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「歴史って苦手」という人案外多いですよね。特に日本史が苦手、という人は多いです。僕も、世界史は好きでしたが日本史はどうも…
その理由は、カンタン!日本史の授業がつまらなかったからです。ようやく面白くなってくるのは、織田信長が出てくる戦国時代のあたり。そう、人物像が浮かんできて、感情移入できるから…
それまでは、○○年に○○が起きた。みたいに事実の羅列ばかり。ひたすら、暗記ばかりする苦痛な記憶が、皆さんの脳裏に浮かんでくるのではないでしょうか?
事実だけ伝えるのは、伝わらない。
○○とは、○○ということです、というのは説明。説明も理解させる点では大切ですが、それだけだと全く面白くない。
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上の画像を見てください。「恭志(やすし)」が僕の名前。「尚志(ひさし)」が兄です。そして、父、尚義。母、恭子。
見ての通り、兄は父から一字をもらい、僕は母から一字をもらった。それが事実です。それだけだと「そうですか」で終わってしまいます。だって、ただの事実ですから…
でも、こんな風に話しをしたらいかがでしょう…?
「この4人だけの家系図を見ていて、すごいことに気づいちゃったんです。
尚志は、僕の3つ上の兄。長男です。両親にとって初めての子供。二人とも大喜びだったと思います。
そして、「名前は何て名付けようか…?よし、俺の名前から一字取って尚志にしよう!じゃあ、二人目も男の子だったら、私の名前から一字取って恭志ね!そんな会話が二人の間であったのでしょう。
兄が生れたのは、1965年。僕が生れたのは、1968年。
ということは、僕の名前は、僕が生れる3年前に決まっていた。
ということは、僕の両親は、僕が生れてくるのを3年も待ち望んでいた。
そういうことになりますよね…?
生まれてきた僕を見た両親は絶対に喜んでくれたはず。さらに、そこには兄がいた。3人の人に喜んでもらえた僕は、なんと有難い存在なのでしょう…
こんな感じでお話しは続きます…
言葉で説明するよりも伝わる
上のお話しは、僕が相続説明会や遺言の書き方セミナーで必ずする鉄板のトーク。皆さん、目に涙を浮かべて聴いてくださいます。(文章だとトーンが伝わりにくいところがありますが…)
「家族の愛が伝わってきた」
「講師の両親に対する愛情が伝わってきた」
「いい家族なんだなぁ、と思った」
「自分も家系図を書いてみたいと思った」
など、沢山の感想をいただきました。物語で伝えることによって聞き手の感情を揺さぶることができた何よりの証拠です。
「兄は父、僕は母から、それぞれ一字をもらった」という事実だけを話していたら、これほどの感想はもらえなかったはず。
ぜひ、お話しの中に一つは物語を盛り込んで話してみてください。
あなたと聞き手の距離がグッと近くなりますから…
ニュースから舞台裏を想像する
普段から、物語を考える練習を積んでおくことをお勧めします。
ニュースを聞いた時、「なぜそんな出来事が起きたのか?」「なぜ、関係者はそんなことをしたのか?」「自分が当事者なら、どうしたか?」など…
起きた現象の理由を想像すると、関係者の物語が浮かんできます。
出来事を他人事と思わず自分事だと考えると、物語が自然に見えてくるのです。
経営者の方なら、例えば事件や事故の物語を想像したとき、問題の深堀ができるのでビジネスアイディアが浮かんだりします。困りごとの解決が、商品やサービスに繋がるわけですから…
物語を意識すると人生が面白くなる
いつも物語を考えていると、話の中に自然に物語が入ってきます。すると、あなたのお話しが俄然面白くなってきます。
どんなことにも、物語を感じている人の人生は生き生きとして面白い!面白い人生を生きている人の話は面白いに決まっています。
物語を意識して、物語を語って話しましょう!
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