出血って、どのくらいの量になると危険??
こんにちは!元激流カヤックガイドが、川の楽しさと安全に楽しむコツをお届けするシリーズです。
今回は「出血はどのくらいになると危険か」についてです。
出血はどのくらいになると危険か
体内の血液量は体重の約8%です。体重60㎏の方で約5リットルあります。
一般に、体内の血液の20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり、30%を失えば生命に危険を及ぼすといわれています。
体重60㎏の方なら、1〜1.8リットルで命が危ないということです。
とはいえ、実際に流れ出た外出血の量を直接計測することはできませんし、地面の状態に左右されるため目測することも容易ではありません。
ですが目安として、アスファルト上では、200㎖の出血は直径50㎝程度に拡がり、500㎖では直径1m程度に拡がります。また、タオルで出血を吸い込み、タオルがボトボトになれば、100㎖以上の出血があると思われます。
いずれにせよ、血が出ている場合は早急に止血を行なう必要があります。
救急車要請の基準
次に、どんな症状であれば救急車を呼んだ方がいいのか、救急車を呼ぶ必要があるとき、どんなことに気を付けておけば良いかをまとめます。
救急車要請の基準
・呼吸停止、心臓停止で人工呼吸または心肺蘇生法が必要な人
・呼吸困難の人
・胸痛を訴えている人
・大出血があり、ショック症状のある人
・腹部を強く打ち、ショック症状のある人、腹全体が緊張して痛みが強く嘔吐や吐き気がある人
・「頭部を打ったり、その他の理由で意識状態に異常がある人
・脊髄を損傷している恐れがあり、手や足の一部が麻痺している人
・激しい腹痛を訴えている人
・吐血や下血がある人
・腕や足を骨折している人
・けいれんが続いている人
救急車の呼び方
次に救急車の呼び方の参考例です。119が通じたら次のことを慌てずはっきり伝えてください。
①所在地を伝える。誰でもわかるような目標物があればそれも付け加える。
②どうして怪我をしたのか、またはどんな状態で発病したのかを伝える。
③今、どんな状態であるか、みたままの状態を簡単に話す。
④係員の質問にはっきり答える。
⑤傷病者が複数いるときは、その人数を言う。
※川などの場所が特定しずらい場所で119する時は、携帯のGPSをオンにしておくと、位置情報がとれるので良いそうです!(消防隊員の方より)
サイレンが聞こえたら、できるだけ人を出して誘導し、現場に到着した救急隊員に、次のことを伝える。
①救急隊が到着するまでの様態の変化
②あなたが傷病者のために行った応急手当
③病があればその病名、かかりつけの病院及び主治医名
救急に電話がつながれば、あとは救急隊員の方の指示にきちんと従うことが第一となると思いますので、上記は心構えとして、知っておけばよいかと思います。
とはいえ、救急車を呼ぶ判断などは難しいかと思います。
その際は「救急安心センター事業(♯7119)」にかけることで、救急電話相談を受けてくれるそうです。詳しくはリンクをご覧になってください。
または、判断の助けになるアプリもあります。スマホに入れておいて損はないです。
⇒全国版救急受診アプリ (愛称「Q助」)
アウトドア製品開発コラム
ここからは、新製品開発のコラムです。これまで下請けに特化していた板金加工会社のアトツギである僕が、今回初めて新製品開発に挑戦しています。開発の裏側や現在の進捗状況などをお知らせします。
プロトタイプ第2弾の設計を開始しました!
デザイナーの新さんとの話し合いで製品アイデアを再考した翌日、勢いそのままに社内のCADチームの課長と溶接職人に新さんの提案を話してみました。
彼らからも好感触を得て、さらにその勢いでテイクオートさんにも連絡。社長と大地さんにアイデアを共有し、直接意見を聞いてきました。
大地さんも「面白いと思います」と好意的な反応をくれ、社長からは「ここにナッターを打ち込んで取り付けるようにしよう」という具体的なアイデアまで飛び出し、全体的に良い評判を得ました。「これでいこう!」と自信がつき、次のステップへと進むことに。
まずは再度ジムニーのトランクスペースのサイズを正確に測り直し、製品の最大サイズを確認しました。前回は少し控えめに小さく作っていたので、今回は引出しを最大トランクスペースに合わせたサイズで設計することに。
次に、材料をアルミの角パイプ20×20に変更することを決定。第一弾では長角のパイプ20×40を使っていましたが、無骨すぎた上に必要以上に強度がありすぎたため、今回はよりスマートなサイズで設計してみることに。
すぐに材料屋さんへ発注し、翌日に材料が入荷することが決定。材料が届き次第、すぐに製作に取り掛かれるように、いま急いで3DCAD(SOLIDWORKS)を使って設計変更を行っているところです。
さて、無事に製作ができるのか…。これでうまくいかなかったら10/6(日)のジムニーイベントにプロトタイプが間に合わない可能性がでてきます。なかなか焦りはじめました!
次回もお楽しみに!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(表紙写真:Yuya Nojiri、文中の写真:全て河川財団「No More 水難事故2020」より引用)