ポーカー要注意ボード51 BTNvsBB SRP K83レインボー
こんにちは!八坂です。
本日はBTNvsBB SRPにおけるK83レインボーボードが落ちたときのCB戦略について解説していこうと思います!
GTOの戦略の中でもかなりベーシックな題材となっていますが、EVを根拠とした分析内容になっているので、より深くこのスポットについて学べると思います。
1.戦略の概要
BTN側のCB戦略を確認していきます。ポットに対して33%,50%,75%,110%のベットサイズを入力し、ピオソルバーで計算を行なっています。
図1.1はBTN側のCB戦略です。BTN側の戦略として高頻度で小さな33%のCBを打っていることがわかります。33%以外のCBサイズはほとんど使われていません。
このときのBTN側のEVが34.49となっています。
図1.2はBTN側のベットサイズを33%のみにし、簡易化したときの戦略になります。
このときのBTN側のEVが34.50となっています。BTN側が4つのサイズを使った時と比べ、ほとんどEVが変わらないことがわかります。
次にBTN側が100%の頻度でベットする戦略についてみてみます。
全レンジ33%potのCB戦略におけるEVは34.40となっています。
上記に挙げた3つの戦略のEVを比較すると
4つのサイズを用いたCB戦略のEV:34.49
33%サイズのみを用いたCB戦略のEV:34.50
全レンジ33%のCB戦略のEV:34.40
全レンジ33%のCB戦略のEVは他2つの戦略と比べおよそ0.1ほどEVが下がります。このシチュエーションにおけるポットサイズが55であるため、0.1はポットのおよそ0.18%に当たる数値となっています。つまり全レンジ33%のCB戦略は他2つの戦略よりEVlossがおよそ0.18%発生するということになります。このEVlossの値は限りなく小さいため、全レンジ33%のCB戦略はかなり有効な戦略となります。
ポーカーにおいてはEVlossを小さくしつつ戦略の簡易化を行っていくことが、プレイヤーのミスを減らすという観点において重要になります。
特にフロップにおいては、ターン、リバーの2つのストリートが後ろに控えているため、フロップの戦略を複雑にしてしまうとターン、リバーの戦略も分岐してしまうため、戦略全体が複雑になってしまいます。
今回のように複数のサイズの解析による戦略から最も好まれている単一のサイズを見つけ出し、さらにチェックの選択肢を削ることで、とてもシンプルでかつEVlossの小さい戦略に落とし込んでいます。
2.戦略の考察
2章では、1章で述べたような戦略がなぜ最適になっているかを考察したいと思います。
やり方はいくつかの戦略を比較することで、最もEVの高い戦略の理由を探していきます。
今回は2つの戦略を比較したいと思います。比較する戦略は下図の2つとなります。
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