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デザインが変えるアウトドアの時間
こんにちは!安永翔太です。
家業の金属加工(板金)業のモノづくりのノウハウや加工技術を使って、日本の自然を楽しむ製品作りをするべく、この度 NATURE STEEL.(ネイチャースチール) というブランドを立ち上げました。
今日は、ネイチャースチールのモノづくりで大事にしていきたいことについてです。
初任給で買ったのはMSRドラゴンフライだった
モンベルに入社した22歳の頃、僕は初任給でアウトドアギアを買いました。それは、MSRのガソリンストーブ「ドラゴンフライ」。
モンベルの製品ではなく、あえて他社製品を選び、他県の店舗から取り寄せてまで手に入れました。
ドラゴンフライは、屋外調理用の液体燃料コンロ。ガソリンや灯油など色んな種類の燃料で使用可能な優れもののガソリンストーブです。
なぜドラゴンフライが欲しかったのか?
それはこのバーナーに、ただアウトドアで「役に立つ」だけではない「特別な意味」を感じていたからです。
僕がこの製品を「欲しい」と思っていた理由は主に以下です。
雪山でも安定して火が使える。
海外でも燃料を調達しやすい。
自分で分解してメンテナンスできる。
創業者のアウトドアへの想いが詰まったプロダクトである。
当時の僕にとって、最初の3つはオーバースペックとも言える機能でした。
でも、「いつかはこのバーナーを使いこなせるアウトドアパーソンになりたい」という憧れがあったのです。
そして、4つ目については、ブランドのストーリーまで詳しくは知らなかったものの、尊敬するアウトドア仲間たちが「ドラゴンフライは間違いない」と語る姿に、MSRの信頼感を感じていました。
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「役に立つ」だけでなく「意味がある」ギア
MSRの製品開発には、「山こそがすべての中心」というブレないビジョンがあります。
例えば、彼らは雪山での脱水症状を防ぐために、素早く雪を溶かせるガソリンバーナーを開発しました。
さらに、料理を楽しむために火力調整ができる「ドラゴンフライ」が生まれました。
つまり、MSRはアウトドア活動の中で本当に必要だと思うものを生み出しているということ。
これは多くのアウトドアブランドにも共通していて、創業者自身がアウトドアを愛しているからこそ、自然の中で本当に役立つものを作るのだと思います。
その一貫した姿勢が、アウトドアパーソンを惹きつける理由なのかもしれません。
スライドテーブルのデザイン
この考え方は、僕がスライドテーブルを作るときにも根底にありました。
「ただ便利なテーブル」ではなく、「アウトドアの時間をもっと豊かにするもの」を作りたかったのです。
ジムニーのトランクにスマートに収納できる。
スライドするだけで、すぐにテーブルとして展開。
荷物をどかさず、そのまま使える設計。
取り外せば、フィールドテーブルとしても活躍。
「どこでも快適な空間を作る」という体験を提供するために、考えてデザインしました。
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「欲しいモノをデザインする」ことの大切さ
アウトドアギアは単なる道具ではなく、体験を形にするデザインです。
MSRのドラゴンフライがそうだったように、僕にとってのスライドテーブルも、ただのテーブルではなく「アウトドアでの快適な時間を生み出すためのデザイン」のつもりで作っています。
それは、実際に自分自身がアウトドアをしていて「もっとこうしたい」という課題を持っていなければ、生まれてこないことだと信じています。
機能的に「役に立つ」だけでなく、使う人にとって「特別な意味がある」ものを作りたい。
それが、僕がスライドテーブルを設計する上で意識してきたことであり、ネイチャースチールのモノづくりで大事にしていきたい部分です。
この「スライドテーブル」が、アウトドアをもっと自由に、もっと楽しくする一助になれば嬉しいです。
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そんな想いから生まれたこのスライドテーブルが、まもなく クラウドファンディング で公開されます。
もし共感していただけたら、ぜひチェックしてもらえると嬉しいです。
▶ 詳細はこちら!
JB64/74ジムニー専用。バックドアに遊びの空間を作り出す「スライドテーブル」
最後まで読んでいただきありがとうございました!