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ゲス男は、婚活は年収が9割だと確信した話
「年収1000万以下の男からの<いいね>は即ブロックしている」
この衝撃的な発言は、池袋のルノアールの喫煙席で会った女性(50歳)が発したものである。自称、杉本彩は、杉本彩ではなかったものの、整った顔立ちをしているのは間違いない。
僕が気になったのは、桃井かおりさんのような、アンニュイな喋り方である。実は、このパターンの話し方をする人が苦手で、帰りたくなったのだけど、この手の人は威圧感がすごい。
ということで、池袋のルノアールで加熱式タバコを吸いながら話をすることになった。
ちなみに、1時間15分遅刻をされてからのスタートであった。
「50代バツイチ婚活 あなたは相手から連絡のない遅刻をどのくらい待ちますか?」
彼女は、婚活相手選びは年収であると言い切った
似ていない杉本彩は、桃井かおりの口調で「年収1000万以下の男はないわ」と言った。
僕はそれで、僕がいいねを送った後の返信に早さに納得をした。かつ、僕は最初のメッセージで本名を名乗っているのに、ハンドルネームで呼んでくる理由にも納得をした。
僕は、最初の挨拶で、
こんにちは。○○(ハンドルネーム)と言います。この名前はペンネームで使っている名前で、本名は●●と言います。よろしくお願いします。
と送る。
返信で7割くらいの人は、本名を教えてくれる。初回のやりとりとしてはかなり前進であろう。
この人は僕のメッセージではなく、年収だけを見ていたようだ。もっと言えば、名前すらどうでもいいのだろう。
それから、趣味の話、離婚後の話、これまで会った人の話、結婚に関するイメージなどを話した。2杯目の黒蜜カフェオレがなくなったあたりで、杉本彩に似ていない人は、僕を食事に誘った。圧が強く断りにくかったので、東武デパートにあるスペイン料理店に行くことになった。
恋愛という戦場であなたの武器は?
パエリアと肉料理を頼み、杉本彩に似ていない人はお酒を飲めないということなので、烏龍茶を頼み、僕はビールを頼んだ。
すでに、次に会うことはないだろうと思っていたのだけど、僕は優柔不断であり、人に話を合わせるのがうまいので、2時間ほど話をした。
僕「相手選びは年収だけですか?」
杉本彩に似ていない人「そう」
僕「結構いますか?」
杉本彩に似ていない人「いないわよ」
僕「年収以外に希望はありますか?」
杉本彩に似ていない人「懐の深い男」
ということで、お眼鏡に叶う人はいないようだ。詳しく聞くと、やはり相手はかなりの年上になるようで、現在、僕の他の候補はいないようだった。
僕「この人という人はいなかったのですか?」
杉本彩に似ていない人「いたわよ」
その男は70代で、企業の経営者だったそうで、何度か会ったのだけど、子育てのやり方を否定されたようで、キレてしまったということであった。その時に送ったLINEは、
あなたに何に価値があると思いますか?
あなたは、恋愛において、どんな武器を持っていると思っているのですか?
あなたの価値はお金以外にありませんよ。
そんなことはない。
僕には他の価値もある。
もう、君とは合わない。
ということで、終わりになったそうだ。どっちもどっちかな。
彼女との会話で印象に残っているのは、
「恋愛という戦場で、自分の価値を勘違いしている人が多いわね。自分で自分をやさしいという人も信じられないわ。やさしい人は自分でやさしいとは言わないしね。セコい男もダメね。私もボロの鎧と刀で戦っているのよ。」
と杉本彩に似ていない人は、桃井かおりの話し方と声で、僕の目を見て言った。その目は少し遠くを見つめてもいるようで、「私も7割くらいは結婚を諦めているのよ」と言って、しばらく黙った。
僕は、何の武器もなく、昔に比べたらやさしくなったという言葉を飲み込み、喫茶店ので3500円、イラリアレストランで20,000円という費用がかかってしまったと懐浅く計算をしながら、その日の話を終えた。途中、彼女からLINEの交換を求められたので、応じてしまった。
池袋駅の改札まで見送って、別れ際に彼女は握手を求めてきたので、握手に応じた。たぶん、後何度か会って、上手に口説けば、セックスくらいはできる(と思う)。
この話は、10日くらい前のことであるけど、それ以来、一度もLINEを送っていない。彼女にもプライドがあるのか、連絡が来ることもない。
婚活と年収の関係
婚活アプリに関わらず、恋人選びにも年収が高いというのは有利な条件である。50代となれば、見た目などのポイントが下がるので、年収がより際立つのかもしれない。
あくまで僕のリサーチではあるけど(調査人数12人)、自分よりも少ない年収はあり得ないという人が大半である。
そう考えれば、50代で年収500万円以下は厳しいかもしれない。50代の平均年収は600万くらいというデータもある。
だからと言って、年収の低い人にアタックするのは逆効果である。結婚後の仕事について、辞めたいと考えている人は、年収が高めの人に行く。
逆に年収の低い人は、年収が高い女性を狙う方がいい。彼女らは仕事が忙しく、男を頼る気がないので、何でもやってくれる人を好む傾向にある。
お金で選ばれるというのはいい気分ではないかもしれないけど、娘が結婚をすると言ったら、相手の仕事なんかを聞く訳で、やはり重要なのである。
婚活で年収が9割だとしたら、残りの1割の要素で相手にされないのだから、僕がどれだけダメかということにもなるな。
そして、僕の婚活はつづく。