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雷には、ネガティブな感情と懐かしさを覚える。
ゴロゴロと光って怖いという気持ちと、
私の地元では、
よく季節の変わり目には必ず雷が鳴っていて
それはもう地響きのような音が響き渡ったものだから
その晩は寝れやしなかったことを鮮明に覚えている。


雷は、
「これに当たったら、誰かが死んでしまうのではないか」
という不安に駆られる。(なぜか対象は自分ではない)

それには二つ理由があって、一つは子ども頃によく
早く寝ないと雷の鬼様に連れてかれるよ!と言われていたこと。
もう一つは子どもの頃に見たアンビリー●ボーというTV番組で
雷に当たった人が奇跡的に生きていたストーリーの中で
実験で、「普通に雷に当たったら死にますよ」の例で
出ていた映像があまりにも衝撃的だったこと。

子どもの頃の出来事はよくもまぁ、
しっかり覚えているよな~と思う。
脳裏に焼き付いているのだろう。


東京の雷は、しっとりとしている。
音は比較的小さく、光は白く煌めきのように光る。
恐怖を感じながらも、少しだけ。
ほんの少しだけ美しいと思った。


この感覚は何に似ているだろう、と考えたときに
ふと思い浮かんだのは「ミッドサマー」という映画だった。
残酷なまでに美しく、由々しき仕来り。
それが社会的に許される仕来りなのかどうか、
果たして実在するか、本当のことは分からないが、
でもその境遇にいる人たちにとってはそれが当たり前で、それを信じていて、
それを救いにしているのかな、と思ったりする。

思うだけであって「私自身がそれを信じるか」は別問題だが。


余談ですが、
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「向こうで映画見るけどあなたもどう?」元カルト信者の私が『ミッドサマー』に覚えた既視感
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宗教にハマる心理、カルト信者、そこから抜け出す方法を
ミッドサマーと絡めて書いているコラムがとても面白かったので
興味がある方はぜひに。

遣る瀬無い朝方5時 蟠りある感情が少しでも解けますようにと願いを込めて。