
方位を調べたらすごいことがわかった!霧島神宮と鹿児島神宮の関係
多くの神社は、南か東に向いています。神社はもとは山岳信仰から始まっていますから、高い山に鏡岩を置いて反射する太陽の光を神様に見立てて神様を拝んでいました。
だから、光が強い南向きか朝陽が昇る東向きが多いのです。
地形によって西向きだったりするところもありますが、多くは日が良く当たる方向を向いていますから、この説は外れていないと思います。
鹿児島神宮と霧島神宮の向きを調べてみた
僕の住んでいる鹿児島県霧島市にある二つの神宮。霧島神宮と鹿児島神宮。二つの神宮が一つの市にあるのは、ものすごいことなんですよね…(このことは、また別の記事で書くことにしましょう)
鹿児島神宮は南向き
まずは、鹿児島神宮の向き。下の画像の通り、ほぼ真南を向いていました。神社は南向きが多いという実例通りです。
霧島神宮の向きは…?
では、霧島神宮も南に向いているんだろうと思って測ってみると… 231度南西…?微妙な角度ですね。これでは、どこにも向いていない感じ。
霧島神宮ほどの神社が、何の意味のない向きに建っているとは考えられない。そこで、僕なりに仮説を立ててみました。
「霧島神宮は、鹿児島神宮に向いている」と…
本当に霧島神宮は鹿児島神宮を向いていた!
今は本当に便利な時代ですね。「地図 2点 方位」と検索すると…出ました!「地図の距離と方位を高精度で計算するDistance」というサイト。
二つの地点の北緯と東経を入力してワンクリックすると2つの地点の直線距離と方位角が計算できる、という優れもの。これが無料で利用できるってすごい!
霧島神宮と鹿児島神宮の位置関係は、グーグルマップで見るとこんな感じ…
緯度と経度を調べるには、地点の名前の上で右クリックするだけ。カチっとすると…鹿児島神宮の緯度と経度が…
赤いラインの左側が北緯、右が東経。同様に霧島神宮の調べて、くだんのサイトで二つの地点の緯度/経度を入力して、クリック! 出た~!
霧島神宮から鹿児島神宮を見ると、227度11分37秒。霧島神宮の向きは231度でしたから、ほぼほぼ合っているといっていいでしょう。僕の仮説は外れていないよう…
でもそれだけでは物足りない。227度という方向に、さらに深い意味があるのではと考えて十二支と照らし合わせてみました。
霧島神宮と鹿児島神宮はお互いに守り合っていた
227度は南西。十二支で言うとほぼ未と申の間の坤(ひつじさる)になるのですね。坤ってことは、裏鬼門になるじゃないですか?!
えっ、ということは霧島神宮は、鹿児島神宮の鬼門を抑えていて、鹿児島神宮は霧島神宮の裏鬼門を抑えているってことだ!
元々高千穂峰の火口付近にあった霧島神宮。噴火で何度か炎上し、何度か移転して今の場所に落ち着いたのが西暦1484年。
この時すでに、鹿児島神宮は今の場所にありましたから、「霧島神宮を鹿児島神宮に向けて建てよう」という意図があったとしても何ら不思議はありません。
何しろ、霧島神宮のご祭神は瓊瓊杵尊。そして、鹿児島神宮のご祭神は彦火火出見尊。二人は父子の関係なのですから…
父が山の上から息子を見守り、息子は山の下から父の守護に当たる。二つの神社の位置関係から、そんなすごいことが見えてきました。
昔の人の方位を測る技術ってものすごく高いレベルだったのですね。あるいは、もし、偶然だったとしたら宇宙の意思が働いているとしか思えない。だとすると、もっとすごいことだ!
神社は方角を調べるととても面白い…
参考にどうぞ!方位角を計算するサイトと過去の記事
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