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[1月4週目まとめ]テスラ暴騰+70%!決算全体は渋い

先週はMicrosoftが渋い決算を出したのちTeslaが良い決算を出し、3指数ともプラスでフィニッシュしました。今年のパフォーマンスはナスダックは+10%を超えており良いスタートを切れてます。一方で企業業績は悪化していますし、FRBはまだ金融政策に慎重な姿勢を崩していません。この辺りに相場のチグハグさを感じます。今日の結論的には相場は底打ちの可能性はありつつも仕込みは慎重にという温度感に整えてます。

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暴騰するテスラ

今週のハイライトはなんといってもテスラの決算でしょう。決算自体は予想通りとはいえ、成長力不足を感じさせる決算でした。その決算を見て、「暴騰してる理由がわからない決算は渋い」という意見もちらほらありましたが、シークレットは決算後に発表した「製造の2倍の受注がある」というコメントでした。このコメントを受けて、買いが殺到したというより、売りの利確や解除が相次いだという表現の方が正しいと思います。また、その思惑見込んで短期買いも大きく乗ったと思われます。ノートにも書きましたが、少なくともショートを躊躇するには十分な内容だったのでこういうときは流れが変わりそうです。決算の詳細は先日のノートを参照ください。

決算を受けて、アナリストの株価予測も上方修正が相次いでいます。こういった修正が相次ぐということは、テスラは底打ちしたと見ていいと思いますが、税制優遇が3月で切れてしまったり、イーロンマスクが売ってくるなどまた暴落してしまうため不確実なことがあるのがテスラ株の難しいところだと思います。EPS予測はまだ上方修正が確認できないのが少し気になります。

引用: https://www.stocktargetadvisor.com/

最後に株価ですが、年末年始を底値に最大+70%上がってます。値下げの効果ももちろんありましたが、1月から再開された税額控除により買い控えのニュースが12月駆け巡り、1月に入りまた受注が入り始めたというトレンドに沿っただけともいえます。いずれにせよテスラ株を多めに持ってる私とてはホクホクな1週間でした😄

引用: https://www.tradingview.com/

決算自体は渋い

好調な決算を見せたテスラですが、決算全体としては渋い決算が続いてます。S&P500のうち3割の決算が終わりましたが、おおよそ、7割近くが予想を超えているものの、現時点でのQ4のEPS成長率は予測・実績合わせて-5.0%となっています。12月31日時点でこれは-3.2%ですので、予想より悪化してます。

引用: factset.com

23年、24年のEPSの予測も下落が続いています。基本的には危険なサインで警戒が必要です。一応、ポジティブな点を言えば、24年の予測の下落が小幅なことでしょう。少なくとも来年はプラス成長になる見通しかと思われますので、この程度であれば株価は年末にかけて上昇は期待できます。

12ヶ月先のEPSをベースにしたPERは17.8です。EPS予測が下がっており、明確な利下げもない中でこのPERは少々高いなという印象を持ちます。底を割れるかどうかわかりませんが、どこかで調整が必要な水準だと考えてます。

最後に興味深いデータです。今回の決算、売上の5割以上を米国外で占める企業のEPS成長は-3.5%、5割以上を米国内で占める企業は-7.3%という結果になっております。確か去年のQ 1-Q2くらいは海外比率の高い企業のほうが苦戦してたので、この辺りドル安も含めてトレンドが変わってきたのかもしれません。GAFAMなどのテック企業は海外比率が高いため、最近のナスダック高もなんとなく頷けます。

重要性が下がる経済指標

先週はそれなりに重要な経済指標があありました。まずはQ4のGDPが発表されました。結果は+2.9%で予想の+2.6%より強いと結果になりました。この結果を受けてわずかに金利は上昇したものの株価に影響は軽微でした。

金曜日は個人消費支出(PCE)が発表されましたが、コアPCEデフレター先月比は予測通りの+0.3%。個人消費は先月比予想-0.1%に対して-0.2%多種弱ぶくむ結果になりました。

いずれも金利、株価に大きく影響を与えるものではなく、これらの経済指標が相場に与える影響は相対的には弱くなっていくでしょう。とはいうもの、来月の雇用統計、消費者物価指数の2つはまだまだ注意が必要です。

所感・今後の見通し

今週はテスラの決算で盛り上がりましたが、来週はGoogle, Amazon, Appleなど重要決算を控えているほか、FOMC、雇用統計、ISM指数など重要指標もめじろ押しです。内容によっては相場が上下に大きく動く結果になるでしょう。ただ、2月3日をすぎると大きなイベントはあまりなく、静かな2月を迎えます。この反動からか2月は下げやすい月としても知られています。

2月はQQQも積み立て再開

相場は今は順調に見えますが、やはり決算の状況、金融引締めが続いている状況を考えるとこのまま上がっていくのは難しいのかなと考えてます。

ですが、一方でMicrosoftの決算は渋かったものの、Netflix, ASML,Tesla, Lam Researchなど順調な決算も見られるので、GAFAMの決算次第では今後ナスダック流れが向いていくことでしょう。私がテストのために7月から少しずつ積み立ててるQQQも今週ついにプラ転しました。

GAFAMの決算の決算次第ではありますが、おそらく2月は債券の他にQQQを混ぜて積みてていくと思います。24年以降の成長を考えればそれなりに良いリターンになると考えてます。ですが、先ほども書きましたがこのまま上がっていくのは難しいともいます。株式はしっかり押し目を待って買っていきたいなと思います。おそらく2月上旬から消費者物価指数前後までに良い買い場が来るのではないかと思ってます。来なかったら諦めるくらいの気持ちでいいかと思います。

また、後日になりますが、最近グロースもかなり調子が良いのでハイグロも考え始める時期でしょう。


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