2023年11月の記事一覧
140字小説みたいなやつ
なんとなく物足りない気分で貧乏ゆすりが激しいので、これで電力を生み出せないかと考えた。いくぶんかの試行錯誤の後、発電装置が完成した。なんとも満ち足りた気持ちだ。貧乏ゆすりも収まったし。
変なにおいがすると母に伝えたら、きっとキンモクセイの香りだと教えてくれた。確かのこの木から匂うので、そうかこの木がキンモクセイなのかと納得しかけて、そこに吊り下がった人の死体が目に入った。
朝焼けがまぶし
【小説】立ち食いそば
某所でお題をいただいて書いたものです。短いよ!
「ねえ、じいさん」
「なんだよ」
そばを啜りながら男は店主に話しかける。
「ここさ、なんでこんなに客いないのよ」
「あぁん?」
店主が凄むので、男は少し肩をすくめて続ける。
「だってよ、ここ一応立ち食いそば屋だろ? 立ち食いの店って、忙しいサラリーマンにささっと食ってもらって儲けるって聞いたぜ。それなのにこの店、全然客いねえじゃん」
話しな