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DX認定企業になりました。
当社は木材加工を担う地道な製造業。システムエンジニアなどいないし、電算室もないのだけれど、本年11月1日付で、経済産業省より「DX認定」の称号をいただいた。
ことの起こりは2019年。工場のみならず、事務所も含めたモノと情報の流れが滞るボトルネックを見つけ、それを広げることで当社の生産性を上げることを目指した。
最初は本当の試行錯誤。「エクセルデータをグーグルのスプレッドシートに変更することで、複数人が同時編集できるようになるよ」と教えてもらったのがその始まり。
単なる知識だけではプロジェクトは進まなかったが、もっともコンパクトな第一工場で成功事例をつくることにこだわった。
その中で、専門家からもらったアドバイスが実に大きかった。
「全体最適を求める前に、部分最適をまず一つ」
「紙ベースの手計算を無理してデジタルデータにしても担当者のストレス溜まるだけ」
既にデジタルなものをデータベースとして扱えるように工夫するところが第一歩。
工場内にWiFiを飛ばし、タブレット端末を準備して専用ソフトを導入したが、得られた成果は限定的だった。
一方で並行して進めたRPAの導入が、事務所内で功を奏し、残業の大幅短縮が実現した。続いてノーコードツールの存在を知り、AppSheetを駆使して専用アプリの内作ができるようになった。
DXの次なる本格的なステージは、社外に付加価値をもたらすこと。顧客や市場と繋がることで、真のDXのステージへと踏み出す。
そんな中、中小企業向けのDXコンサルが自然発生的に始まる。成功事例の見学希望者が、クライアントに変わった瞬間だった。
「DX認定」の入った名刺の出番がジワジワと増えていく。新たなステージの始まりにちょっとワクワクしている。