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2/27|氷の上を歩き続けるために

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2/27|国際ホッキョクグマの日


2月27日は国際ホッキョクグマの日。地球温暖化によって減少する北極の氷と、それに伴うホッキョクグマの生息危機を考える日だ。
ニュースやドキュメンタリー番組で、この問題を目にしたことがある人も多いだろう。


私は子どもの頃、テレビで見たホッキョクグマの姿に惹かれた記憶がある。真っ白なふわふわの毛並み、大きな体、でも黒い瞳はどこか優しく見える。その堂々とした姿が私の脳裏に刻まれ、それ以来「北極の王者」というイメージを持っていた。
けれど、今のホッキョクグマは、決して悠々と暮らせる環境ではないらしい。


北極の氷は年々薄く、少なくなっている。氷の上で狩りをするホッキョクグマにとって、氷の減少は「食べる場所」がなくなることを意味する。
最近では、餌を求めて人間の住む地域にまでやってくるホッキョクグマも増えているそうだ。

町のはずれ、タイヤが積んであるゴミ置き場。そこに現れた、食べるものがなくやせ細ったホッキョクグマ。みすぼらしさすら感じる痩躯で、ゴソゴソとゴミを漁るクマの映像を見たとき、あまりにも切なくなった。子供の頃に刻まれた「王者」のイメージは音を立てて崩れ去った。勇ましく、かつ巧妙に狩りをしていたはずなのに。


「環境問題」と聞くと、どうしても遠い話に感じてしまうことがある。しかし、ホッキョクグマの問題は、実は私たちの日常ともつながっている。
電気の使い方、ゴミの減らし方、交通手段の選び方。
小さなことでも、積み重なれば地球の未来を変える力になるはずだ。


ホッキョクグマは、遠い北極の話ではなく、今を生きる私たちの未来の象徴なのかもしれない。

今日は国際ホッキョクグマの日。この美しい生き物がこれからも氷の上を歩き続けられるように、私にできることを少しだけ考えてみよう。





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八坂みつ
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