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また米不足になるの?

 農業協同組合新聞(JAcom)で今年の米の収穫と集荷に関する記事を見つけたのでまとめてみました。

1.品質と収穫状況

  2024年度米の全国作況指数は101(平年並み)。
前年より18万トン増の収穫が見込まれるが、今年の豪雨による倒状や西日本での高温被害など、地域によるばらつきが指摘されている。
 収穫増が見込まれる一方で、集荷は前年を下回り、需給面の課題が浮上。

※作況指数=お米の出来具合を示す指標。水田10アールあたりの平年収穫量(平年値)を100としてその年の収穫量を示す。

2.集荷・流通の課題

 集荷量は前年同期比94%で減少傾向。
系統集荷が減少しており、卸売業者や流通業者に影響。業務用米や輸入米でも不足が深刻。
 
 ※系統集荷=農協や生産者組合などの団体を通じて農作物を市場に出荷するシステム

3.価格・供給体制への影響

 一部業者では販売制限や調達困難が発生。コンビニ納入業者などは深刻な米不足を報告。
 備蓄米の活用や、2025年産の作付け増が求められる一方、価格下落を懸念する声も。

4.政策と対応の議論

 再生産価格を考慮した複数年契約の提案や、農水省による需給見通しの検討が進行中。
 全体として、収量増加の一方で品質や供給の不安定さが課題となっており、需給バランスの調整が重要視されています。

24年産米の集荷 前年下回る見込み 関係者は調達に危機感
(農水省で開かれた米産業活性化のための意見交換会)
ソース:https://www.jacom.or.jp/kome/news/2024/12/241204-78097.php

JAcom(農業協同組合新聞)

感想

 今年世間を賑わせた”令和米騒動”。まだまだ記憶に新しいどころか、今は3000円ちょっとで買えていた10kgのお米が今や5kg分しか買えないという状況。
 コンビニへおにぎりなどを納入している卸売業者は業務用の米が全くない異常事態だという。
 業者側は国の備蓄米の活用と25年度米の作付け増の要求するが、25年度米の作付けを増やすと米の価格が下落してしまうのではという農家の心配もあるという。
 国や、農家さん、卸売業者さん、JAさん・・・いろんな人が関係して起こった今年の米騒動。
 来年度には安定した価格でお米を供給してほしいと切に願います。

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