マスターデュエルプレイヤー向け、意識すると勝率が上がるプランキッズの5個のプレイング【基本編】
はじめに
こんにちは!しらこと申します。前回の記事ではマスターデュエルプレイヤーに向けて【プランキッズ】の魅力と基本的な使い方を紹介しました。
その結果、多くの方から反響頂き、大変うれしく思います。
これからプランキッズを使ってみたい人や『プランキッズって何?』という人はまず前回の記事をご覧ください。
今回は、少し踏み込んでプレイングの話です。プランキッズは基本的な展開は簡単ですが、実はその細部は非常にテクニカルであり、その選択肢によっては勝敗が変わってくると言っても過言ではありません。本記事ではそんなプランキッズの奥深いプレイングを大きくわけて5個紹介していきます。
プランキッズを使っていて勝率が伸び悩んでいる人のプレイを見直すきっかえになれば幸いです。
本記事でプランキッズのプレイングを紹介する上で、構築がないと理解し辛いと思いますので私の現在の構築を貼っておきます。
マスターデュエルではランク戦3回すべてプランキッズでプラチナTier1になることが出来、直近のオンライン大会(184名)ではベスト8にもなることができました。
と、自己紹介はこのあたりで本題に行きたいと思います。
【基本①】バウワウはメインまでに使おう
まずは基本のプレイングを紹介します。プランキッズの基本展開では、盤面『バウワウ+プランキッズ、セットに大暴走』という形で相手ターンを迎えますが、バウワウの墓地回収効果はドローフェイズもしくはスタンバイフェイズでの発動を徹底しましょう。
理由は簡単で、メインフェイズの優先権で壊獣やラヴァーゴーレムを受けないためです。マスターデュエルではヌメロンデッキが流行っている他、流行りのドライトロンに対して有効札として壊獣が採用されていたり、エルドリッチにラヴァゴが採用されているケースが珍しくありません。プランキッズは先攻展開が通れば基本勝ちのデッキですが、バウワウの効果が通らないだけでその状況が崩れてしまいます。
スタンバイフェイズに使う裏目はトップで引いたPSYフレームギアγくらいなので、『バウワウはメインまで』を徹底するだけで変な負け筋が無くなります。
【基本②】プランクで回収するプランキッズは?
プランクで回収する選択肢は個人の理論によってマチマチなので完全なる正解では無いですが、私は『ドゥードゥル、バウワウ、ロック』で徹底しています。
これをすることで場にパルス、墓地にパルスとランプとドロップの状態になります。パルスは場にいるので墓地の『パルスを戻してもいい』という理論もありますが、私はバトラーの素材をすべて墓地にいる状態を作ります。
この状態でプラスになる条件は相手の『拮抗勝負』『壊獣』、自分の『増殖するG』『ニビル』『手札のプランキッズ』です。拮抗勝負と壊獣を受けるとバウワウによって墓地のプランキッズを回収しても、場のプランキッズ1体が処理されてしまうのでハウスバトラーの素材が成立しなくなります。
プランクのドローでバトラーの素材を引いた場合や、そもそも手札にバトラーの素材を残してエンドした場合、場のプランキッズを素材にしなくてバトラーが成立するという好条件が訪れますが、墓地にパルスが無いと拮抗勝負や壊獣で崩壊してしまうのです。
分かりにくいので例を紹介します。
エンドフェイズのプランク効果。場にパルスがいるので墓地のパルスはリソースとしてデッキに戻した方がいいか?
パルス、ドゥードゥル、バウワウを戻します。バウワウ1枚構築の場合はドゥードゥル×2になります。ドロップを引きました。
スタンバイフェイズにバウワウで回収。ドロップ引いたし場にパルスがいるからランプとロックかな・・
相手は何もせずバトルフェイズに・・・これは・・
拮抗勝負だ!!!
相手が何もせずメイン終了してきた場合は必ず拮抗勝負を警戒してください。『相手が事故ってる』と喜んで大暴走を発動してしまうと最悪の事態になります。ちなみに、相手が拮抗勝負を発動した場合は大暴走を残して除外するのがセオリーです。
結果的にパルスを失うことになったので大暴走でハウスバトラーの選択肢を失うことになりました。
場にパルスがいてもプランクで墓地にパルスを残しておくと、今回のようにプランクのドローでランプを引いた場合に
バウワウで手札にハウスバトラーの素材を集めきることができるので
仮に壊獣が出てきたとしても
ハウスバトラーが出ない。なんてことはありません。
他にも既に手札にプランキッズが1体いる状態でプランクのドローでニビルを引いた場合、スタンバイバウワウで手札にハウスバトラーの素材を揃えられるため、ニビルを撃った後にハウスバトラーを出せますし
増殖するGのようなドローによってこちらのプレイが変わるカードにも対応しやすくなりますね。
これらの理由からプランクで戻すカードは『ドゥードゥル、バウワウ(ドゥードゥル)、ロック』にすることをオススメします。
【基本③】大暴走とプランキッズ、どっちからプレイする?
次に、初手が『プランキッズ2枚と大暴走』がある場合に、どちらからプレイするか?という話です。
セオリーとしては先攻だとプランキッズを先にプレイし、後攻だとケースバイケースとなります。
先攻の場合、プランキッズ2枚と大暴走が初手にあれば、プランキッズの先攻展開に対するマストカウンターである灰流うららやPSYフレームギアγを受けたとしても大暴走から貫通して展開を通すことが可能になります。そのため、相手にうららを使ってもらうためにもプランキッズ召喚から入り、大暴走で貫通するようにしましょう。もし相手がうららを持っておらず、大暴走を使わなくてよくなった場合、大暴走2枚からより強力な盤面形成が出来るため、使わないに越したことはないでしょう(この展開は次の記事『応用プレイング編』で解説します)。
後攻の場合は相手の盤面が見えている前盤面か、見えていない後ろ盤面(罠デッキ)かで変わってきます。
例えば、アポロウーサのような効果無効系がある場合は大暴走から入りチェーンをプランキッズ①プランキッズ②ロケット③等のようにプランキッズのリクルート効果を受けないように組み、盤面にプランキッズモンスターを1体でも多く並べることを意識しましょう。対象を取って除去するタイプ(双龍など)の盤面の場合召喚から入り、相手がミューを出させないよう除去を撃ってくるときにチェーンで大暴走を撃って1妨害を踏む、というプレイを心がけるといいでしょう。
エルドリッチのような対罠デッキの場合、意識しないといけないのが『神の宣告』『神の通告』『神の警告』のような召喚無効系罠の存在です。プランキッズ召喚から入りミューを出そうとした際の召喚無効はマストカウンターとなり、素材となったプランキッズも効果を使えませんし大暴走も融合素材が足りず発動できないという事態に陥ります。そのため、罠デッキ相手では大暴走発動から入ることがオススメなのです。
プランキッズ3枚+大暴走という手札の場合は、仮に召喚無効を受けたとしても大暴走で貫通できるので召喚から入ってエルドリッチのコンキスタドール等基本的な1妨害を受けに行った方がいいでしょう。
【基本④】プランキッズのチェーンのテクニック
今回はプランキッズの基本展開でチェーンを組む順番を意識するポイントを3つ紹介します。
❶『基本展開のドゥードゥルパルス』
❷『大暴走を撃った後の素材のプランキッズ効果』
❸『対罠デッキの激流葬ケア』
です。
❶『基本展開のドゥードゥルパルス』
キッズ召喚⇒ミューリンク⇒ドゥードゥルリンク召喚成功時のドゥードゥルとパルス、どっちをチェーン2にする?という所です。
セオリーとしては『チェーン1ドゥードゥル、チェーン2パルス』にすべきでしょう。理由としては簡単で、ドゥードゥルの効果の方が通したいからですね。うららやPSYフレームギアγの打ち所はミューリンク召喚時の初動のプランキッズですが、例えば初動にうららを撃たれて抹殺で無効化した場合に、その後ガンマを受ける可能性はあります。逆も然りですが、ドゥードゥルに対してうららは全然余裕ですがガンマは致命傷になるのでドゥードゥルを守るようにしましょう。また、ドゥードゥルをチェーン1にすることでドゥードゥルに対する幽鬼うさぎをケアする目的もあります。採用率は高くないですがヌメロンに有効なので、完全に無視はできないでしょう。
❷『大暴走を撃った後の素材のプランキッズ効果』
これは簡単なのですが、チェーン3に一番優先度の低いプランキッズ効果を持って来ましょう。例えば、私の場合、基本展開が通った後の相手ターン大暴走からのハウスバトラー着地の場合、チェーン3にパルスを持ってきています。それはパルスの効果が最も弱いからです。ドロップランプはローリスクで使えますが、パルスはデッキからプランキッズカードを墓地に送らないといけないため、リソースがマイナス2枚となってしまいます。もしチェーン3のプランキッズにうらら等無効を当てられてもいいようにパルスをチェーン3に持ってくるようにしています。しかしながら、これもケースバイケースであり、例えば場にドロップを並べて餅カエルに向かいたい場合はチェーン3にドロップを持ってくるなど、状況に応じて変更することが重要ですね。
❸『対罠デッキの激流葬ケア』
これは罠デッキ相手にプランキッズを並べた状態で自分のターンを迎えた場合に、せっかくプランキッズを並べても激流葬を受けると盤面リセットされてしまうのでそれをケアしたチェーンの組み方です。
意識することは『チェーン1に特殊召喚効果を持って来ない』ただこれだけです。激流葬のような『召喚成功時に発動できる』効果はチェーン2以降に特殊召喚された場合はタイミングを逃して発動できないため、チェーン1に特殊召喚を持って来ないようケアしましょう。
例えば場にプランキッズが2体いる状態です。
アドバンテージを優先するとミュー召喚から入りたくなりますが
チェーン1ランプ効果でリクルートするとドロップ特殊召喚成功時に激流葬の発動タイミングが訪れるため
激流葬発動によって盤面が更地になってしまいます。
その上、ミューを消費してしまっているので1枚始動で立て直すことが出来ず、その後の展開のハードルも上がってしまいます。
激流葬をケアするためにはこのような盤面でもドゥードゥルから入り、チェーン1ドゥードゥル⇒チェーン2プランキッズ⇒チェーン3プランキッズとチェーンを組みます。
チェーン2、3でプランキッズを特殊召喚しますがチェーン1のドゥードゥルの処理が残っているので激流葬は発動できません。
一例ですがここでハウスを持ってくればミュー始動のための後続を確保しながら
餅カエルで激流葬をケアして後の展開を通すことができます。
仮にチェーン4で激流葬を発動されたとしても
ドゥードゥルが破壊されるだけで盤面にプランキッズを並べつつドゥードゥルのサーチもあるため、問題ないでしょう。
チェーン1に非特殊召喚効果を持っていくプレイングはドゥードゥルの他にロケットやハウスも使えるので上手く活用しましょう。
【基本⑤】増殖するGをケアしよう
先攻展開の際、最も致命傷となる誘発が灰流うららですが、プランキッズもやはり展開系なので増殖するGはきついですよね。
しかしながら、増殖するGを意識したプレイを心がけることで増殖するGの被害を最小限に抑えつつ自分の目的とした動きを成立できるのがプランキッズの強みです。
まず第一に必ず覚えておきたいのが
『プランキッズの特殊召喚は必須ではないこと』
プランキッズの墓地効果は『(固有の)〇〇する、その後特殊召喚できる』
なので、発動したとしても必ず処理しないといけないのは前半部分であり、特殊召喚は解決時に選択できます。
つまり、プランキッズの墓地効果にチェーンでGを撃たれた時に固有効果のみ処理し、特殊召喚を行わないことで相手のドローされず、相手に1枚損失させることが可能です。
とはいえ、展開をストップすればこちらはよっぽど手札が良くない限り相手ターン中に妨害を用意できず、勝つのは難しいでしょう。そのため『ドローさせない』ということは基本起こりえず、多くの場合ドロー枚数を最小限に抑えつつハウスバトラーに向かうことになります。ドロー枚数は多くなりますが、相手のドローによるアドバンテージ獲得と同様にこちらもアドバンテージを大量に獲得できますし、ハウスバトラーによる妨害は相手にマストカウンターとなる一滴や墓穴の指名者を引かれない限り強力であることに変わりありません。ストップしてエンドしてもどうせ負けるので、展開を目指すべきでしょう。
では、どうすればドロー枚数を最小限に抑えられるのか?
正解は初手に『ロック+プランキッズ』を持っている場合、ロック召喚から入ることです。
それでは、初めにプランキッズを初手に1枚しか持たない場合のGケア展開です。
ロック召喚に増殖するGを発動されました。
パルスをリクルートします。
ドゥードゥル召喚、ここでドゥードゥルで大暴走を回収。パルスで足りない2種のハウスバトラー素材の内、1種を墓地に送り1種を特殊召喚します。
ここまでで4枚ドローです。
ドゥードゥルのリリース効果でパルス、ドロップを回収。これで相手ターン中にハウスバトラーを融合できますね。これがGを受けた場合の展開です。
では、初手にロック+ランプを持っている場合はどうでしょう?
ロック召喚に増殖するG、ここからの展開は先ほどと同じですが
初手にランプがあるため、最後のプランキッズでランプのリクルートを破棄できるようになります。相手のドロー枚数を1枚抑えつつハウスバトラーを成立できました。
このシーンでランプを召喚していたなら、手札にロックが残り、ハウスバトラーの素材を揃えるのにもう1回特殊召喚回数が増えるので、初めに紹介した形となり4枚ドローとなるのです。
よって『ロック+プランキッズ』と初手にある場合はロック召喚から入るべきでしょう。
ちなみに、初手に『プランキッズ+大暴走』と持っている場合は、ドゥードゥルのサーチでハウスを持ってくれば3枚ドローでハウスバトラーに行けるので覚えておきましょう。
さいごに
さいごまで読んで頂きありがとうございます。次回はより高度なテクニックや、環境デッキを想定したプレイングを紹介する『意識すると勝率が上がるプランキッズの5個のプレイング【応用編】(仮名)』を投稿する予定です。
プランキッズの実際の試合風景を見たい方は良かったら私のアカウントでリプレイを多数公開しているので見てみてください。(ID:944-044-848)
参考になれば記事をRTして貰えると励みになります。
それでは次回の記事でお会いしましょう!