記録006

もうたくさんだ、もうたくさん。そう叫びだしたい気持ちだと思う。幸せになりたいと思っているわけではない。それはうつになるまえからずっとそうだった。人は誰しもが幸せを求めているわけではない。そんなわけのわからないもののために生きているのではない、生きていたのではない。わたしは芸術のために、美のために、美を見て死ぬのだと決めていた。ずっとそう。この種明かしをするのは格好悪いことはわかっている。自らの幸せのためなどに死ぬのではない。個としての死などどうでもよろしい。人間として、人類として、どうやって芸術を、文化を、文明を、次のステージへ押し上げていくか、それこそがもっとも重要なテーマなのだから。

それはさておき、昨日は、また診察にいって、同じ薬をもらって、甲状腺機能をみるための検査をして、お金がかかって、それに少々傷ついたので、同じだけのお金をつかってなんとか気分を持ち直した。服を買った。また黒い服だった。服や、化粧への興味はすっかりなくなってしまっている。何を着るのか、何を着たいのかがわからない。選ぶことができない。マルイでランチをした。クーポンがあったから。栄養バランスのよいものが食べられた。そのあと映画をみた。ジャコメッティ。静かで、簡素で、美しくて、よかった。何も考える必要のない映画。切り取られるジャコメッティとジェイムズの日々をみているだけの時間。ドーナツを買って帰った。

きょうは、また昼過ぎにおきた。何度か中途覚醒を繰り返した。夢をみた。またマルイの同じ店でランチを食べた。バランスのとれた食事が勝手にでてくるので大変ありがたいと思う。クーポンを使う。かえって、最近作ったカードのこまごまとした設定に四苦八苦する。どうしても気になって、躍起になってやってしまった。頼まれている記事をすすめつつ設定を終えたら、行こうと思っていた映画の時間をすぎていた。無理だったら明日にしようと思っていたので、また明日。