条件設定(転職編)
勤務地の拘りがいちばんのネック
これまで9回転職してきた。現職に嫌気がさして転職したこともあれば、現職に全く不満がなかったものの、お声がけに乗ったケースもある。転職の際は当然自分なりに条件を設定していたが、欲張りすぎても選択肢を狭めるし、全く拘りがないと足元を見られる。
これまでの転職で条件にしていたのは2つである。すなわち仕事内容と給与である。10年程前にはこれに勤務地があった。家族との生活の基盤があった
からである。しかしこの勤務地がネックとなり、なかなか思った仕事にヒットしなかった。私の業務内容はどうしても本社機能と不可欠になる。そのため何度か単身赴任をしたこともある。しかし、この単身赴任は決して快適なものではない。生活は2世帯になる=生活コストも倍だが、当然収入が倍ではないから、制約が厳しくなる。
2度めの離婚をしてから、この勤務地の拘りがなくなった。といっても東京に拠点を移していたので、特段勤務地を指定しなくてもよくなったといった方が正しい。
年収は妥協しないが交渉もしない
何社めの転職だったか、役員と意気投合し、とんとん拍子でオファーが出たことがある。
しかしオファーレターを受け取り仰天した。インセンティブ割合が多い給与体系はいいとして、1年更新の契約社員となっていた。(実際は「契約社員」という文言は使わず「スペシャリスト社員」という言い方をしていたが実態は変わらない。)またインセンティブ額は明記されず、明記されている固定給は現職よりも2割ほど低かった。明らかに評価されていない、取りあえず1年は様子見てやろう的な感じが否めず、丁重にオファーを断った。
すると、今度は正社員として当時の年収10%増しでオファーレターがきた。これに乗っかって入社したのは良いが、想定外の業務が多く、かつ何かにつけて「年収交渉に応じてやったのだから。」を持ち出され、要はどんな仕事でも断れない状況に追い込まれてしまった。この時の反省点として、以降の転職では最初に提示された給与で納得できなければきっぱりと断わり、その後、交渉の余地はあっても断固受け入れないことにしている。
条件設定も流動的
業務内容、勤務地、年収と3つの拘りを持っていたわけだが、今後は業務内容だけになるかもしれないと思っている。
勤務地は、どこでも可能な状況になりつつあるし、年収は副業解禁であったり、ベーシックインカムの導入が実現されれば、1社の収入に依拠する必要もなくなる気がする。もっというと業務内容も本業、副業の区分が不要になるくらい複数の業務を同時並行的に持てるとしたら、拘る必要もなくなるかもしれない。
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