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2/23|あの車窓を思い出す
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2/23|富士山の日
2月23日は富士山の日。語呂合わせの「2(ふ)2(じ)3(さん)」にちなんで制定されたらしい。
富士山は、日本を象徴する存在だし、誰もがその姿を知っている。でも、意外と「ちゃんと見たことがない」という人もいるのではないだろうか。
私にとっての富士山は、新幹線の車窓からの景色だ。東京と名古屋を行き来するたびに、「そろそろかな」と窓の外を気にする。
晴れた日には、驚くほどくっきりと富士山が見える。見えたとして「お、富士山が見えたな」と思うだけなのだけれど、それがなんだか特別なことのように思えてしまう。
まるで気まぐれにやってみたくじ引きで、盛大にベルを鳴らしてもらったときのような。または、朝まで降り続いていた雨が、玄関を開けたときにはすっかり上がっていたときのような。
逆に曇っていて全く見えない日もあって、なんとなく残念な気持ちになる。
以前、うとうとしていたら見逃してしまい、「せっかくの富士山だったのに!」と悔しくなったこともある。
新幹線からの富士山は、ほんの数分で視界から消えてしまう。でも、その一瞬がやけに特別に感じられるのは、あの雄大な姿が持つ存在感のせいかもしれない。
遠くからでも、写真越しでも、やっぱり富士山には「日本で一番高い山」以上の何かがある。
この頃は、富士山をただ「見る」だけではなく、「登る」ことにも興味が湧いてきた。いつか、あの山の頂上から日の出を見てみたい。
富士山の山頂から日の出を見て「人生が変わった」なんて言っている人のインタビューを見たことがある。それ程までに、「富士山頂で拝む日の出」というのは特別なものなのだろう。
今の私は“太陽を見るだけで人生が変わるなんてことある?”と疑心しかないのだけれど、実際にそれを経験したら人生が180度変わってしまうかもしれない。
でも、まずは間近でじっくり富士山を眺めるところから始めようか。新幹線の窓越しではなく、ちゃんと自分の足で訪れてみるのもいいかもしれない。
今日は「富士山の日」。いつもより少しだけ、窓の外の景色を気にしてみよう。そして、新幹線の車窓からでも、写真の中でも、富士山を見つけたら「また会えたね」と思うことにしよう。
>> 2/24|等伯忌
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