【映画評】アキレスと亀 北野武
北野武の映画です。あらすじは幼少時代金持ちの家に生まれ絵の才能を認められ学校の授業でもずっと絵を描く事が許されたがその後父の会社が破綻して父も自殺した後は絵を描く事どころじゃ無い生活になる。その後青年時代も恋人と貧乏ながら絵を描き続け中年になっても絵が売れず娘にも経済的援助を求め段々精神が崩壊していく映画です。
芸術の魅力に取りつかれ生活も家族も犠牲にしていく映画です。周りでも実際美大を出ても映画売れず精神が病んでいるような人を知ってます。芸術は人を魅了いますがそれに取りつかれると人を崩壊させるものだと思います。しかし芸術は人にとって必ず必要なものではないです。
この映画の主人公の芸術に対する情熱は分かりますが絵も前衛的で世間では売れるような絵ではないです。家族を犠牲にしてまで自分の画風にこだわるのは単なる自己満足にも思えました。
ゴッホも生前は売れず弟の経済的援助を受け段々と精神を病んでいき自殺したという風に言われています。
ゴッホも死後絵が売れたからいいですが売れなければ単なる自己愛性の強い自分勝手な人物と言われたかもしれません。
もちろん世間と迎合して自分の画風を変えるような商業的な芸術家はダメですがただの自己満足で終わる芸術家も駄目に思います。