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秘伝のタレ ボクのカラダを流れているエキス

命の源が両親であることは、今さら言うまでもない。それでも、誕生日に「産んでくれてありがとう」などと素直に言えるようになったのは、自分が所帯をもって子供たちが大きくなってからのことだ。

その父母にも、さらに父母がいて、4人の祖父母にもそれぞれ父母がいた。何代さかのぼると何人になるなどという計算はさておいても、ご先祖様とはつながっていたいと思う。

肉体をもたない存在となっても、僕らを守ってくれている存在は、果たしてどこにいるのだろう?さきごろ、ある動画での説明に膝を叩かんばかりに共鳴した。

守護霊と呼ぶべきか、ご先祖様がたは、この私がいい人生を送れるように、あらゆる算段をしてくださっている。その所在を無理にでも決めるとすれば、いったいどこにいらっしゃるのかの問いに、肩の上か後頭部あたりと想像するのは一般的なイメージ。

けれど、きわめて科学的な説得力とともに、ご先祖様はボクの体の中を流れている。血を分けた両親という言葉があるが、間違いなくボクはそこから来たのだ。そして父も、母も、父と母の血を分けていただいて生を得た。

創業以来のつぎ足しを続けている名店の秘伝のタレのごとく、ご先祖様の血脈は、ボクのカラダを流れている。

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