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川で事故が起きた時に私たちができること「ファーストエイド」

こんにちは!元激流カヤックガイドが、川の楽しさと安全に楽しむコツをお届けするシリーズです。
今回は「川で事故が起きた時に、私たちができること」についてご紹介します。


川での水難事故は、初動が大切

たとえば自分の家族が、川で事故に遭ってしまった際、まず私たちが一番冷静に対処しなければいけません。
冷静な対処を行うためには、事故が起きた際、”自分は何をすべきで、何をしないべきか”知っておく必要があります。

救助の専門家ではない限り、水難事故に対して経験豊富な人なんてほとんどいません。でも、川遊びをする誰もが水難事故に遭う可能性があるのです。

これまでも書きましたが、川に水があるということは「溺死」「低体温症」のリスクがあります。溺死は当然ですが、重度の低体温症も命に関わります。
川で事故に遭い、死に至るまでの時間は、溺水で1分、低体温症で1時間と言われています。

この時間の意味すること。それは川での水難事故は、初動がとても大切ということです。
今回は、川遊び中に身近な人が事故やケガをしてしまった場合に、”私たちは何ができること”である「ファーストエイド」について書かせていただきます。

ファーストエイドについて

水難事故に限った話ではないですが、事故に遭遇した場合に知っておかなければならないことは、私達は医師でも救命士でもなく、診断や治療を行う知識も技術も持っていないということです。(一部の専門家の方を除く)

「ファーストエイド」とは応急処置のこと。
「ファーストエイダー」(救急救命用語で「バイスタンダー」とも言います)とは応急処置をする人のことで、救急現場に居合わせた人(発見者、同伴者等)のことを指します。

私たちが、ファーストエイダー(=バイスタンダー)としてやるべきことは、その必要性と可能であれば、傷病者を安全な場所へ移送し、症状を悪化させないようにしつつ、救急隊や医療機関に連絡をとること。引き渡すまでの間、傷病者にケアし続けることです。

要は、私たちは、子供や家族、友人と川遊びに行くと決めた時点で「水難事故で一番重要な、ファーストエイダーとしての役割を担うことになる」ということです。

アウトドア製品開発コラム

ここからは、新製品開発のコラムです。これまで下請けに特化していた板金加工会社のアトツギである僕が、今回初めて新製品開発に挑戦しています。開発の裏側や現在の進捗状況などをお知らせします。

プロトタイプを持ってデザイナーにさんに相談

試作品が完成したその日の晩、ニューヨークのデザイン会社で働いていて、ロッククライマーでもある新さんにオンラインで相談しました。

※新さんは、アウトドアとデザインという二つの軸でお仕事をされている方で、僕のアウトドアに対する想いも汲んでくれながらアドバイスをくれるので、今回も是非アドバイスください!と僕からお願いしました。

実物のプロトタイプを画面上で見せながら議論を進めたのですが、やはりオンラインであっても実物大のプロトタイプを手元に用意し、同じものを見ながら話し合えることの重要性を強く実感

まずは、一番気になっていた点について相談。実は、ジムニー専用にする前は、ランクルなどの大きなSUV専用設計の引き出しを考えていたため、実際にジムニー専用サイズで作ると、想定よりかなり小さなフレームになってしまいました。

当初は、ベッド兼引き出しとして使える広さを持った製品を目指していましたが、ジムニーに合わせた時点で、ベッド機能は諦めざるを得ませんでした。

そして、ベッド機能を省いた状態でも、ジムニーのトランクに引き出しを取り付けて車検に通るかどうかを考えると、製品のサイズはかなり小さくなってしまいました。

うーん、なにかあまりいいイメージが湧かない…何かが違うと感じていたその時、新さんからひとつの提案がありました。(次回へ続く)


次回もお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(表紙写真:Yuya Nojiri、文中の写真:全て河川財団「No More 水難事故2020」より引用)

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