さあ行こう!~受験生のキミへ~
高校受験を1ヶ月後にひかえたある日のこと。
「(受験生当日は)なんか緊張すると思う~」とキミが言った。
弁論大会の時も併願受験の時も緊張しなかったキミからこぼれた言葉は、無視できない。
その時は、「めずらしいこと言うね~!」なんて笑ったけど、あれはポロっとこぼした本音だったのかもしれないね。
緊張がワクワクに繋がれば、パワーになる。
でも、緊張が不安を連れてくるとガチガチになる。
今ある不安をなんとかやり過ごしても、すぐに次の不安がやって来る。
大人になっても不安とのやりとりには苦戦している。
ところが、コロナ禍で参加したワークショップで、変化することになった。
主催者の対処方法はこうだ。
「不安が出てきたらね、私が車を運転するから、(不安は)後ろのチャイルドシートに座ってもらう。」と言ったのだ。
「え、不安て追い出さなくていいの?」
軽い衝撃でした。
自分の中から不安を追い出さずに、でも主導権(車のバンドル)は自分が握る。
それ以来、私はこの考え方に何度も勇気とやる気をもらってきたんだ。
キミがテレビの前で熱狂したWBCの試合を思い出してみてよ。
試合前のロッカールームで、士気を高める「さあ行こう!」のかけ声。
あれは共に戦う仲間への呼びかけと
自分の背中を押す気合いの言葉なんじゃないかな。
もし、試験前に緊張したら、それが当たり前!って受けとめるのはどうかな。
深呼吸して、今まで頑張って取り組んできたことを思い出して欲しい。
そんな自分にかける言葉は、「ここまで良く頑張ったね!大丈夫、できるよ!」に変わるはず。
試験当日、始めの合図を待つキミが
「さあ行こう!」と全力で向かえますように!
机に向かって、最終確認をしているキミを心から応援しています。