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50代の婚活で、相手の「感情に寄り添うための恋愛5段論法」

僕の仕事はコンサルタントで、普段は、企業様にお邪魔して、社長と話をしたり(アドバイスではない)、スタッフのみなさんとミーティングをしている。

なぜ、コンサルタントをやっているかというと、なんとなくかっこいい響きがあるのと、お金がかからずに起業ができたからである。

独立して10年、ここまで生きながらえたのはひとえに運が良かったということと、引き続き仕事をいただいているクライアントのみなさまのおかげである。これは間違いない。

後は、ひとつの秘術があり、それを駆使しながら、なんとか仕事をつなげている。この記事では、僕が使っている秘術、「相手に寄り添うための5段論法」を紹介しよう。

恋愛編だけど、仕事でも使えますぜ!



婚活における3段論法


一般的に論理構成というと、3段論法が有名である。3段論法とは、「大前提」と「小前提」から「結論」に導くというものである。

仕事で例えるなら、

大前提:社員は会社に貢献するものである

小前提:A氏は○○会社の社員である

結論:A氏は○○会社のために働かねばならない

なんとなく説得力があるように聞こえるだろう。


では、婚活の場合、女性に向かって、

1:大前提:あなたは男性と結婚をしたいと思って婚活をしている

2:小前提:私は男性である

3:結論:故にあなたは私と結婚すべきである

と説得される女性がいるとしたら、「男は、俺か俺以外か」と語ったローランドさんが言った場合くらいで、ほとんどの男性には、3段論法は使えない。

その理由は、論理的すぎて、感情を挟む余地がないからである。人間は、自分で思うほど合理的にはできておらず、感情を優先することは、行動経済学でも立証されている。

1:大前提:あなたは金持ちの男と結婚をしたいと思って婚活をしている

2:小前提:私は金持ちの男である

3:結論:故にあなたは私と結婚すべきである

と言ったとしても、「あなた以外にも男はいる」「あなた以外にも金持ちの男はいる」と一蹴されてしまうだろう。当たり前のことのようだけど、フられる男というのは、この論法を使っている。

僕など

1:大前提:あなたはいい男と結婚をしたい

2:小前提:私はいい男である

3:結論:故にあなたは私と結婚すべきである

という自己PRを繰り返し、数えきれないくらい撃沈をした。



五分作法(ごぶんさほう)

では、さらに強力な論理を使ってみたらいかがだろうか?インドの論理学に「五分作法」(ごぶんさほう)と呼ばれる論式がある(らしい)

1:主張(宗)→2:理由(因)→3:実例(喩)→4:適合(合)→5:結論(結)

主張(宗):あなたは私と付き合うべきだ

理由(因):あなたは○○を欲している

実例(喩):私は○○を持っている

適合(合):私たちは合う

結論(結):私と付き合うべきだ

となるので、3段論法よりも尤もな気がするのではないだろうか。需要と供給は一致すればうまくいくかもしれない。しかし、論理で押している感は否めないので、感情で逃げられることもある(かなり経験済み)



感情に寄り添う5段論法

ということで、論理と感情をミックスさせた論法はないのかと考えた末、僕は「感情に寄り添う5段論法」に行き着いた。

それは、

1:開→2:共→3:労→4:提→5:結

というものである。

説明をすると、

1:開→相手の心を開かせる

2:共→共感する

3:労→労う

4:提→提案をする

5:結→結論に導く

となる。


会話にすると、

1:開→相手の心を開かせる

男「女性が一人で生きるって大変ですよね」
女「そうなのよ。」と大変さを話し始めたら、準備完了。

追記:ちなみに、一人で立派に生きている女性も多いようで、「女性が一人で」と言うと、この段階でアウトになることもあるらしい。僕はバツイチで子育てをしている女性に絞って婚活をしていたので、このパターンは鉄板であったけど、自立している女性の場合は、「世の中、まだまだ男性社会ですよね。そこでがんばるって、大変ですよね。」とかになるのかな?

2:共→共感する

男「わかります。とても苦労をなさってきたんですね。」
女「中々理解されなくて・・・わかってくれますか?」
男「わかりますよ。」
※ここでは「わかります」以外の言葉は使わない

3:労→労う

男「すごく、がんばって来られたんですね。」
女「ありがとう」

4:提→提案をする

男「よろしければ、その苦労を僕に背負わせてもらえませんか?」
女「私でいいんですか?」

5:結→結論に導く

男「あなたでなければいけないのです。」
女「うれしいわ」

という感じである。ちなみに、最初の「大変ですね。」と言った時、「そんなことはないわよ」と言われてしまったら、どうすればいいのか?とあなたは考えたかもしれない。

その時は、

「いや、そんなことはないでしょう。大変なはずですよ。」
「意外と大変ではないですか?」
「大変なはずです」(これは言い過ぎか)という具合に、大変話につなげて欲しい。ここは絶対に譲ってはいけない。



仕事でも使える

「感情に寄り添う5段論法」は仕事の場でも使うことができる。

部下に

「大変だね」

「わかるよ」

「よくがんばっているね」

「君はとても優秀だね」

「君ならもっとできるよ。何かあればいつでも相談して」

という具合に話すと、部下はあなたに信頼を寄せる。

私は、この方法だけで、独立後、10年間、生き残っているのだ。かつ、婚活でもお付き合いをする人ができた。

仕事や婚活でうまくいかない時は、お試しいただきたい。

ただし、「感情に寄り添う5段論法」は、部下の女の子を狙っている鬼畜上司にも使えてしまうので、悪用は厳禁である。


参考文献:水野愛也「LOVE理論」


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