記録020
最近になって気づいたのは、おそらく私は「ややそういった傾向がある」というだけで、発達障害、とまではいかなくて、認知特性も視覚がやや弱いので相対的に聴覚がやや強くみえる、というだけで、特別なにかが弱かったり何かが強かったりするわけでもない、という、「少しだけ弱い」人間、なのだな、ということ。そして、こういう、「少しだけ弱い」人間というものが、獣にもなれず人間にもなれないみたいなおれたちが、うやむやと生きていけるのが、なんとか社会にかじりついているのが、現代の世の中なんだよな。強者はより強く、弱者がより弱くなっていくのを知っているから、なんとしてでも食らい付いて、それでもやっぱり、ついてはいけない。
「反省している。私はあなたを少し自由にさせすぎたのかもしれない。」
そういう主旨の、電話がきた。
母にとって恥ずかしくない人間でいること。それが、私が生きていく上で、もっとも重要な条件であるのに、そういうことが、起こってしまった。よくない、よくない、生きている意味が、全然ない。5月、6月、無事終えられたけど、欠勤もした。思ったとおりの収入は得られなかった。支払いは諸々がかさんでいる。
私は、失敗、だったんだろうか。母にとって、私というこどもは、失敗だったんだろうか。「いつまでそうやってフラフラしているの」わたしが聞きたい。わたしだっていつまでもフラフラしていたくない。いつになったら、いつになったら。わたしはちゃんと、自分の足で、立っていけるんだろう。25にもなって、生きているのか母に電話されないといけない。薬を飲んでいないと眠れないし、起きられないし、手だって震える。大学だって休んでいて、みんなと同じようにできない。
恥ずかしくない人間でありたい。自慢のこどもでいたい。ずっと思っていたことを、今日はとても強く実感した。2か月と少し続いた今の派遣は、明日で終わりを迎える。
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