田舎はやっぱり不便になる

犬の散歩中に、戸籍謄本と取る用事もしようと。
その前の知識として
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町民レベルあーっぷ!(笑)(2006年01月10日の日記)

7世紀末、「戒壇」を持つ下野薬師寺(注1)で有名な南河内町。

8世紀半ば、国立寺院の国分寺(注2)が建立されたことが元で地名にもなった国分寺町。

太平洋戦争中に、少年時代の桂歌丸師匠が疎開したことで一部に知られている石橋町。
(何故!?もっとほかにあるじゃん!廃藩置県のときに一時期だけ仮の県庁所在地だったとか、海も湖もないのに漁業従事者が統計でカウントされてるとか、市内唯一の特急停車駅とかさ!(苦笑))

そんな三つの町が合併し、「下野市」ができました。
(あ、まだ検索ソフトで拾えません(苦笑)と言うか、旧町のHPがいまだに稼動してるってば…)

もっとも、今日が合併当日だと気づいたのは、旧役場(現・下野市役所石橋庁舎)へ印鑑証明を取りにいくまで、ぜんぜん気づかなかった(笑)
(だって、看板は前のままだし…)

そう。
町民から市民へレベルアップですよ!
これで、カタストロフィでも起こったときに
「町へ出て市民の安全を図れ!」
「町に市民がいるのかよ!」
とかいう、かつての「パタリロ!」を髣髴とさせるくだらないギャグもいい放題だ!(爆笑)

もっとも、人口約5万9000人という、サムソン電子の全従業員くらいしかいないちっこさと、年間予算でベルサイユ宮殿の改修工事しかできない(注3)貧乏さは、どうと言うことのない田舎町であることに変りはなく、実際には、様々な見切り発車である。

そう。
この街は、県庁所在地である宇都宮市と、県下第2の都市である小山市(いずれも新幹線停車駅)に挟まれる格好にある。
そして、この街が狭間にあり、経済圏、広域行政、県立高校の学区分岐、陸運局の管轄からごみ収集、冠婚葬祭、裁判所の管轄地区まで、ものの見事にバラバラである。
(これは、合併協議時に新設、吸収、隣接統合、様々に入り乱れた結果)

もっとも、地元住民はまだなーんも無関心だったりするのだが、とりあえずは住民票だけは記念にとっておきたい(注4)と思う☆
(基本的に、生活圏が東京都内の人なので、地元の騒ぎがどうでもいい人なのだ(苦笑))
 

注1)
当時、巷には、租税を免れるべく、勝手に僧侶を名乗る者が後を絶ちませんでした。
そこで朝廷は、正式な資格=戒位を持つもののみを僧と認められるよう、戒位を授けられる僧を唐から呼び寄せました。
それが、かの有名な鑑真です。
そして、僧を認めることが出来る場所=「戒壇」を持つ寺院を、畿内の東大寺、西国の筑後筑紫観音寺、そして、東国の下野薬師寺の3カ所に定めました。

注2)
奈良時代の天平13(741)年、聖武天皇は仏教の力によって政治の乱れや疫病を鎮め、国家の平安を守ろうと考えて、全国の60箇所あまりに国分寺(金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら))の建立を命じました。
そのひとつが、下野国分寺です。

注3)
2003年に行われた、その改修工事規模が約200年ぶりと言うベルサイユ宮殿の改修工事。
その総費用、約170億円。
いうまでもなく「ベルサイユ宮殿にトイレがない」って言うのは俗説ですな。なので、今回はそんな俗説が消滅するくらいトイレを増設したのかと、妙な邪推☆

注4)
今現在、正式な意味での「下野市長」は居ないので、大垣隆・元国分寺町長が下野市長の執務執行者となっている。この肩書きがつく公的書類は、市長選挙が行われ、正式な人が任命されるまでの限定的な肩書きなので、珍しいのだ。
何しろ、地元が合併して、なおかつ首長(くびちょう)選挙が行われないとありえない肩書きだからだ。


#今日の迷言
「結局さアレだよね 才能ないモンがいっくら努力しよーが
 才能あるモンには敵わないのかもね」
「そーいうセリフは努力してから言・う・のっ!」
  
    小桧山中学吹奏楽部(米根真紀・ラポートコミックス)より

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そんな地元も町おこしとはほぼ無関係なアニメネタがあったり

https://www.youtube.com/watch?v=_N6_BczfkEc


この碑も記念のオブジェもあるが特急どころか「新特急」という種別が先に消滅したり

画像1

まあのどかすぎる典型的な片田舎です。

元の町役場は解体され新庁舎に統一されてそこそこ経つが、3月31日付けで出先機関の住民課業務が廃止された。
徒歩圏内にあった中央公民館に住民課の出先機関があったので気軽に書類が取れたのだが。ある日なくなって不便になるという。

まあ住民票や印鑑証明書ならコンビニでも取得できるとしてもさ。

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