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ゆめゆめのゆめ

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鬱の経過ログ
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2018年2月の記事一覧

記録006

もうたくさんだ、もうたくさん。そう叫びだしたい気持ちだと思う。幸せになりたいと思っているわけではない。それはうつになるまえからずっとそうだった。人は誰しもが幸せを求めているわけではない。そんなわけのわからないもののために生きているのではない、生きていたのではない。わたしは芸術のために、美のために、美を見て死ぬのだと決めていた。ずっとそう。この種明かしをするのは格好悪いことはわかっている。自らの幸せ

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なんの足しにもなりゃしない時間だったけど、ようは私はガンになった時にもっと実家で休養していたかったし、これだけの面倒と心配をかけておいてなお、親と先生に失望されるのが恐ろしいのだ、ということがわかった地獄のような時間だった。

記録005

全員分の席など用意されていないのだということ。寒気と火照りがある。朝はルパパトを見るために起きた。7時51分から、何度かうたた寝を繰り返して、9時29分に慌てて共有スペースのテレビを点けた。椅子の上に丸まって座り、30分じっと見る。途中ルーミーが起きて来て、ドアが開く音にやたら驚いた。もっとしんどいと思っていたが、いや起きるときはたしかにしんどかったが、案外大丈夫だった。案外大丈夫だったので、今日

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‪そうだよな 結局は 然るべきタイミングで白旗挙げられなかったわたしが悪いんだよな‬ と思うと 動くことの極端に減った感情がマイナスに振り切って 少し目が熱くなる 多分誰かがいれば決壊する

記録004

いつも作っているはずのすごく簡単なパスタの手順を間違えた。風呂に入ることがどれだけ体力のいることだろうと思う。けれど、湯上りの心地良さは何にも代え難いので、後悔することはまずない。そういう気持ちが残っていて、よかったなと思う。上がったあとは耳鳴りがした。ときどき聞こえ方がおかしいときがあり、やたら大きく聞こえたり、篭って聞こえたりする。心身が非常にぎくしゃくしている感覚について辿っていたが、正座を

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記録003

言葉が全く出てこない。脳が思考を拒否している。味はしたのに、本当はプラスチックでも食べていたんじゃないかと思う。箸を持つ手が震える。怖くて茶碗を持つことができなかった。じりじりとお金や時間の限界が見えている。誰かに頼ったり、できないときにNoサインを出すことが下手だった。しづらかったし、そのタイミングもずっとわからなかった。僅かな期待をいつまでも持ち続けていてしまっていたのかもしれない。そういう人

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記録002

重い、水を吸いきったコートを着ているような。水面すれすれをゆっくり飛行している意識。笑うことが極端に少ない。はいと返事をするのにエネルギーがいる。指は力を失っていて、震えて脱力する。話しかけるエネルギーはない。食べたいものは牛のタタキとドーナツ。カーリングをぼんやりみている。これを最後にとおもっている企画にミスがみつかる。薬はおそらく効いている。

記録001

まずまちがいなく、鬱ですよ。と言われて、ちょっと驚いてしまった。一人だと眠ったり、食べたりすることがうまくできなくなるのは、そういうレベルのことなのかと思う。

今は寝て、食べて、それができるようになってから、これからのことを考えなきゃいけないよ、そうでしょ?って言われても、それが正しいことなのかどうか全然ピンとこなかった。こういう、相手に確認するようで、ただ結論を示しているだけの言い方は怖くて、

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