Boys will be boys

これは私が高校生の時の話だ。当時私はカナダのブリティッシュコロンビアにある田舎の離島に住んでいた。そこには良い思い出も、悪い思い出もたくさんできた。その中から印象に残っているものを書きたいと思う。この島に来てもう1年、いい友達もできてかなり青春出来ていたと思う。最近出来た友達にパーティーに来る?と誘われた。正直乗り気ではなかった、なぜなら留学生がパーティーに行くとかなりめんどくさいことになることは自分の目で見てきた。でも興味はある、この島ですることは本当に何もない。自然!自然!みたいな島に退屈を持て余しているティーンエイジャー達はどうやってパーティーをするのかとても見てみたかった。そしてカナダに来て初の大人数でやるパーティーだ。日帰りで帰る分には何も問題は無いだろう。パーティーに行く前にルールを決めた。ベロベロになるまで酔わないこと、ブリブリになるまで吸わないこと、その日のうちに帰ること。ホストに感づかれたらめんどくさいことになる。そしてパーティー当日、出来るだけましなドレスコードとジョイント三本、そしてたばこ一箱を用意した。パーティーに行く前にジョイントを吸いたかったが、どんなテイストのパーティーか分からなかったからとりあえず素面で行くことにした。大体7時くらいにパーティーの会場についた。といっても人はあんまりいなくてビールとタバコを吸うだけでまだ楽しくない。一緒に来たイタリア人とキムはビアポンをして楽しんでいる。日も落ちてきた頃、どんどん人が増えていった。また五人、また十人と増えていく。この時点では酔ってはいたが十分に帰れるくらいの精神力はあった。友達と一緒に外に出て、ジョイントに火をつける。ハシシとバッズのコンボは肺にくるし、ハイにもなる。だが場数を踏んでいると思っていた自分のキャパシティはかなり高かったらしく、素面とは言わないまでも真っすぐに歩けるくらいまでの判断力や精神力はあった。中では音楽とともにチンコで考えている野獣共が今日の穴を探し回っている。イタリア人はすでにブリブリでべろべろだった。こいつは酔うとめんどくさい。「俺のことは今からスティーウィーって呼んでくれよな!」
「ああ、うん。」
数分後またそいつに話しかけるが名前を忘れてしまう。
「お前の名前なんだっけ?」
「スティーウィー」
「初めまして。」
こんなやり取りを三、四回繰り返したのちスティーウィーは天国へ旅立ってしまったらしい。ソファーの上でぶっ倒れているスティーウィーを見て、こうはなりたくないなと自分に言い聞かせた。
キムは真顔でパーティー会場を見ていた。自分は外に出てちびちびビールとタバコを吸っていると中から外に出るやつで入口は渋滞していた。外に出ては中に入り、中に入っては外に出る繰り返しだった。十時ぐらいになると人は最高潮に増えて、野獣共のチンコは反り立つ。あー帰りてーとなってきた頃、キムがコーディーの家いかね?と誘ってきた。確かにこの床はべちょべちょ酒に酔っている輩は叫んでるし女の子のおっぱい揺れてるしそれを掴んでいる奴もいる。
「行こうぜコーディーの家」
「よっしゃ、挨拶して帰るか」
友達とパーティーで知り合った奴に片っ端から挨拶する。皆結構あっさりしてた。昔はすげー長く話してくる奴とかいたけどカナダ人はさっぱりしている。外は完全に闇で、雨も降っていた。コーディーの家まではかなり歩いた。大体30分くらいかな。足の感覚はないし、息のせいで前は見えない。すると前から「待たせて悪かったな、ジョイント巻いてきたぜ」キムと自分はコーディー!!と叫んだ。
「コーディーメッセージ送ってくれてマジで感謝してる。」
「気にすんな、パーティーどうだった?」
「男も女もセックスの事しかかんがえてねえ、マジでつまらなかった」
「分かるわ~」
「今から最高にチル出来るスポットに行くからよ」
「おっけい」
その最高にチル出来る所は、町の光が十個もないかなりしけた光景だった。あんなにあげといてこれか~となった自分はクズです。キムはソウルから、自分は神戸から来ているのでめちゃくちゃきれいな夜景を飽きるほど見てきた。どんな反応しているのかなとキムの方に目をやると、真顔だった。爆笑しそうになったけど、こらえた。
「いい景色だね」
「しょぼいかもしれないけど、これがこの島の夜景だよ」
コーディーめっちゃ良いやつ。その後に吸ったジョイントは久しぶりに頭にきた。コーディーの家に行くと他に二人のカナダ人がいた。四人でつまらない話をしながら、コーディーが車の中でジョイント吸う?と聞いてきた。当たり前やん!と言って、車の中でジョイントを回した。最高の夜になった。帰ると、もう眠気が襲ってきた。大体朝の五時くらいだったかな。その日はぐっすり寝れた。

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