[コロナ]東京の皆さんへ、米国で起きていることをお伝えします
私の運営しているブログからの転載記事になります
「[コロナ]東京の皆さんへ、米国で起きていることをお伝えします」
こんにちは!やす(@Yasushi_1985)です。今まで落ち着いてきた東京の新規感染者ですが、3日連続で40人を超えるなど、やや不安になる状況を迎えてます。
私自身は現在、サンフランシスコ在住ですが、3月9日の週にたまたまニューヨークに行っており感染拡大直前を目の当たりにしてきました。そしてサンフランシスコは全米最初のロックダウンを実施し今日に至るまで抑え込みに成功しています。そんな米国で起きていることを東京の皆さんにお伝えさせていただきます。
Twitterで色々反響がありましたが、本記事のメッセージはシンプルです。
自身のために、高齢の家族、子供や妊婦のために、そして経済のために不要不急の外出を控えロックダウンを避けるべき。特に若者と高齢者
まとめ
・東京の状況はニューヨークの状況に近似している
・東京をロックダウンさせてはならない!若者、高齢者は自粛を!
・サンフランシスコのロックダウンは成功している
・ロックダウンの生活
(本記事のデータは3月27日時点でのデータになります)
東京の状況はニューヨークの状況に近似している
東京で新規感染が広がったのを受けて上記ツィートをさせていただきましたが、多くの人から反響をいただきました。中には、ニューヨークと経済格差、衛生面、検査の数など違うから参考にならないという意見も多くありました。
確かにニューヨークと東京は大きく違うので個人的には、ニューヨークほど拡大が広がらないとは思いますが、最悪のケースとしてニューヨークに何が起きたかは念頭に入れておいたほうがいいと思います。
Data Sourcre : wikipedia
ニューヨークの感染状況の推移です。全て上記の図の通りなのですが、3月11日に感染者216人。43人の新規感染者を確認し1週間後に2,480人、2週間後に33,030人と一気に広がりました。東京もすでに3日連続で40人以上の新規感染、感染者合計が200人程が見つかっているという状況を考えると、東京近辺にお住いの皆様もこの事実を念頭に入れておくべきでしょう。
コロナウィルスは潜伏期間が平均7日、最長14日なのは一般的に知られてます。40人も三日連続で見つかるということは、ニューヨークのデータをもとにすればすでに数千・数万任レベルの感染者が東京都に症状がないまま広まっている可能性も否めません。すでに始まってるのです。
こちらが、3月11日に撮ったニューヨークの様子です。この時はニューヨークの人々も1週間後、2週間後に起きることは想像もできず、多少はピリピリしてましたが、普段通り生活してました。街中のレストランやバーなどでも皆普通に食事をしてました。しかし、この時すでに街中に感染者がおり感染が広まってしまったのです。
日本も伝え聞くニュースによると花見や、街中に人が溢れかえっていると聞きます。ニューヨークの例を考えれば東京にもすでに数千、数万の感染者がいる可能性があります。
東京をロックダウンさせてはならない!若者、高齢者は自粛を!
3月17日のサンフランシスコを皮切りに全米の都市は次々とロックダウンしていきました。感染者がすでに大幅に拡大していたニューヨークも22日にロックダウンを開始しました。
ロックダウンは生活、経済に様々な影響を及ぼします。特に経済に対する影響は甚大です。アメリカでは1週間で330万人が失業手当を申請するというニュースが流れています。申請ベースで330万人なので、実際の失業者は500万人にも上ると言われています。ロックダウンにより飲食業を中心に各企業が生き残るためにレイオフ(リストラ)を実施したためです。
実際、在米日本人も何人もレイオフにあったという報告がありましたし、ITスタートアップからもレイオフの報告を続々と聞いています。
上述のニューヨークの例で、働いてるからそんなことはできない。会社に行かなければならないという反響を多く受けました。私は上述のニューヨークの例で不安を煽りたいわけではなく、むしろロックダウンさせないために東京・日本の人々の賢明な行動が必要なのだと思います。
ロックダウンをしていますと、まず困るのは飲食・ホテル/旅館などを中心とした事業者と働く人々です。ロックダウンが起きたら、多くの人が職を失い今の政治状況ではまともな補償は受けられないでしょう。そして多くの事業者が倒産するのは目に見えています。東京のロックダウンは絶対に避けなければならないと思います。実際にロックダウンをした米国では失業者が次々と増え、レストランやバーが次々と閉店しています。絶対にこのような状況にするわけにはいきません。
東京をロックダウンをさせないためには、全ての人々の不要不急な外出は自粛が必要です。特に経済に関係ない高齢者と若者は自粛すべきでしょう。医療リソースも重症者に集中するように、経済の活動も特に経済に重要な人のみに集中するべきだと思います
高齢者の方々は重症化率も高く医療の負担が高い上に、もはや経済の中心ではありません。むやみに動き回り・集まり感染を広げてしまうことは今の東京・日本にとって最大の罪と言えます。日本の未来や経済を回している現役世代のために、日常の健康に必要な散歩などを除き家でじっとして頂きたいです。不要不急な集まり、ジム、薬局に並ぶなどもってのほかです。超危険行動です。そしたらマスクもいらないので必要としている人にマスクを渡してあげてください。ロックダウンなので当たり前ですが、サンフランシスコでは高齢者の方々はほぼ見ません(家族での散歩を除き)。
次に社会人になる前の若者ですが、彼ら/彼女らも行動を自粛すべきです。欧米のニュースで話題になってますが、感染が広まってもなお若者がビーチやバーに集まり感染を拡大させています(流石に閉鎖されましたが)。若者は確かに感染率・致死率が低いので彼ら・彼女ら自身が亡くなることはかなり可能性が低いと思いますが、傍若無人の行動のせいで高齢の親や祖父母、そして赤ちゃんに移してしまうことが一番恐れることです。若者が家庭にコロナウィルスを持ち込むのです。トランプ大統領も若者のこういった行動を批難しています。若者が回す経済なんてたかが知れています。それによりロックダウンが起こり本当に経済を回している人まで止まってしまったら本末転倒です。自分たちの将来の就職、経済のためにも直ちに不要不急な外出・パーティを止めるべきでしょう。
サンフランシスコのロックダウンは成功している
ロックダウンが明確に効いたとする興味深いレポートがあります
サンフランシスコは全米でいち早く、16日にロックダウン(外出禁止令)を発令しました。3月16日の時点で、感染者310人、死者5人です。流石に、住んでいる人々もやりすぎではと当時は思いました。
ニューヨークは6日遅れること22日にロックダウンを発令。経済への影響を恐れて外出禁止令をだすタイミングが少し遅れてしましました。この時点で感染者950人、死者7人です。ニューヨークは都市構造的に電車で通勤する人も人口密度もサンフランシスコよりはるかに大きい街です。感染しやすい状況なのは容易に想像できるでしょう。
Data Source : swell.life
結果は歴然です。状況が軽いにも関わらず早々にロックダウンしたサンフランシスコと、感染が広まってしまいロックダウンが遅れたニューヨークの違いは明らかです。
3月27日の状況
ベイエリア(サンフランシスコ周辺地域)
・感染者:1312人(前日比+174人)
・死者: 33人 (前日比+3人)
ニューヨーク州
・感染者:45,934 (前日比+6,957)
・死者:604 (+138)
3月27日の状況を見ても差は明らかです。特にベイエリア(人口500万人)はロックダウンを始めてから11日目。明らかにパンデミックを防ぐことに成功してます。ニューヨーク州(人口2000万人)はいまだに増加を続けておりこの2都市の行動の差が現れました。ニューヨークはあと1週間早くロックダウンを開始していれば全然違った結果になったでしょう。
ここから得られる結論は
人々が不要不急な外出を控えることは劇的な効果がある
ということです。小池知事が会見で説明した要請だとお願いレベルに聞こえますが、本当にロックダウンするかどうかの瀬戸際ということを考えれば自主的なロックダウン命令という受け取り方をすべきでしょう。厚生労働省や他の自治体も同様の要請を出していることを考えればロックダウンはいよいよ現実味を帯びてきていると捉えるべきであり、これは全力で回避しなければなりません。
仕事をするべき人への感染リスクを下げる、経済をギリギリの状態で動かし続ける、そのためにも高齢者・若者を中心に不要不急な外出は控えるべきです。いかにのべる自主的ロックダウンを実行する時がきていると思います。
ロックダウンの生活
サンフランシスコで行われてるロックダウンの原則は以下の通りです。高齢者、若者を中心に不要不急な外出がない方はこのルールにしたがって東京を守りましょう
ロックダウンのルール
・不要不急の外出禁止
・・特に家族以外で集まるの原則禁止。10人以上はアウト
・・最悪の場合、警官が罰則金を切ることも
・・外出先で他人との距離は1.8m常に離れるように
・スーパー、薬局、日用品販売店以外全てクローズ
・許されていること
・・事業継続に必要な外出(可能な限り在宅ですることが求められる)
・・食料や日用品の買い出し
・・健康に必要な運動・散歩など
・・高齢者、子供のデイケア
細かいところはありますがこんな感じです。実際の生活レベルに落としますと毎日家族で散歩やランニングをする以外は、週に1回スーパーに行く程度です。私は幸いにも100%在宅勤務が可能ですので完全に在宅勤務をしていますが、仕事に必要な人は外出が認められているようです。
東京をロックダウンしないためにも、経済活動をする必要のない方は自主的ロックダウンが求められているのです。特に若者と高齢者。
趣旨とはずれますが、ロックダウンに備え必要なことをまとめておきます。
ロックダウンへの備え
・最重要は在宅勤務の環境作り
・・椅子、机、ディスプレイなど。ロックダウン後は入手困難これは在宅勤務の生産性を大きく左右します
・美容院
・・これこそ不要不急な外出になってしまいますが、、、髪はロックダウン後に切れなくなります。美容院に行けというのもおかしいですが、長すぎる人は早めに切っておいたほうがいいでしょう。歯医者や病院の定期検診も行きにくくなります
・食料品/日用品
・・買い占めは超迷惑です。サンフランシスコは1週間で5割、2週間で8割の商品が戻りました。売れると分かれば事業者も全力で補充するので買い占めることなく必要最低限買ってください。また事業者は早々に販売個数に制限をかけるのが良いと思います
・その他の商品
・・アマゾンで買えるので慌てずに!ただ、ロックダウン後はアマゾンの需要が高まり遅配気味になるので早めに手に入れておきましょう
・孤独
・・孤独との戦いになります。可能であれば親族集まって生活するのが良いと思います
・飲食
・・飲食はフードデリバリーが切札になります。今のうちにフードデリバリーに対応し、必要なビラや告知を早めにすることが事業の命運を左右します。サンフランシスコの飲食店でもロックダウン後に次々と始めてますが、準備に時間がかかっているようです。
最後に
繰り返しになりますが、東京がロックダウンしてしまうと甚大な被害を受けてしまいます。ロックダウンを避けるためにも、経済活動をしなければならない人を守るためにも
不要不急な外出は本気で自粛(自主的ロックダウン)特に高齢者と若者
です。ロックダウンが効果があることは上記の通りです。東京、日本中の人が懸命に行動し、ロックダウンを回避し、ダメージを最小限にすることが求められています。
今後もよろしくお願いします
ここまで読んでいただきありがとうございます。全世界で猛威を振るっているコロナウィルス。皆様も手洗いなど十分にして気をつけてください。今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応戦よろしくお願いします。平時は米国のビジネス、IT事情、株式関連の投稿や発信が多めです!生の情報をお届けしますので応援よろしくお願いします。
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