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会社の辞め方

私たち夫婦は2011年に大阪から淡路島に移住しました。その時の年齢は50歳を目の前にしたところでした。
淡路島では特産の玉ねぎやお米、ブロッコリーを作る専業農家をしています。
2012年に起業したので、8年になります。
移住家を移してから9年、淡路島には親戚など全くいませんでしたので、いわゆるIターン脱サラ農家というやつです。

大阪での仕事は、夫は生活協同組合の職員、私は大手雑貨店で年齢的にも共に管理職でした。

主人は実家が自営業、私は典型的な高度成長期のサラリーマン家庭に育ちましたので、農家の暮らしというものも全く知りませんでした。
今、都会から田舎への移住希望者が急増していると聞きました。
先日も、私達の住む南あわじ市主催の、移住希望者のイベントで、先輩移住者ということで、体験談をお話したり、実際に農場での作業体験もしてもらいました。

移住希望者の中には、
「50歳といえば会社には部下の方が多く、日々指導する立場にありながら、どうやって会社を辞められたのか」ということを不思議がる方もいらっしゃいました。

私達はどちらも、いわゆる円満退社でしたが、特別大変だったという思い出はありません。
そこにあったのは、次の生活への期待、それだけだったように思います。
夫と私では、職場環境や立場も違うので、もしかしたら私よりも大変だったのかもしれませんが、あの頃を思い出しても、新しい生活へ向かってまっすぐに進んでいただけと言う気がします。
かといって、会社の仕事を疎かにしたこともなく、寧ろ丁寧に引き継ぎなど行っていきました。
ただ、実際に会社を辞めるには、ちょっとしたコツというか、段取りみたいなものはあると思います。
夫とは、そんな話はよくしていました。
実際に「仕事の辞め方のコツ」と言った本も読みました。

今、大きな時代の変わり目に遭って、新しい生活を模索している方が、参考になればと思い、こんなタイトルで書いてみることにしました。
会社を辞めると決めてから、実際に淡路島への移住、そして9年経った今の心境までを綴っていきたいと思います。


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