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[1月5日]ついに米国企業倒産危機!
1月5日は特に大きなニュースはなかったのですが、明日の雇用統計を前に失業申請数、ADP社雇用統計が強めに出たとおもに、カンザスシティ連銀総裁のGeorgeさんが2023年度中は利下げはないと発言したことにより小幅に金利上昇、指数は1%程度の株価安という展開になってます。ただ、金利に反応したというより景気の見通し不安に対して積極的に買う状況ではないという方がトレンドとしては正しい気がします。
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ADP社雇用統計と新規失業申請数
雇用統計前の先行指標的な数字ですが、どちらも強い数字が出たようです。ただし、これらの数字と雇用統計にそれほど強い相関はなく真逆の数字が出ることもあるので注意が必要です。これらがマーケット開始前に出たことにより、開始直後はFRBの金融引き締め懸念から金利高、株価安で反応しました。
ADP雇用統計 +23.5万人 ( 予想15万人 ) *11月12.7 万人
— やす 🇺🇸 ベンチャーキャピタル (@YasLovesTech) January 5, 2023
こちらも雇用統計前に強めの数字。ただし、ADP社の発表と雇用統計にそこまで強い相関はありません。真逆の結果になることも多いですが、ここ数ヶ月のトレンドを鑑みるにおそらく明日も強いでしょう https://t.co/rhyS4wzSe6
新規失業申請数:20.4万 ( 予想22.5万 )
— やす 🇺🇸 ベンチャーキャピタル (@YasLovesTech) January 5, 2023
失業継続者:169万 ( 予想172万 )
雇用統計控えて、強めの数字 https://t.co/Vb8Az4oBrn
連銀総裁のコメント
昨日の議事録でも2023年中の利下げはないという趣旨の内容が発表されましたが、本日はカンザスシティの連銀総裁のGeorgeさんも似たような趣旨の発言をし、2023年中は金利を5%以上に維持するべきだだと発言してます。直近1ヶ月くらいはやや金利見通しに対して楽観的な見方が広がっていたので、ややそれを冷やすようなコメントだったかと思います。
セントルイス連銀のブラード総裁もコメントを出しており、金利はまもなく必要な水準に達し(5%程)、23年はインフレにある程度の進捗が見られるだろうとコメントしてます。こちらは想定内のコメントかと思われます
Bed Bath & Beyond倒産危機
家電や屋内アクセサリーなどを扱うBed Bath & Beyond ( BBBY ) が現金不足により破産するかもしれないというニュースが駆け巡っております。昨年より売上、資金繰りに困っておりBed Bath & Beyond自体が倒産するかどうかも重要ですが、不景気・リセッションの表れということで今日の相場は金利よりもこちらの方に反応したかもしれません。ここでは取り上げませんが、Amazonが18000人をレイオフ。Salesforceが10%の人員をカットするというリセッション関連のニュースも次々入ってきてます
所感・今後の見通し
教科書通りに捉えれば、強すぎる雇用を懸念し、金融引締めが長く続くと考えられ、金利高の株価安という相場になりました。しかし、マーケット直後に債券は売られたものの、マーケット終了時までに債券はプラスで引けています(EDV, TLT等)。金利は最終的にはプラスですが、より天でマーケット中はずるずる低下する1日となりました。少なくとも、債券投資家は強い雇用にも、利下げが遠のくというニュースにもかかわらず積極的な買いがみられた1日です。なので、強すぎる雇用や引締め継続を警戒して債券売られて、金利低下の株価安。というより、リセッション・不景気を嫌気して株への買いが入りにくく債券に流れている状況という方が強いのかなと考えます。もし金利連動の相場であれば、指数も引けにかけて上がるはずですが今回は下がりっぱなしでした。要は逆金融相場的な動きではなく、逆業績相場的な動きに近いのかなと思います。
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昨日の議事録や本日の連銀総裁のコメントを受けてターミナルレートの予想が25bpsほど上昇しております。2月・3月・5月に利上げという予想みたいですね。ただ、この程度であれば一気に暴落するような動きではないかと思います。これが550まで一気に行くのであれば注意が必要かと思います
明日は雇用統計
明日は雇用統計の発表です。新規雇用20万、失業率3.7%とそれなりに強めの予想になっています。予想を下回った場合に金利低下・株価高、上回った場合に金利上昇・株価安に多少は動くかと思いますが以前のように大きく動くということはないのではないかなと思ってます。例え、雇用が強くてもそれはFRBがインフレ退治の金融引締めを続けられる理由にはなりますが、本丸はインフレであり、失業率が上昇するまで引締めを続けなければならない理由はない(FRBの役目の一つは雇用の安定です)と思いますので、インフレ率が低下すれば雇用統計はさほど問題にならないのかなと考えてます。とはいうものの、雇用統計関係なく業績悪化を懸念してズルズル売られていくトレンドには変わりはないと思います。
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コモディティが大きく下落
最後に、コモデティのETF(DJP)のチャートになりますが、年始早々大きく下落しており昨年のウクライナ戦争開戦前の水準まで落ちてきてます。次のCPIがどのような結果であれ、このような状況ではインフレが継続して高まるということは少し難しいのかなと考えてます。23年はデフレすらありうる展開になってきました。
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引き続き債券中心に
引き続き業績反転のサインが見えるまでは債券中心に積みてたていくという方針でいいのかなと思ってます。景気指標も悪いし、企業業績悪化のニュースも続いているため、少なくとも決算の前のこのタイミングで積極的に株を買い集めるタイミングではないと思います。もしやるとしたらショートガチャの方が確率が高いと思うほどです。ショートガチャするなら原油価格が大きく下がってるエネルギーじゃないでしょうか(笑)
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