温故知新スピリット(新旧熊殺し列伝)
ういろうプリンの内間と配信をやった。
お互いが好きな昔の漫才の話から、今の自分たちの話まで幅広くとれた楽しい時間だった。
動画は10/31まで視聴可能なので是非。
最近と言えば、我々の活動を注視していないと何の事か分からないとは思うが、僕の「武蔵と佐竹」という言葉が全くもって皆様に響かないのをとても残念に思う。
どのジャンルにも黎明期に活躍した人がいて、礎を築いた人がいて、発展した今日がある事を忘れてはならない。
懐古主義でなく温故知新。そういうスピリットを持つ事が、即ちそのジャンルを愛する事に繋がるのではないだろうか?一つ前のラモス瑠偉の記事が伸びないのもそのせいだ。
「武蔵」は言わずと知れたK-1重量級の日本のエースで、体格に勝る外国人を向こうに回して長くヘビー級の第一線で戦った。K-1グランプリ2003と2004では準優勝している。
オーソドックスでもサウスポーでも戦える事から、二刀流を意味する「武蔵」というリングネームになった。ゲガール・ムサシとは無関係。
「佐竹」は佐竹雅昭の事だ。佐竹雅昭は武蔵の先輩にあたる日本のトップファイターで、K-1グランプリ'94の準優勝者だ。
海外を武者修行という名目で転戦し、ヨーロッパの有力選手とK-1を繋ぐ役割も果たした本当の意味での功労者だ。
因みに佐竹雅昭さんと北野誠さんは髪型が全く同じだが、あれは当人同士が合わせているらしい。
さて、最近の格闘技の話だがハビブ・ヌルマゴメドフが29戦全勝のパーフェクトレコードのまま引退した。
ドルゴルスレン・スミヤバザルや、シリモンコン・シンワンチャーに並び、格闘技史上最も言いにくい名前でも上位に食い込むであろうヌルマゴメドフは、無慈悲な程に強かった。
とにかく相手を倒して、上からボッコボコに殴りまくって、最後は関節技や絞め技を極める、これぞ総合格闘技という戦い方だった。
コナー・マクレガーを筆頭に、対戦相手のクオリティも申し分なく、誰もが認める最強王者のまま引退した。
その強さの源になっているのは圧倒的な組技の強さだが、幼少期のルヌマゴが熊とスパーリングをしている映像は有名なので見ておいた方が良い。彼こそロシアン金太郎である。
この手の映像は「熊の元気さ」が争点になりがちなのだが、ヌルマゴの対戦相手熊はサイズこそ小さいがかなり元気だ。
熊と戦うと言えば真っ先に頭に浮かぶのが『熊殺し』ウィリー・ウィリアムスだろう。
彼は1970年代後半から活躍した極真空手の猛者で、熊と戦う映像で一躍名前を上げた。その映像がこれだ。
観てもらったら分かるが、熊に全く元気が無い。戦意も凶暴性も全く感じない。当時「麻酔で意識朦朧説」「爪、歯など全て折られている説」「着ぐるみ説」など流れたらしい。
そういう意味でも、ヌルマゴはガチ。ヌルマゴとノアだけはガチ。
こういう事だ。ウィリー・ウィリアムスを観ているからこそヌルマゴを楽しめるんじゃないのか。