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ライフジャケット未着用で激流に飛び込んだら...

こんにちは!元激流カヤックガイドが、川の楽しさと安全に楽しむコツをお届けするシリーズです。今日はお恥ずかしい失敗談シェアです(笑)。

川では一度のミスが大きなリスクにつながりますが、正しい知識があれば多くの危険は回避できます。僕の失敗をシェアすることで、これから川で遊ぶ方にも危険を少しでも理解してもらえたら嬉しいです。


ライジャケなしで激流に入ったらどうなる?

これは、ラフティングガイド2年目の頃、先輩と2人で操船のトレーニングをしていた時のことです。

普段は当然のようにライフジャケットを着ていたんですが、その日は「ライジャケなしで激流に入ったらどうなる?」という話になり、軽い気持ちで挑戦することにしました。場所は四国の吉野川。勢いよくライジャケを脱いでボートに置き、そのまま流れの速い川に飛び込んだんです。

飛び込んだ瞬間、全身に冷たい水がぶつかり、「ヤバいことをした」と直感しました。

体はまったく浮かばず、むしろ水中に引きずり込まれて、顔が水面に出せない。川の流れは水中の方が速く、どんどん本流に押し流されていきました。必死に顔を上げようともがくものの、思うように呼吸ができない。見上げると、ボートは空気抵抗でゆっくりとしか進まず、どんどん距離が開いていく。戻るのは絶望的でした。

もう、こうなったら自力で岸まで泳ぐしかない。けれど、本流の流れが速くて、エディに入るには相当な体力が必要です。必死に泳いでエディラインを目指すも、息はできないし、体も動かない。もがくようにして何とか岸にたどり着いた時には、全身が酸欠で動けなくなっていました。


あの時、もし岸にたどり着けなかったら、そのまま次の急流に巻き込まれていたでしょう。確実に窒息していたと思います。

この経験で痛感したのは、ライフジャケットの存在がどれだけ大事かということ。ライジャケがあれば、流れの速い川でも安心して泳げる。でも、それはあくまでライフジャケットがあってこその話です。なしでは、流れに翻弄され、簡単に命の危機に直面する。

だからこそ、川で遊ぶときは必ずライフジャケットを着用してください。それが、命を守るために必要なものだと強く感じました。

アウトドア製品開発コラム

ここからは、新製品開発に関するコラムです。これまで板金加工の下請けを主としてきた会社で、アトツギとして初めて製品開発に挑戦中。
今作っているのは、スズキのジムニーのトランクにぴったり収まる収納プラットフォームです。アウトドアでの使いやすさを追求し、カスタマイズできる仕様を目指しています。

ついにフレームが組みあがりました!

昨日はレーザー加工機を使って、角パイプに穴を開ける作業を進めていましたが、角パイプの材料の性質上、レーザー加工だとどうしても穴の位置精度が低くなりがち…。穴の位置がずれると、ボルトでフレームを組む際にちゃんと合わなくなってしまうので、その点が心配でした。

ですが、いざ組み立ててみると、問題なくスムーズに組み上がりました!なんとか形になり、まずはホッとしています。角パイプのみで作ったシンプルなフレームなので、材料費も抑えられていますし、前回の試作品にあった無骨さも減り、すっきりした印象になった気がしてます。

今回のサイズ感は、ジムニーのトランクスペースをフルに使い切った感じで、タテとヨコの寸法はほぼこれで決まりそうです。高さは今のところ200mmで設計していますが、まだ調整の余地があります。ユーザーがどんなものを収納したいか、どんなオプションを付けたいかによって、柱となるフレームの長さを選べるようにしても面白いかも。

フレームのサイズ感がほぼ決まってきたので、次はオプションパーツをどう取り付けるか、そして車側にどう固定するかを検討していく必要があります。10月6日のイベントまでに形にしなければならないので、スケジュール的にはかなりタイトですが、なんとか間に合わせたいと思います!


次回もお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(表紙写真:Yuya Nojiri)

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