蔵出し:野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』 第1回「ベッドルームの主はお犬さま?」
※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!
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野菜さらだの
『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
(1999/6/1発行) 第1号 (火・金曜発行)
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今日からいよいよ野菜さらだの「アメリカは住んでみなくちゃわからない!」が始まりました。1996年夏に夫と共に渡米して以来、丸3年。「アメリカ」なんて今さら目新しくも何ともないよ、と思って勇んでやってきたものの、実際に住んでみるとあります、あります、こんなこと、あんなこと、勘違い、間違い、失敗だらけの毎日です。これから、自称「野菜さらだ」が実際に体験した「見たまんまのアメリカ」を太平洋ノムコウから毎週2回(火・金曜)、あなたの元へ直行便にてお届けします。
◆本日のテーマは「ベッドルームの主はお犬さま!?」です。
アメリカ人は犬や猫を飼うのが大好きです。しかもそれは「ペットを飼う」というより、ほとんど一緒に「住んでいる」という感じなのです。その字面通り、彼等は猫はもちろん犬とも一緒に家の中に住んでいます。犬の場合、チワワのような小型の室内でも飼えるような犬かというと、それがそうではないからまた驚きです。ポインターやシェパードのような大型犬を飼って、いや住まわせているのです。自分の犬を車の助手席に乗せ、どこに行くにも一緒、という友だちが実は何人もいて、車の中は犬の臭いで充満。うちのダンナはその余りの強烈な臭いのため一度は吐いてしまいました。
道路や駐車場でも車の窓から大きな犬がニョキっと頭を出していたり、”バ
ウワウ”(一応アメ犬なのでのこう吠えているとします)言っているのをよく
見かけます。
犬と一緒にシャワーを浴びる人、果ては、一人暮しで2ベッドルームに住み、そのうちの一部屋をお犬さまにあてがっている、という人もいました(猫2匹が1ベッドルームに住んでいる場合もあり)。
アメリカではご存じの通り、ホームレスの人の問題が大きな社会問題の一つですが、外でその日暮らしをして、野宿をしている人間がたくさんいる横で、お犬さまやお猫さまが1ベッドルームをあてがわれて、リッチなドッグフードなどを食べている、その現実のギャップを理解するのにかなり時間を要しました。
ちなみにうちは、渡米後2年の間、ダンナと二人で1ベッドルーム暮らしというお犬さまのレベルに到底及ばない生活水準でした。昨年秋に2ベッドルームに引っ越したとき、「これでやっと犬並みの生活レベルになった!」と喜んだものでした。 (つづく)
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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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