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オーディション番組【LOUD】でアイドル初心者の想いすらあふれた話

私は深くアイドル界に沼ったことがない初心者なのですが、ここのところ、韓国の男性アイドルオーディション番組【LOUD】に恐ろしくはまっています。今回は、去年Niziプロジェクトで日本を沸かせたJYP&説明不要・カンナムスタイルのPSYの2名が参加者を奪い合うスタイル。

タイトルのLOUDとはBoys be LOUDからきており、内なる自分を大声で叫べということのよう。

▼公式WEBサイト(韓国語ですが日本語も選べる。)

▼日本ではdTVまたは途中まではYTで無料公開中。

今日も、もう何度も見たというのにまた起き抜けから30分もチャプター3を見てしまった‥‥。

ネオ伝統芸能・アイドルオーディション

NiziPJでも感じたことも重ねて、韓国のアイドルオーディション番組の何がすごいか順を追って説明していきます。

①推しを見出す喜び

いわずもがなたくさんの参加者の中からパフォーマンスを見て自分なりにデビュー予想をすること。それは古くはASAYANで、最近ならNiziPJ・JO1で、きっと世界のいろんな場所でフォーマット化されている形式ではありますが、編集を通じて驚くほどに完成された番組の構成で1人1人すみずみまで理解し、応援したくなるこの気持ちは不変でしょう‥‥。

▼合計73名参加(うち数名は日本人)

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▼わたしの推しは、5名。

最高の表情&ダンスパフォーマンス「イェダム

5年間冷凍され続けた一流の苦労人「ジェフン(練習生期間をお披露目まで外に出られないことから冷凍と呼んだりする)

実はもう仕上がってる、はにかみミッチー「ジョンヒョク

多様なバックグラウンドを背負った最強ハイスぺ男「ダニエル

静かでクレバーなものづくりの人「ウンフィ

事細かに語りたくなるのですが、noteいっぱいになりそうなのでちょっとやめておきます…。

才能豊かなパーティを好き勝手組んで、世界を覇するこの楽しさ。最高。

②アイドル界のアップデートは韓国から

今回のオーディションはNEXTアイドル像を描くためのものでもある。再三、2人のPD(プロデューサー)が「彼みたいな人が来てくれて本当によかった」「みんな一緒だったらどうしようかと思った、ほんとに心配だったけど安心した」と語ります。特に、それは企画・作曲・編曲・制作・・・といったプロデュースが既にできる創作タイプの参加者たちに向けられる賞賛もちろんアイドルタイプの参加者も作詞ができる。ダンスタイプの参加者もラップができる。もう複合スキルが前提の世界だ。

これまではどうしても「的確な表現者」としての能力を問われるアイドルが主流だったが、LOUDで繰り返されるのは「自分を持っているひと」「自分が見えるひと」という言葉。これからのアイドルには内なる自分を粗削りでも外に発信できる人材が必要。もはや偶像ではない、そんな変換点が具体になっていくさまを見たような気がする。

各国でアイドルは0→1に苦心して挑戦しているが、こんなにも韓国のアイドル界は先に行っているのか…と放心した。

③2人のプロが子供のように喜ぶ姿

注目すべきは参加者パフォーマンスやストーリーだけではない。彼らに真摯に向き合い、感情を表に出し、全力でコメントするPD2名もだ。

パクジニョンさんは、優れたプロデュース力で金言を量産する。途中、オーディション番組で芸術にまでも言及し、納得度の高い方針で参加者の人生をデザインする。そして誠実な努力家が欲しいといいながらも、天才を確保しようと必死になるかわいさ。

PSYさんはその分厚い人情で、参加者の想いをすくいあげる。彼の事務所P-nationはまだまだこれからで、研修生も我が子のことのよう。研修生お披露目のステージで緊張のあまり、彼自身がいろいろ間違える。笑

2人とも新しい才能に出会って、言葉をなくすほど感動したり、目をキラキラさせて語り合ったり。そのさまを見るだけで、ああエンタメ業界は安泰なんだなと確信できる。

これは時代の産物だ:ファンベースマーケティング

これらオーディション番組の発足は、完全にマーケティングの潮流を踏襲している。

時代は大量多様な情報に生活者が取り巻かれる環境へ。Youtubeひとつ開けてみても、アイドルコンテンツやプロの解説動画だけじゃなく素人感覚が魅力のYoutuberのやってみた動画まである。プロアマの境なく競合がひしめき合う上にファンにさせるまで気が遠くなるようなステップが必要な今、プロダクトの初めから伴走してもらってファンにするスタイルが完全に勝ち筋になっている。

言い方はあれですが、このスタイルで進めればデビューした瞬間から売り確定ということ。dTVでは新生2チームの専門チャンネルが立ち上がるのでしょう。(もちろん、放っておくと冗長になってしまうオーディションをメリハリきかせてコンテンツ化するすばらしい編集あってこそですが。)

▼コンテンツ系以外の国内外ファンベースマーケティングの一例はこちらなど。時代の流れは、浮気しがちなフローターの確保に走るのではなく、深くつながるファンをはじめからどう作って、そのHOT度をどうKEEPし活性化し続けるか。

もはや伝統芸能化する韓国のアイドル。そしてマーケティングの第一線としてのオーディション番組。そしてそれ以上に、前途洋々な若者たちの未来に全ベットしたくなる私なのでした…。

繰り返しにはなりますが、無料になっている間にこちらを何卒。




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