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【リマスター】ミルクレープのトロを食う(2011年11月16日)

過去に書いたブログ記事を少々のブラッシュアップを加えて再掲載する試みです。今回は2011年11月アメブロで公開した「ミルクレープのトロを食う」という記事です。(2,079文字)


ミルクレープが大好きです!世界中の食べ物がミルクレープだけになっても平気なくらい好きです!なぜ好きかを考えてみたら、ミルクレープのトロの部分が見えてきました。その「トロの部分」とは?


普通のミルクレープでは満足出来ない!?

ミルクレープとは、クレープ生地と生クリームを何重にも積み重ね、ホールケーキ状にしたお菓子です。クレープのボリューム感たっぷりな食べ応えと生クリームの甘さの相性の良さが魅力です。僕はこのお菓子が大好きで、喫茶店やケーキ屋さんで必ず注文するのですが、なんでそんなに好きなのか自分でも説明できません。好きな理由を解明するために実際に食べてみて理由を探ります。

ドトールコーヒー

ミルクレープ試食で最初に訪れたのがドトールコーヒーショップ。ドトールの看板商品といえば、コーヒーにミラノサンド、そしてミルクレープでしょう!

蜜が詰まってしっとりしたクレープ。間に仕込まれた濃厚な生クリーム。これをフォークで縦に切って食べると、クレープ表面のカラメルのほろ苦さによって演出されるしつこくない甘さが最高。口の中で生クリームが溶けてクレープの層がホロホロと解ける食感がたまりません!

剥がすも良し、裂くも良し

縦に切って食べるもよし、クレープを一枚づつ剥がして食べるもよし。どんな食べ方をしてもとても美味です。しかし何だかもの足りない。それは何か?別の店のミルクレープも食べてみましょう。

不二家

住宅街でよく見かける不二家さん。ペコちゃん人形の笑顔につられてミルクレープ購入。ドトールのそれと比べて、よりケーキに近い感じです。底の部分にスポンジケーキが敷いてあり、クレープの甘みもしっかりしています。お菓子らしい味で、イメージとしては「おばあちゃん家で食べている」感じ。しかし、不二家のミルクレープも物足りなさが否めません。

スポンジがあってケーキっぽいけど、こういうのを求めているのじゃない

物足りなさの原因。それは生クリームです。考えてみると僕はすごく生クリームが好きなのです。ケーキを食べてもスポンジやイチゴを食べず、生クリームを全部こそげ落としながら食べるという具合。僕がミルクレープを食べるのも、ミルクレープそれ自体を食べるというより、生クリームを大量に摂取するための口実のような気がします。生クリーム食中食後の恍惚感を求めているのです。この感覚、生クリーム好きな人なら解ってくれると思います。

許されるなら、こういうのをトップ画像みたいにそのまま喰らいたい

ミルクレープが不満なら作ったら良いじゃない

そこで、自分好みのミルクレープを作ります。クレープの層を少なくして、生クリームの割合を増やすのです。ミルクレープは見た目ケーキ風のお菓子ですが、料理の得意不得意に関わらず作ることが出来るのが利点。材料がシンプルなので目分量で混ぜても美味しく出来上がります。それと、オーブンや専用の調理器具が無くても大丈夫。材料を引っ掻き回して焼いて重ねるだけですからね。そういうわけで早速クッキング開始。

自分の部屋で撮りました。写真が汚くてごめんなさい。

そして出来たのがこちら。普通ミルクレープは十数層に重ねられているのですが、こちらは4層。クレープの間には生クリームのみです。見た目は悪いですが、生クリーム欲を叶えるには十分。早速いただきます。

あはっ!クレープちょっと食べただけで大量の生クリームに到達します!甘くて幸せ~!食べるというより「処理している」感じのクレープが無いので、逆に食べ応えが無いと思ってしまうくらいです。アクションもののTVゲームを一回クリアした後の、最強状態で2回目出来るみたいな全能感。ふむ、これならクレープ無くても良いのではなかろうか?

口のまわりに生クリームがついてても拭う時すら惜しい。そのくらい夢中に食べる

というわけで、続いてクレープ一枚だけのミルクレープ(いや一枚しかないからモノクレープか)を作ってみました。既にクレープ料理の面影はありません。全国三千万人の生クリームファンの夢を今、僕が叶えました。これ、食べたら恍惚感が激しすぎて死んでしまうのでは?と、恐怖を感じるほどのビジュアルです。さて、お味は…?

パッと見、豆腐の上に湯葉が乗ってるみたいだが、生クリームと申し訳程度のクレープの切れ端である

生クリーム食べ過ぎると胸焼けする

しかし食べてみると、恍惚とはほど遠いものになりました。ほぼ全部が生クリームなので胸が焼けます。生クリームは好きですが、さすがに生クリームだけ食べるのは辛いです。正直、気持ち悪い…。この時点でボウル一杯に作った生クリームは半分以上残っており、今も僕の家の冷凍庫に眠ったままになっています。

好きなものを好きなだけ食べたら幸せになれるのではないか、と、単純に考えていましたが、そうでもない。30歳にして、またひとつ新しいことを学びました…。

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