【本当にあった怖い話】(2)
【金縛り】
怖い話にはつきものです。金縛りは科学的に証明されているモノもあるので全てが怖い現象とは限りません。僕も99%はこの科学で証明できるモノだと思っています。
若い頃、特に高校生、20代くらいは金縛りにかかる事が多かったです。
#今はほとんどない
この頃から金縛りが科学で的な事は知っていましたが、いざかかるとちょっと怖い。
ある日の事。高校生でした。部屋でTVを見ながらベッドで寝ていました。だいたいこのまま寝てしまいTVはタイマーで消えるようにする。これがいつもの寝るスタイル。
この日もいつもの調子で寝ていると突然お経にも似た耳鳴りが聞こえる。すると急に金縛りにかかりました。意識はあるが体が動かない。まぶたが開かないので目が開けられない。薄ら明るさを感じる。TVはまだついているようだ。耳鳴りの間から微かに音も聞こえる。
もがきながらやっとの思いで金縛りが解ける。目も空きふとTVに目をやるとTVの横に誰かが立っている。後ろ姿だが女性とわかる。髪は肩くらいまで伸び、腰の辺りには帯が見える。着物か浴衣を着ている。かなり若い。10代後半か、中学生くらいにも見える。頭の先と足の先はぼんやり霞んでいた。
『幻覚か?』
金縛りの恐怖の後だから無理もない。幻覚に違いないと目を凝らしていると、その女性のシルエットがゆっくりとこちらに回転し始める。後ろ姿がだんだん横になりそろそろ顔が見えそうだ。
『絶対振り返らせてはいけない!』
とっさにそう思った。急いで立ち上がり近くの電気のスイッチを入れた。
辺りが明るくなるとその女性の姿も消えた。
なんだったんだ。よくわからんがとにかく怖い。その夜は電気とTVをつけっぱなしにしてそのまま寝ました。