ホームスクーリングをするための戦略を考えよう! その1
息子が不登校になったので不定期に更新する予定です。
宜しくお願いします。
01 ホームスクールという提案
まず、ホームスクーリングとは何ぞ?と、いうところから簡単に説明をしようと思う。
ホームスクール、その名前の通り「自宅を学校にしちゃおうぜ!」という発想の言葉。日本ではあまりなじみがない言葉だけど、世界規模でいえば徐々に浸透しつつある学習の形式だ。
こういうのをオルタナティブ教育形式と言うんだそうだけど、日本におけるほぼほぼ一択だった教育形式(学校教育)では時代に合わない。だから単純に選択肢を増やして対応しよう! そんな声で導入された受け皿の一つというわけだ。
時代に合わない。と、一括りにいっても実情が見えなければ頭に「?」が付くのは間違いないとは思う。たぶんね、世の中にはイジメ問題や不登校問題というのはマイノリティであって学校社会全体の数%だけものだと決めつけている人もいるし、あるいはクラスで誰とも接点を持とうとしない落ちこぼれや、精神病を盾に甘えているナマケモノみたいなイメージの人もいると思うんだ。もちろんそうじゃないって言える人もいるとは思うよ?
ただそういった穿った考えの人に「理解しろ」と言ったって、たぶん難しいと思うんだよ。
そもそもだけど、そういった人に限らず人間っていうのは結局自分の世界観でしか人を図れないだろう? 知らないことは調べないとわからない。だけど実際に調べるか? って話だよね。そう、私たちも当事者だから調べたけど、そうならなかったら多分調べなかったと思うんだよ。
つまりね興味がなければ大半は調べないんだから、自分の尺度がどちらに向いているか? で、物事の意見ががらりと変わってしまう。だろ?
それって実際に見た者と、見ていない者では認識に差があるんだよ。
それを想像で埋めたとしても、知識が足りない。経験が足りない。痛みが足りない。だから、配慮が足りないとなるのさ。過不足はその当事者(児童)だけが知っていると考えた方がいいかもしれない。
例えばさ、全国の不登校児童は何名いると思う? 100人? 1000人? 10000人? あるいはそれ以上?
これは令和元年の文部科学省の統計だけど、小中高だけで181272人いる調査が出ているんだ。高校も含めたら更に約50000人の追加となる。
それだけの児童が不登校の選択肢を選んでいる。
理由なんてものは様々だと思う。約18万人のそれぞれがそれぞれの理由で悩んで、あるいは追い詰められてその選択肢を採っている。
そこにはイジメの問題もあるだろうし、病気的なものもあるだろうし、そもそも集団生活になじめない児童もいるだろう。これは本当に繊細な問題なんだ。変にカテゴリーに当てはめてどうにかなる問題じゃないというのが私たちの考え。
しかし日本は学校至上主義とまでは言わないけど、学校に行くことが「当たり前」と捉えている人の方が比較的多い。当たり前が出来ないというのはその両親も不安で仕方ないというのも何となく理解できる。
「どうしてうちの子だけ?」
そうネガティブに捉えれば、矯正したい気持ちにもなると思う。しかしそれは逆効果になり得るかもしれない。18万人の内、18万通りの理由があるのだから、ネガティブに捉えても本質を見逃す要因になるかもしれない。
そう、全部「かもしれない」「たられば」の話だ。絶対的な正解なんてものはきっとない。
だから、コミュニケーションが必要なんだ。
児童に対して親側の意見を押し付ける場面は今じゃない。確かにね、私自身のこの発言に責任というものは持てない。時には荒療治が必要な場面もあるんだとは思う。
だけどね?
まずは子供と親が深くコミュニケーションをとることが必要だと思う。だって子供を無視して親の勝手な常識的な判断を子供に押し付けていいはずがない。でしょ?
だから、子供の気持ちを聞く。それがわかるまで待つ。これがとても大事だし、親側が焦って見落としている部分なんじゃないかと思うんだよ。そもそもここが不足している家庭も多いんじゃないだろうか? 私だって十分か? と問われれば、いまいち自信はないんだ。
だけど子供にとっての最初の味方はいつだって親でありたい。
これは…もちろん親のエゴだけど、実際に守れる位置にして、動けるのも親だからね。この役割は他人じゃないと思うんだよ。
仮にさ。
親も子供の敵となるなら、子供は誰に助けを求めればいいんだい? って話さ。
自発的に外で彷徨ってしまうなんてこともあるかもしれないしね。それを自立と呼ぶのは何とも悲しいじゃないかと思うんだよ。
さて、脱線したので話を戻そう。
要するに、学校という箱にこだわらない代案教育。その一つがホームスクーリングである。
こういった認識を頭に片隅に入れておいてくれれば、いまはそれでいいと思う。
では次は、これを行う上での障害について話をしよう。