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調和、してますか?

私が気にしてるだけかもしれないんですが、
・〇〇の専門家
・xxxのプロ
みたいな人への期待が高まっています。

転職の求人とか見ると、多くが上記です。

やっぱ商売するからには、採用するなら即戦力。
プロ野球とかでもそう。
ドラフト会議はまだ育成観点での指名がありますが、助っ人の外国人は即戦力を求めます。

一方で、
ゼネラリストと言われる、広く浅く知る人は
相対的に期待値が低下しています。

ただ、組織やチーム一丸となって戦うのに
必要不可欠だと私が確信してるのが
ゼネラリスト。

大人数でなくていいんですが、
質のいいゼネラリストがいるといないとでは、

成果物の質も、スピードも桁違いに変わります。

【 注記 】
ゼネラリスト=マネージャではありません。
(本noteでは中間管理職を前提にマネージャって使います。)

マネージャは特定の集団がうまくいくよう何とかする人。
会社の場合、全体の組織間のマネジメントできるのは、社長だけです

ゼネラリストだからこそできること。
それは、

調整と調和を組織やチームに持ち込むこと。
もっといえば調和を持ち込める人が、
ほんとうに
質のいいゼネラリストです。

調整と調和の違い


調整と調和って似てるようで、
若干意味が異なります。

本note で使う調整と調和は以下のように定義しています。

調整:何かを整えたり、修正したりして、より良い状態にすること
問題やズレがあるときに、それを直してうまくいくようにすること。

■調整の定義と事例紹介

1.テレビの音量を調整する
家族でテレビを見るとき、
お父さんが「音が大きすぎる」と言って、
他の人が「小さすぎる」と感じる場合。

この時、みんなが快適に聞こえるように、
音量を少し下げたり上げたりして、いいあんばいに「調整」します。

2.チームの役割分担を調整する
サッカーの試合で、チームメンバーの誰かが怪我をした場合、その人の役割を他のメンバーが引き受ける必要があります。
ポジションや役割を「調整」して、全員がベストのパフォーマンスを発揮できるようにします。

3.テストの成績を先生が調整する
テストの問題が思ったより難しすぎた場合、先生がみんなの点数を見て、
「全体の平均点を少し上げるように」
調整することがあります。

■調和の定義と事例紹介

調和:異なるもの同士がうまく一緒になって、バランスが取れている状態。
最初からバランスが取れている場合や、違うもの同士が一緒になってもうまくいっていること。

1.音楽のオーケストラの調和
オーケストラでは、バイオリン、ピアノ、フルートなど、さまざまな楽器が一緒に演奏します。
それぞれの楽器は違う音を出しますが、それらが美しく組み合わさって、素敵な音楽になります。

2.他部署との協力
企業では、みんなが違う考え・やり方を持ちます。各部署が担う役割も違います。
でも、互いに意見を尊重し、
違う考えをうまく組み合わせることで、
より良い結果を出そうとします。

3.自然の調和
森の中では、木々、動物、昆虫など、たくさんの生き物が共存しています。
それぞれが違う役割を果たしながら、バランスを保って生きています。

調整と調和、何が違うのか

生成AIにも聞いてみたんですが、以下の概念が
いちばん分かりやすかったです。

「調整」は違う意見をまとめる"作業"
「調和」は最初からみんなが一緒に進んでいるような"状態"

つまり、
調整は、対立があるから発生する行動です。
対立がないなら調整は不要、とも言えます。

調和は、そもそも誰かの「役割」なのか?

じゃあ、仲良しで対立を避けるのがいいのか、
というとそうではないです。

プロならば、対立を避けて妥協するのではなく、
目的達成=結果を出す
必要ことが最優先です。

ここが、アマチュアとの明確な違いだと
私は認識してます。

じゃあ、どうするのか。

意見を対立で見るのではなく、
横並びで見る

な感覚。もっとイメージしやすくするなら、

対立は、相手と目線を真正面であわせます。
横並びだと、相手も私も並んで正面を見ます。
するとゴールが見えます。

横並びの状態で上がる意見は、
私と相手が感じる障壁でありハードル。
これを1つずつ乗り越えていくことで、
目的地にちかづきます。

こんな前進すれば、調整は不要なはずです。

ええ、理想です。
絵にかいた餅かもしれません。

ただ、
日本人って、昔はこの考えが
できていたんですよね。それを示すのが、

【お互い様】

の一言。

それが最近だと、業務で聞く機会は
めっきり減りました。

役割分担とかジョブ型とか
明確な
「ここまでしか、しません・やりません」
な線引きが好まれます。

スポーツチームだったら、
明確な線引きだけで動いたら弱小チームですよ。

「ポテンヒット」だらけ
(40代以上ならわかるはず。)

誰もが担う予定になってない部分を埋める存在。

「線引きはそうかもしれないけど、
お客様困るでしょ?」って
今の時代にあわせた柔軟な対応を促せる存在。

それができるのがゼネラリストであり、
必要不可欠だと感じてる役割です。

お互い様、と言える人が
まだ若干ながらでも残ってる今、
「調和」をもっと大事にしていいのでは。
と感じてます。

今の役割を、時代に応じて柔軟に変えていく。
この変化を促せる人や組織がいるから、
未来にも繋げることができます。

日本に何百年もの歴史を持つ企業が残るのは、
「調和」を無意識にでも
できていたからではないか。

まったくの偏見であり仮説です。
でも、調和が大事。って言える人が
増えていくと、

対立も減るし、調整もなくなる。
推測では多くの企業で働く人の負担は減る。
と思うんですよね。

実験がもっと必要ですが、
調和を組織に持ち込もうとしてる人が
もし身近にいるなら、
煙たがらずに話を聞いてあげて欲しいな。です。