【空港アクセス】成田空港は成田市街から徒歩で行ける その2
昨年末に公開した記事の続きです。
空港は郊外にあるため、普通は電車やバスなどに乗るか、クルマに乗って空港の駐車場を利用するかのいずれかになります。でも、飛行機乗る日に素寒貧だったら空港行けないですよね。そこで、市街地から空港まで徒歩で行く方法を検討します。
成田市街から成田空港まで行くのも遠い
成田空港の所在地は誤解を恐れずに言えば辺鄙な場所です。筆者の住む松戸や千葉市内から遠いのは当然として、成田市街からも離れていて行きづらい場所にあります。前回の記事で懸念している通り、飛行機に乗る当日に無一文だったら交通機関を利用できず旅行ができません。徒歩で空港に到達する方法を検証する必要があるのです。
前回と別ルートで行くと……
前回は成田駅付近から京成線沿いに歩きましたが、今度はJR成田線沿いに行ってみましょう。
成田駅を出発して10分ほどで我孫子方面へ向かう線路と空港方面へ向かう線路が分かれます。この時点で、駅から成田山新勝寺へ向かう間が谷間になっていて上り下りをこなし、さらに上り坂を進む必要があります。
ルートを取るのも困難です。成田線は少々複雑で、①我孫子方面、②佐原方面、③成田空港方面の3ヶ所に分岐します。線路に沿って歩けば空港に着くと思いきや、辿る線路を間違えると全然違う場所に着いてしまいます。
スタートから3km、25分ほど進んで、佐原方面と空港方面との分岐点に着きました。佐原方面の線路と離れるとともに、京成成田空港線が合流します。この辺りはウイング土屋というヨコ文字地名で、イオンモール成田をはじめとした商業施設が集積しています。旅行に必要なものはココで揃えると良いかもしれませんね。
千葉ニュータウン方面から空港に行く場合も検討
ウイング土屋を経由するルートは千葉ニュータウン方面からのルートともかぶるため、それも検討しましょう。京成の成田湯川駅からスタートしたらどうでしょうか。
京成線とJR線との合流地点は、成田湯川駅から30分、4kmほど進んだところにあります。こちらは市街地と言っても開発途上のニュータウンですので、商業施設はコンビニくらいしかありませんでした。山を切り開いた場所なので高低差があり徒歩には向いていません。
合流した後は畑と山の合間を進む
JR線と京成線の合流地点から先は山と畑が広がる世界です。高架の線路だけが都会を感じさせる構造物ですので、それを目印に進めば良いわけです。ウイング土屋周辺から4km、30分ほど進むと農村そのものです。
さらに3.5km、30分進むと、山道がくねくね続きます。山だからペースが遅くなっていますね。
山道を抜けてさらに進むこと1km、15分ほどで、第2・第3ターミナル手前の敷地ゲートに到達しました。目印となるはずの線路は地下に潜ってしまうのでGoogleマップだけが頼りになります。
結果、成田駅から11.5km、1時間30分ほどかけて空港の第3ターミナルに到着しました。成田湯川駅からも同様の距離と時間がかかりました。成田駅から早朝便に間に合うように歩いて行くのはアリかもしれません。しかし、成田湯川駅に最も早く到達するとしても朝6時以降になりますので、徒歩で空港に向かうメリットはありません。
いずれにしても、旅行の荷物を持って10km以上歩くのは現実的ではなく、素直に公共交通を利用するか民間駐車場を活用するかして、何らかの交通手段に頼るのが賢そうです。