見出し画像

機能色々 用途色々 サングラスの選び方【その2】

以前にもお知らせしたのですが、「サングラス」は、次の3つに大別されます。

■サングラス=歪みの少ない自然な見え方のもの
■偏光サングラス=サングラス+光の反射を抑えるもの
■ファッショングラス=それ以外のもの

気を付けていただきたいのはファッショングラスです。国の定めるレンズ光学試験をクリアしていないものが殆どです。例え「UVカット」や「偏光」と書かれていても、根拠がないわけですね。しかもレンズに歪みがあったりしますから、眼を守る意味でも心配です。多くは、メガネ専門店ではない場所で売られています。

サングラスはオーダーメイドの時代です

では、サングラスに求められるであろうレンズの機能についてご説明します。

【紫外線カット】
紫外線「UV-C」「UV-B」「UV-A」のうち、UV-B、UV-Aは、白内障や眼精疲労、シミ、そばかすの原因になると言われています。

サングラスが紫外線を防ぐ力は「紫外線透過率(%)」で表示されており、現在は99.99%CUTが当たり前ですよね。

もう一つ、光を通す割合を示す「可視光線透過率(%)」は、数値が低くなるほどレンズカラーが濃くなり、まぶしさを抑えます。

レンズの濃さとは、眩しさを防ぐ割合に過ぎません。そして紫外線を防ぐ力は、レンズの色とは関係がありません。無色でも防げるんです。

【HEV】(高エネルギー可視光線または有害可視光線)
波長400〜420nmの、可視光線の中で最も強い光をHEVと言います。白内障や加齢黄斑変性の原因の一つとされており、有害光線の中では、もっとも眼病に影響していると言われています。

紫外線だけでなく、HEV領域をしっかり防ぐことが重要ですね。

【ブルーライト】
可視光線の中に含まれる波長の短い青色光で、目の奥まで届く非常にエネルギーの強い光です。特にPCなど、LEDディスプレイの光に多く含まれているんですが、最近は暮らしの中の灯りの多くがLED化しています。

【近赤外線】
近赤外線もまた太陽から届く電磁波の1種ですが、地上に届く量は、なんと紫外線の5~6倍! しかも近年判明したのが光老化の主犯でもあるということ。肌の深層部(筋肉)まで届くため、筋組織を壊し、シワやタルミなど肌老化の原因となることが判明しました。

以上のような機能レンズがあることを理解した上で、サングラスを選ぶと良いですね。

最近は、日中だけでなく夜間の対向車、室内照明を眩しく感じる人が増えています。サングラスは今や、日差しを防ぐだけのものではなくて、暮らしの質を守る大切なツールとなりました。

コーティングも実に様々で、115度の温度に耐えるレンズもあれば、超撥水効果を発揮するレンズもありますよ。シーンに応じて選ぶ時代です。

釣りやゴルフ、ドライブなど用途に合わせて選べる偏光レンズ

【益々用途が高まる偏光レンズ】

光をカットする働きのサングラスは、レンズのカラーが濃くなるにつれて、見えにくくなります。ところが偏光レンズの場合は、レンズカラーの濃度に関わらず、反射によるギラつきをカットしてくれます。

この機能は、あらゆるシーンで役立っていますよね。特にアウトドアスポーツやワーキングにおいて大活躍してくれます。

水面の反射、道路や雪の照り返しをカットするため、視界を確保しやすくなります。同時に紫外線もカットするため、釣りやゴルフ、スキーなどのスポーツ、ドライブ、ロードバイク、あるいは日差しが強いビーチなど、屋外活動の必需品です。

しかも最近は、渓流~海釣り、夕暮れ、曇り空、カンカン照りの炎天下といったシチュエーションに合わせたカラーリングの偏光レンズが開発されており、きめ細やかな対応ができるようになりました。

用途に合わせて偏光カラーを使い分ける方が増えています。当店では、日本トップクラスの偏光性能を持つRARTS偏光レンズをおススメしていますよ。

【一台二役の便利な調光レンズ】

調光レンズとは、紫外線の量によて色が自動的に変わるレンズのことです。紫外線が多いと濃くなり、室内に入るとクリアになります。サングラスとメガネを使い分ける必要が無いため、とても便利ですよね。自転車通勤などには最適です。

気を付けていただきたいことは、紫外線カットの車窓では濃くならないことです。そして、HEVをカットしないレンズが殆どだということです。

可視光線でも色が変わる調光レンズ。HEVもカットする調光レンズ(ルティーナフォト/ネオコントラスト)もありますが、高価になります。そして、調光回数には限界があるんです。使っているうちにだんだん色が変わらなくなったら交換ですね。

【表情を見られたくないミラーレンズ】
ミラーレンズは、鏡のように反射するため、着用者の表情が見えません。スポーツなどの試合では、ライバルに視線や表情を見せないよう使用するケースが多いです。

また、屋外での日差しを防ぐ効果が高いので、スポーツパーソンには最適ですね。そのためか、オシャレなデザインや派手なカラーが揃っています。

メガネ必須の人にとって、日差しを防ぎつつ視力も確保しなければなりません。運転用ならば度付きサングラスも気軽に作れます。ただ、ハイカーブのスポーツサングラスに度付きを求める場合は、レンズカーブ8カーブ(通常4カーブ)だと、高価格になります。

ビッグメガネでは、ハイカーブのサングラスに見劣りしないデザインと機能を持ちながら、通常の度付きレンズを装着できるスポーツサングラスをご用意しています。

また、クリップオンタイプの偏光サングラスならば、普段使いのメガネに装着できるので大変便利。費用的もおススメです。

ご相談はいつでもお気軽に。