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[1月9日]超重要な1週間スタート

1月9日は大して大きなニュースもなかったので、今週注目のイベントを振り返っていこうと思います。今週は10日にパウエル議長の講演、12日にCPIの発表、13日に銀行関連の決算があるので非常に重要な週となります。ただ、こレラも重要なのですが、一番重要なのは間違いなくEPSの予測の変化になります。これは最後に解説します。

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一応今日のニュース

簡単に今日のニュースに簡単に触れておきます。

  • Goldman Sachsがついにレイオフ:レイオフだけでなくボーナス削減など苦戦しているようです。

  • Tesla中国で販売加速:値下げが功を奏して、中国のTeslaの販売が加速しているようです。今日の大幅なプラスはこのニュースを受けて、主にショートカバーが中心でしょう。一旦今回の短期的なサイクルは手仕舞いといった感じだと思います

  • LuLulemonが利益警告:スポーツ用品やヨガウェアを扱うLuLulemonが利益警告を出しました。各社在庫が余っており、年末商戦で値引き合戦になり、利益率が下がったとのことです 

最近は景況が悪いニュースばかりですね。テスラは大きく下げた後ですので、こういったニュースが始めると底打ちする可能性はあると思います。決算で続報に期待したいですね。

株価で言えば、寄りは大きく反発したものの、その後ズルズルと下がっていきました。先日言った通り、ちょっとでも上がったらショートの餌食となっているかもしれませんね。ただ、このタイミングでテック株がS&Pのパフォーマンスを上回りプラスで引けたのは興味深いです。このトレンドには注目です。一方、債券はよりはマイナスでスタートしましたが、底堅い動きをしてます。

今週の予定

こちらが今週の予定となります。冒頭で書いた通り、今週はパウエルスピーチ、消費者物価指数、銀行関連の決算がスタートするなど重要なイベントが目白押しです。またミシガン大学の消費信頼感指数もマーケットを左右するかもしれません。

パウエルスピーチ

連銀総裁がたびたび利下げ否定に関するコメントを出してますし、パウエルさんが何かハト的な発言をサプライズでする可能性は低いでしょう。思ったよりタカだったねという感じになり、無風で通過するのではないでしょうか?ただ、一方で利下げが早まるのでは?という人もちらほら出てきましたので、急激なサプライズには一応警戒です。もしそんなのが出ようもんなら、金利下落、株価上昇、ドル円下落に一気に行きそうです。

消費者物価指数

今回の消費者物価指数はだいぶ楽観的だと考えてます。それゆえ、絶対値としては低いものの予想を上まることはあり得るのかなと思ってます。ただし、上回ったとしても(度合いによりますが)、全体では下降トレンドですので大暴落みたいなことにはならないかなと思ってます。基本的にはインフレ減速からの金融引締めからの転換期待で金利が下がっていくことをマーケットは期待してるはずです。住宅価格も落ちてきますし、注目は帰属家賃(Shelter)がどれくらい減速しているかだと思います

銀行決算


一般的には、金利も高いですし銀行の決算は堅調ではないかと言われています。しかし、景況感が不透明になっているため、銀行の貸倒引当金の計上により利益率が圧迫されること、そしてそれはその他各社の業績が芳しくないことを意味しますので、決算の内容次第では逆業績相場感がいっそうます可能性があります。おそらく、金曜日にEPSの予測も新しく出ると思いますので、そこでの下落率次第では株価はより厳しくなるかと思われます。

所感・今後の見通し

やはり上値が重いかなという感想です。マーケット開始後は+2%に近づく場面も見られましたが引けに欠けてズルズル下がってきてます。特にネガティブなニュースもなかったかと思います。先日、雇用統計やISM非製造業指数のサプライズによって株価は大きく伸びたわけですが、それはあくまでもショートカバー中心で、現物のロング勢はまだまだ入ってきてないと思います。今週、来週と決算を控えてます。今回の決算は良い決算になると考えてる人は多くはないと思うので、買う人がいたとしても決算で確認してから入るという動きが中心になると思います。ただ、昨年売られに売られたテック企業の株価が底堅くなってきましたし、今日みたいにナスダックがアウトフォームする日が増えてる気がしますのでこのトレンドは注目です。

消費者物価指数は予想が楽観的なのが気になってます。ただ予想を超えたとしても大きく超えない限りはインフレピークアウトかと思います。なので内容によっては金利が上がることはあるかもしれませんが、短期的なトレンドになるかと思います。予想自体がすでに楽観的なので、万一これすら下回るようだと金利や債券は12月上旬のラインを突き破るかもしれません。

一番注目なのはやはりShelter(帰属家賃)です。これが減速傾向が見えれば、もはやインフレになることはほぼ不可能でしょう。先行指標である住宅価格やリアルタイムの家賃のデータは夏から下落し続けてます。

新年に入り原油、コモデティは少し下落気味になってるので、今回の消費者物価指数を超えたら来月発表の1月分はさらに減速が続くでしょう。マーケットはそれ織り込んで、更なる金利安にはなるかもしれませんが、一方で決算が悪くEPS予想が引き下げられたら株価は上がらないと思います。

一番重要なのはEPSの予測

SNSやYouTubeを見てると、消費者物価指数やパウエル議長の講演に注目が行きがちですが、それらも重要には変わりないですがこの決算シーズン一番重要なのはEPS予測がどう変化するかです。ここ抜きに今の相場は語れません。決算を超えてここがさらに落ちるようだと相場はさらに下がっていきますので本当に注意が必要です。ただ良いニュースを言えば、ちらほらとテック系を中心に予想の引き上げが出始めてきたので、思ったより良い決算シーズンになれば底打ちの可能性も出てきます。今はどうなるかはわかりません。


引き続き債券中心に

引き続き業績反転のサインが見えるまでは債券中心に積みてたていくという方針でいいのかなと思ってます。引き続き債券には底堅い買いが入ってるように思います。今現時点では良い決算シーズンを迎えられるイメージはあまりないので、決算が悪ければずるずる落ちていくトレンドには変わりないと思います。ただ、予想に反して決算が良ければ底打ちの可能性もありますが、それは決算次第でしょう。ひょっとしたら決算後はナスダックは買える状況になるかもしれません。

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