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メガネにも生まれ育ちがあります

ビッグメガネ那覇は、メガネの修理依頼をよくいただきます。当店お買い上げはもとより、他店、他県購入フレームもお受けしているのですが、先日持ち込まれたフレーム破損について「???」というケースがありました。ご紹介しますね。

片方のテンプルが折れたケースです。お客様が購入店(たぶん量販店)に持ち込んだところ、取り換えたいなら同じメガネを丸ごと一本買ってくれと言われたそうです。つまり、買い替え要請ですね。

そこでお客様は、ビッグメガネ那覇に修理依頼されたわけです。費用は5千円前後といったところでしょうか。

しかし本来ならば、製造メーカーは、流通している商品の各部品を保管する義務があります。販売店の買い替え要請は不誠実です。

もしこれが、ビッグメガネ那覇で販売したフレームだとしたら、メーカーに折れたテンプル1本だけを送ってもらえます(ヴィンテージ以外)。その費用はメガネ代金の約3分の1かかりますが、丸ごと、すなわち新しいメガネに買い替えるよりは安いですね。

さて、では、なぜ、買い替えを要請されたのか。

拝見したところ、製造国、ブランド名、型番などが記載されていませんでした。日本製ではないです。外国製であっても、日本や海外の有名メーカーやブランドが海外で作らせたフレームならば商品情報は必ず記載されています。

商品そのものの情報が無いフレームでは、どうしようもありません。ただし、メッキの具合から製造国や品質は分かります。

でも、そのメガネを作るのにお客様がいくら支払ったのか聞くのは失礼ですよね。(1)買い替えはキツイ、(2)修理に5千円払っても良い、という2つの情報から、ある程度判断できますが、こそっと本音を言えば「値段に見合っていないかも」です……(;'∀')。

ということで、新規にメガネを購入される場合、フレームのどこかに記載されている、製造国、ブランド、型番、サイズ記号など、そのメガネの基本情報を確認してください。いつ生まれたのか、誰がデザインしたのか、どこで作られたのか、どんな素材なのか、そのメガネの歴史が浮かび上がります。

と、ここまで書いているその最中に、何とタイムリー! 偶然にも、数年前にお買い上げいただいたジョンレノン(日本製)の、金属疲労テンプルが持ち込まれました。テンプル1本取り寄せる予定です。

ジョンレノンの修理依頼です

片方のみ金属疲労? もう片方は?

確認しましたら、かけ外しを片手で行っていたようで、もう片方は無事でした。いずれにしろ、連休明けに、メーカーと相談です(^^)v

【後日談】
メーカーに連絡した翌日に、速達でテンプルが届きました。
ジョンレノンの対応はすごい。しかも、相場より安かった!
修理完了です(^^)v

折れたテンプルを取り替えました。