上げきれなかったことがかなり響いてしまいました。
ただ収穫もあって、Imagesは1ヶ月くらい攻める練習をしていたおかげで楽に11s台を出せたし、Numbersも比較的安定して戦うことができました。
あと、アジア時間開催だったので久しぶりに時差を気にせず試合できたのもよかったです。
今後の課題としては、何か一つ武器を作ることですね。(これまでも何回も言っていることですが)
上位勢に対して対抗できる種目がなく、自分の1選択目から苦しい展開になってしまう現状をどうにかしないといけません。
練習頑張ります。
最後に
メモアカの配信やXなどで応援コメントいただいた方、ありがとうございました。
ありきたりなコメントにはなりますが、誰かに見られている状況、特に応援がある状況はかなり力になります。
もっと高い舞台で戦えるよう精進しますので、これからもよろしくお願いします!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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