記録021

薬を飲み忘れることが増えた。昨日は酔っていたこともあって、どうやって寝たのかすらわからない。なんとなく恐ろしい夢をみた。人間の子供が生まれていた。きょうはギリギリのバスに間に合ったけど、バス停から走るのが嫌で、直前でタクシーに乗った。

相変わらず、経済的な首がまったく回っていなくて、けど、それはもう、ずっとずうっとそうだった。お金がない奴から、死んでいくしかない世界だと知っていた。お金がない奴から、いろんなことを諦めて、手放して、我慢していくしかない世界だ。そういう世界でずっと生きていくことが決められていた。ずうっと、身の程をわきまえて生きていけ、と言われてきた。それが我慢ならないとずうっと思ってきた。けど、いまはもう、そう思う気力すらなくなってきていた。

ありとあらゆることが、もう、面倒でしょうがないと思う。だって、わたしはおそらく、ずうっとこのまま、貧しく弱い立場のままだ。なにかが急に好転するような、そんな展開はきっと訪れない。
そうなると、死ぬことが一番楽な方法だし、一番楽になれる方法だ、という考えが、頭から離れなくなる。
めんどうを全部全部やめにしてしまうには、自分が死ぬのが一番だ。なるべく早く、傷が深くなっていかないうちに。若くて、心配してくれる大人がいるうちに。だれかが気づいてくれるうちに、死んでしまって、死んでしまったな、と思われるほうが楽だ。葬式は楽しく朗らかに、フェスみたいにやってほしい。薬を飲まないとすぐこれだから、まだまだ遠い道のりなんだと思う。「わたし」は勝手に歩いていくから、私も勝手についてくればいいのだ。

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samatsu.
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