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SNC環境を考える【MTG/シールド思考めも:座学編】
こんにちは。yashimoroです。
MtgOnline(以下MO)で開催されるSNC Limited Qualifier に向けていつものようにシールドを練習したいのですが、今回は実際にプレイしません。”座学”でいきます。
(↑これまでの記事)
というのも、MO上ではLimited preliminary(シールド4回戦のイベント)が『Double Masters 2022』で開催されているためSNC環境を十分に練習することができない状況。
さらにMTG Arenaでは『アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート』がリリースされ、こちらもリミテッドのメインがSNCでは無くなっています。
練習できないものは仕方がないので、SNC環境を考えていく『座学編』という試みで今回はお送りします。
chapter0:前段(+目標ラインの話)
SNC環境は3色サイクルが推されているセットということもあって、マルチカラーの強力なカードが多く、コモンにも多色土地をはじめとするマナサポートが数多く収録されています。
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そのため、大まかな方向性として以下2つのデッキタイプが考えられます。
①強力なマルチカードをふんだんに採用した『多色ミッドレンジ』デッキ
②タップイン土地の隙をついた『軽量ビートダウン』デッキ
どちらを組むにしても、プールと相談する必要があるのはもちろんですが、忘れてはいけないのは「MOでの大型大会でトップエイトに残るためには、おおよそ8-1程度のラインが求められる」ということです。
そのためラウンドの後半で勝ち上がってくる対戦相手は非常に強力なカード群を繰り出してくる可能性が高く、そういった強者たちへの勝ち筋をメインボードの構築段階で検討しておく必要があります。
(※以下、「非常に強力なカード群」一例)
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こういった対戦相手に勝利するための『勝ち筋』について、さきほどのデッキタイプを基に具体的に考えてみると、
「①多色ミッドレンジ」では多少タイトなマナベースであってもタッチカラーを増やして勝利貢献度の高いカード採用を増やす(色事故なくデッキが回ることを祈る)といったアプローチが考えられますし、そもそも並みプールの3色ミッドレンジで長いゲームを挑むよりはブン回った時に短いゲームで殴りきる(先手を祈る)「②軽量ビートダウン」にメインボードから寄せていく、という作戦もアリでしょう。
※当たり前ですが、長いゲームになるほど相手のボムと遭遇する可能性が高まります。
自分のプールを開いた際にどうやったら上振れたときに8-1くらいが見込めるのかを考えてメインボードを検討したいところです。
chapter1:SNCのカードを色々な切り口から見ていく
前置きが長くなりました。
SNCのカードを色々な切り口から見ていこうと思います。
(筆者もそもそもこの環境あまりプレイできていないので大したことは言えません。一緒に勉強しましょう。)
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「②軽量ビートダウン」では2マナクリーチャーの質・量が重要。
カラーパイ的にもやはり白が優秀で、+1カウンターから青白マルチの3マナにつながるパターンは非常に強力。
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今回のキーワード能力。
ブロッカーをこじ開ける能力が多く、かなり計算が狂うので自分が守りに回っているときは頭に入れておきたいですね。
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頑張ればケアできるカードもあるので、できる範囲で頑張りましょう。
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点数除去をケアるならタフ6以上を作れば安心?
エンチャ除去には犠牲が回答になることを忘れない。
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短剣でしゃくられるのはみんな嫌なので、3マナオープンで殴ると案外スルーされる傾向あり。
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一般的な環境より軽くて修正値とおまけが豪華な印象。
青の4/4飛行になるやつはアーティファクトも対象にとれるらしい。
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相手の浮きマナから何が飛んでくるかを推測するときにこの画像を見返したい。
今回は色対策カードがあるので注意すること!
↓
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ボム(対処できないと盤面/リソースで圧倒的な差がつくカード?)
打ち消しやディッチャを入れるだけでなく、「素早く殴りきる」のもボムへの対処法の一つ。
※とりあえず思いつく限り。
こういう観点も、みたいなのあれば募集。
chapter2:直近の大会結果より
それでは次に、先日行われた【第11期リミテッド神挑戦者決定戦】の上位デッキを見ていきましょう。
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トップ7のデッキリストを見てみると、僅差ではありますが選ばれているカラーのトップは青。
メインボードの採用カードを集計したところ、(土地を除いた)採用枚数トップは以下の3枚になりました。
・《こだまの検察官/Echo Inspector》
・《必殺の一射/Kill Shot》
・《かき消し/Make Disappear》
なんとなく予想はしていましたが、やはり環境を定義しているクリーチャーは《こだまの検察官/Echo Inspector》。
リミテッドの平均的な4マナ飛行は3/2サイズという印象だったので、大変頼もしく感じます。
この環境では他にも優秀な飛行クリーチャーがいますが、3/4というサイズはなかなか越えられないため、このクリーチャーをプレイされる頻度が高いと仮定すると、例えばメインボードで白の飛行クリーチャーに頼り切った構築をするのはあまりおススメできないかもしれません。
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2枚目、シチュエーションは選びますが、優秀な除去である《必殺の一射/Kill Shot》。
うたれるのをケアするだけでなく、「持ってる風」を装い相手の攻め手を遅らせられると上級者っぽいですね。
3枚目の《かき消し/Make Disappear》もソフトカウンターにしては賞味期限が長く、2ターン目のアクションを担保しながら犠牲で後半も腐ることなく活用できます。ボムレアと交換が見込めるのも見逃せません。
これまた遭遇頻度が高そうなので、めちゃくちゃ余裕があったら4マナ抱えてケアっていきたいですね。
※トップ7それぞれのデッキを深掘りていこうかと考えていましたが今回は見送ります。記事の鮮度を考え、早めの公開が正義と判断。
chapter3:結び
唐突ですが、SNC環境は過去のエキスパンションでいうとKTK(タルキール覇王譚)環境に非常によく似ています。
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KTK環境は筆者がリミテッドにハマったきっかけでもあるエキスパンションであり、当時晴れる屋HPで読んだ「rizer’s answer」という記事はあまりにも衝撃的でした。
マナベースの組み方についての話などは応用できると思うのでぜひ参考に。
・・・
rizer記事を見返していたらあまりのクオリティの高さに言葉を失いました。
今回はこれで終わります。
また次回。