【2分で読める】川遊びの安全ガイド~人工物の危険~
こんにちは!元激流カヤックガイドが、川の楽しさと安全に楽しむコツをお届けするシリーズです。
今回は「人工物の危険」について注意点などをご紹介します。
人工物の危険について
川には橋脚、テトラポッド、堰堤などさまざまな人工物がありますが、当然これらは川で遊ぶ人のために作られているわけではありません。
多くは、増水から人々の生活を守るために設置されています。そのため、これらの人工物は川で遊ぶ人にとっては非常に危険です。以下に、具体的な危険性を説明します。
人工物①|橋脚
橋脚は川の流れの真ん中にあることが多く、以下のような危険があります:
橋脚に体が張り付いて動けなくなる
橋脚によって複雑な流れが作られ、その流れに捕まる
もし流されている状況で橋脚が近づいてきたら、前記事内に書いた「ホワイトウォーターフローティングポジション」で体勢を整え、手で水をかいて事前に避けるようにします。
ぶつかりそうになった場合は、水面まで上げた足で橋脚を強くキックして、貼り付かないようにし、そのままの体勢で障害物がない場所まで移動します。安全を確認してから泳法をクロールに切り替え、岸まで泳ぎます。
人工物②|テトラポッド
テトラポッド(消波ブロック)は川の岸に設置されており、川の強い流れが岸に直接当たるのを防ぐ役割があります。
ですが、テトラポッドの隙間は水は通るものの、人の体は通れないため、動水圧によって隙間に押し付けられ、身動きが取れなくなります。
水位が下がらない限り、自力で脱出することは不可能です。
テトラポッド付近では、絶対に水に遊んではいけません。
人工物③|堰堤
堰堤(えんてい)は、川の流れを緩やかにし、川底や川幅が削られるのを防ぐために作られています。
堰堤の上流と下流では落差ができ、これにより強い流れが発生します。
この現象は「循環流」と呼ばれ、カヤック用語では「ホール」といいます。人やカヤックがこのホールに捕まると、脱出が困難です。
滝の下や渓谷などでも同じ現象が発生するため、ホールを見つけたら絶対に川に入らないようにしましょう。
カヤッカーも堰堤がある場合は川を上がり、カヤックを担いで陸地を歩いてから再度川下りを始める(”ポーテージ”)ことが基本ルールです。
このように、人工物の近くでの川遊びは絶対に避けましょう。特に堰堤やテトラポッド付近では、命に関わる危険があります。
アウトドア製品開発コラム
ここからは、新製品開発のコラムです。これまで下請けに特化していた板金加工会社のアトツギである僕が、今回初めて新製品開発に挑戦しています。開発の裏側や現在の進捗状況などをお知らせします。
ランクルユーザーへのインタビュー
先日ランクルユーザーの知人に、僕が今考えている製品案について意見を伺った際のインタビュー内容を、記録を兼ねてご紹介します。
僕:ランクルでアウトドアをする良さはどんなところですか?
友人:私が思う一番の魅力は「高い走破性と安心感」です。悪路でも進める信頼できる相棒ですし、見た目がかっこいいのも気に入っているポイントです。
僕:なるほど、長く使える自慢の相棒という感じですね。
友人:そうなんです。ランクルはとても丈夫で長持ちする車です。20年、30年と乗れるので、子どもが小さい時から成人するまで同じ車で過ごせるんです。家族で旅行したり車中泊したり、たくさんの思い出が積み重なりますよ。
僕:本当に家族の一員のような存在ですね。そういう話を聞いていると、僕もランクルが欲しくなります。ちなみに、僕の製品についてはどう思いますか?
友人:とてもいいと思います。ベッド兼引き出しをトランクに設置すれば、休憩やコーヒーブレイクに使いたいです。引き出しをテーブル代わりに使えるので、アウトドアや長旅でもいいですね
。
収納スペースとしても機能するので、車内をスッキリ保てますが、火を使う調理は車内に匂いが残るから、僕は多分そこで調理はしないですね。
僕:なうほど確かに!匂い気にする人は結構いそうですね。あと、車のすぐそばで火を使うのは怖いですしね。
友人:はい。なので、引き出しをテーブルにしてランタンを置くのはアリだと思います。夜のキャンプでの作業や周りを明るくできるし、雰囲気も良くなります。
僕:その使い方は素敵ですね。ランタンを置くスペースがあると、夜のアウトドアがもっと快適になりそうです。ありがとうございます!そのアイデアも取り入れて、さらに開発を進めていきます!。
次回もお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(表紙写真:Yuya Nojiri)