ブロンプトンのファーストインプレッション
手に入れたばかりのP-Line、早速20kmちょっとの距離を走ってきました。走ってきたのは秋吉台のカルストロード。積極的にロードバイクに乗っていた頃は月に一度は訪れる、山口県でも自慢できるライドロケーションの一つです。起伏のある見晴らしのいい台地のそこかしこには石灰岩が群生するように広がっています。
景色もいいですが、丘陵の大地には適度なアップダウンがあったり、短いですがヒルクライムもあったり、展望台そばにはちょっとしたカフェもあり、サイクリストには十分楽しめるコースです。
さて、インプレッションですが、初日に少し乗ったときに感じたものとだいたい同じなのですが、もうちょっと詳しく記録しておきます。
ただ、小径車は他に経験がなく、あくまでロードバイクとの比較になってしまうので『さもありなん』というのは目に見えているのですが。
また、あくまで自分の脚力での主観評価なのでそこはご了承を。
スピード感;ストレスなく加速し巡航できます。ただ時速30km/h以上の伸びが今ひとつ。自分の脚力が原因というより、踏んでもスピードに現れないという印象。ロードであれば、おそらくフレーム剛性であったり、ホイールの空力であったり、そんなんでスピードが乗ってくるのでしょうが。
乗り心地;地面からの振動は拾います。ただ、20km程度の距離ではこれに起因する疲労感というものはないです。自分的にはそんなに気にならない程度でした。きっと距離が短いからでしょうし、もしかしたら新しいサスペンションブロックが優秀なのかもしれませんが、従来のものを知らないので分かりません。
走行時の挙動;自転車の重心が、BBよりも気持ち後ろ寄りにあるかもしれません。サドルの前後位置を見直そうと思います。特にヒルクライムでのダンシングの際に後ろ寄りにポジションをとると安定します。今回、12%の勾配で車体を左右に振っても安定してダンシングできたのは驚きでした。
コンポーネント;さすがにシマノのようにはいきません。できればグレードアップしたいところ。一番替えたいのはステム交換でハンドルを遠くに伸ばしたいけど折り畳めなくなるし、ディレイラーも含めてすべてが専用品らしい。ただしブレーキはリムで十分だし折り畳み自転車には合っていると思います。シューは汎用品に交換できるのかな?
ギア比;3速までは今のところ絶妙に機能しているようです。特にローギアは13%程度の勾配ならダンシングを混ぜながら登坂可能です。当初は、下にもう一枚欲しいのかな?と思っていましたが自分には不要のようです。一方で4枚目のトップギアの使いみちがいまいち、ビミョー。もしやタイヤを軽いのに替えたら覚醒するかもしれない、と期待しています。
カラー(ミッドナイトブラック);実車を見るまで、ブロンプトンを買うならブラック以外で、できれば真っ青かダークグリーンがいいと思っていました。ところが実物はキラキラしていて、陽が当たるとそのラメのせいで濃いグレーのように見え、これが案外気に入りました。愛着が持てそうで安心しました。
車体デザイン;今回、写真を撮影しながらやっと理解しました。自分はブロンプトンのこのフレームデザインから感じる情緒性に惹かれたのだと。もしかしたら収納サイズや走行性ではなかったのかもしれません。それで思ったのは、ブルックスの革サドルに早く交換してもっとオーセンティックな佇まいにカスタムしたいという気持ちです。