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川でロープを身体に結ぶのは絶対にダメ

こんにちは!元激流カヤックガイドが、川の楽しさと安全に楽しむコツをお届けするシリーズです。今日はお恥ずかしい失敗談シェア第5弾です(笑)。

川では一度のミスが大きなリスクにつながりますが、正しい知識があれば多くの危険は回避できます。僕の失敗をシェアすることで、これから川で遊ぶ方にも危険を少しでも理解してもらえたら嬉しいです。


ロープを身体に結ぶのは絶対にダメ

川で子どもと遊ぶ時、流されないように身体をロープで大人と繋いでおく。これ、どう思いますか?

ライフジャケットには、カラビナを付けたりするところがあるし、そういう使い方をするためなんじゃないの?と思った方、要注意です。

ロープを身体に結んだり、ライフジャケットの肩口にロープを結んだカラビナを付けるのは絶対にNGです。

流れる川の中で、ロープを身体に結んだ状態で、逆側のロープの先端が川底の岩などに引っかかったところを想像してみてください。

自分の身体は当然下流に流される水圧が掛かりますが、繋がったロープの先は岩に引っかかっているので、最大限に伸びきったところで自分の身体は水中で留まることになります。

この時に掛かる水圧がとんでもない重さになり、すごい強さの水圧に押されたまま、身動きが取れない状態になります。

これはロープエントラップメントといい、かなり危険な状態です。過去にこれによる死亡例もあります。引っかかるのがロープでなく足なら、フットエントラップメントと言います。

これはフットエントラップメント

僕は以前、トレーニングの一環として、足にロープを結び、もう片方を仲間が持って川に入り、ロープエントラップメント状態をわざと作り出し、水圧を体験するという練習をしていたことがあります。

その最中にハプニングが起こり、仲間が手放したはずのロープが水中の岩にひっかっかり、僕は足首をロープで結ばれたまま、強い水圧を受けてリアルなロープエントラップメントに陥ったことがあります。

この時の水圧は、勉強しているはずの自分でも想像を超えるもので、パニックになりました。

ガイドは普段リバーナイフを携帯していますが、この時は冷静にナイフでロープを切ることができず、駆け付けた先輩ガイドに助けてもらい、事なきを得ました。

普段の川遊び中にこの状況になったら、普通は対処できませんし、助けにも来てくれる人もなかなかいないでしょう。

ちなみにこれはボディエントラップメント

これらの事故を防ぐために、流れる川では足を水面まで浮かせましょう。足を地面に向けておくと、引っ掛かる可能性が高まりますので、足は上げて流されましょう。

川で流れる時は、足を上げてホワイトウォーターフローティングポジション(WWFP)の体勢を。

アウトドア製品開発コラム

ここからは、新製品開発に関するコラムです。これまで板金加工の下請けを主としてきた会社で、アトツギとして初めて製品開発に挑戦中。
今作っているのは、スズキのジムニーのトランクにぴったり収まる収納プラットフォームです。アウトドアでの使いやすさを追求し、カスタマイズできる仕様を目指しています。

ジムニーミーティングに参加してきました!

10月6日(日)、北九州で開催されたジムニーのユーザーミーティング「TAKE-GT&九州ジムニーミーティング」に参加させていただきました!このイベントは、いつもお世話になっているジムニー専門店、テイクオートさんが主催するもので、最初に大地さんからイベントの話を聞いたのは9月上旬のこと。「イベントがあるんです」と言われて、「そこまでに試作品を作るので、ぜひ参加させてください!」と、勢いでお願いしたのがきっかけです。そこからは、イベントに向けて全力で製品開発に取り組んできました。

製品コンセプトをしっかり伝えられるようにするため、見た目や重量は後回しにして、とにかく引き出しがちゃんと機能する収納ボックスを作ること、そしてジムニーへの取り付け・取り外しがスムーズにできるというデモンストレーションができることを最優先で進めてきました。金曜日にはなんとか作り終え、テイクオートさんで最終的な取り付け確認を行い、その日の深夜にはブースに掲示するポスターの製作まで完了。土曜日は子どもの運動会で、父親競技のデカパン競争でグラウンドを爆走し、その夜にイベント会場へ向けて出発し、車中泊で当日を迎えるというなかなかアグレッシブなスケジュールで臨みました。

今回のメインの目的は、ユーザーの声を直接聞くこと。プロトタイプをお客様と一緒に見ながら、改良点やフィードバックをいただくことを目標にしていましたが、ありがたいことに多くの方から有益な意見を伺うことができました。開場の10時から15時までほとんど休みなく、各お客様とじっくりお話しすることができました。

今回感じたことは、ジムニーユーザーさんはジムニーが大好きで、愛がある方が多いということ。僕が、製品開発中なのでよかったらアイデアください!とお声かけすると、ほとんど全員のお客様がお話しをしていただけました。ジムニーコミュニティ、素敵だ!ご相談にのっていただいた皆様、本当にありがとうございました!

ジムニーだらけ!
プロトタイプ展示ブースの様子

次回もお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(表紙写真:Yuya Nojiri)

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