#私がレディオブックにいる理由 / みきしぃ #SoundofRadio 002
レディオブック株式会社の何気ない日常をラジオのように伝えるnote 「Sound of Radio」。日々起きたことやメンバーの考えたことをゆる〜くお伝えしていきます。
本日は第2回目。レディオブックの経理・総務・法務・労務を担当しているみきしぃがお届けします。
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改めましてこんばんは。みきしぃです。
今日は私がレディオブックに入った理由について話してみようと思います。
レディオブックにおいては実は私だけが唯一「社員」という立場です。その他のメンバーはみんなフリーランスか経営者なんです。
これは、雄吾さんが
「もう雇用はやめる!!!」「雇用制度は産業廃棄物だ!!!」
という考えを持っているからでして。まぁそこに至るまでは本当に色々あったんですが・・・。詳しいことはまた今度ゆっくり話しますね。
私がこの会社に入ったのは約3年前、22歳の時でした。
子供の頃からずっと東京で暮らすことが夢でして、兄が東京に就職することになったので一緒に上京しました。
高校を卒業してから整形、鬱病、ニート、引きこもりを経て、その後は市役所でアルバイトをしたり、携帯ショップの販売員、百貨店のジュエリー販売など仕事を転々とした私ですが、どうも自分には接客が向いていないということに気づき、その後職業訓練校に通い、事務職を目指すことに。
どこに勤めても「ポンコツ」「アスペ」などと罵られていたレベルの覚えの悪さと、高卒という学歴、職歴や資格もない、そして転職ばかりしていて、おまけに外見から負のオーラが滲み出るような根暗人間だったので「私にまともな仕事なんてあるわけないよなぁ」なんて思っていたところ、たまたまとあるきっかけでレディオブックのCEO、板垣雄吾さんと出会いました。
当時の私のファッションは「巻き髪、タイトスカート、ピンヒール、肩や腕が露出したトップス、ブランドバッグ」と、港区女子への憧れを具現化したような格好をしていました。
そのとき雄吾さんとは、上京した理由だったり、事務の仕事を探していること、訓練校で資格を取ったばかりだということ、兄と同棲していること、私の今の1日の食事はお吸い物1杯だということなど・・・色んなお話をしました。
帰り際、雄吾さんとこんな会話をしました。
雄吾「よかったらうちで働かない?ちょうど経理探しててさ。連絡先教えてよ」
みきしぃ「あ~…すみません。今携帯持ってないんです」
雄吾「じゃあ、これ。俺の名刺。興味あったら連絡して」
みきしぃ「えっ」
(・・・?あれ?私騙される?今日会ったばかりの怪しい女に、なんでこの人名刺なんか渡すの?)
その頃私は人に騙されて傷が癒えてなかった頃で、信用することに恐怖心があったので、この行為に対して色々勘ぐったのです。
(あ、この名刺偽物なのかな・・・。きっとそうだよな、名前も偽名で、これから色々騙されたりするんだろうなぁ・・・。私馬鹿だからすぐ騙されるもんな・・・。誰も本当の自分になんて興味ないし、助けようとも思ってくれないし、急にそんないい話があるわけないんだよね。)
連絡しても使われてない電話番号なんじゃないか、この場で捨てて一生お別れするべきのか・・・。なんて、色々考えた結果一旦持ち帰ることに。
その日もその翌日も、人を信用して傷つくことが嫌で、
結局連絡はできませんでした。
しかし名刺を貰って2日後、やっぱり頭の片隅で「これが人生を変えるきっかけになったら」なんて期待して、雄吾さんへ連絡をすることに。
その後レディオブックの事務所近くのカフェでお会いして、仕事についての話や、身の上話だとか、何時間も話していました。
ひとしきり話し終わった頃、雄吾さんは言いました。
雄吾「とりあえず一回事務所来てみなよ。ちょうど今度、今いるメンバー揃うし、みんな同世代だから仲良く出来ると思うよ」
「是非!私で良ければ、お願いします!
食事をした後に、私が「美味しいパンを食べたい」と言っていた会話を思い出し、雄吾さんが渋谷のパン屋さんに連れて行ってくれました。
雄吾「好きなだけパン選びなよ。お兄さんと一緒に食べな。」
そう言って沢山パンを買ってくれて、おまけに「これ、食べようとしてたけどいいや。持って帰り。」と、コンビニで買った牛丼をくれたことが、私にとっては凄く嬉しくて、印象的で、今でもずっと覚えています。
「単純なやつだな~」とか「パンごときで安い女だな~」なんて思われるかもしれませんが、この1日で見た雄吾さんの些細な言動の中には色んなものが詰め込まれていたんです。
・人柄の良さ
・広すぎる器
・男らしさ
・こんなどうしようもない人間でも、上辺じゃなく「女」でもなく「ひとりの人間」として真剣に向き合ってくれた
・人間の純粋な温かさ
色んなものを感じて、
「人間として真剣に向き合ってもらった」という "ダイレクトな人間の優しさ" を貰ったことに本当に感動してしまって、これこそが自分が本当に求めていたことなんだと、高級レストランでの食事なんかよりも何倍も嬉しく感じました。
東京でこんな出会いがあるんだなぁ、なんて、本当に短い時間だったけど、とても色んなことを考えました。
翌日、事務所に初めて訪問。
当時経理をやっていた大学生の子や、町田にある店舗の若い店長、総務をやっている元教師の女性、みんな私と1~2歳違いのメンバーの揃った事務所で、学生の頃のような楽しい雰囲気で夜遅くまでワイワイしていたときにふと、
「あ、私ここに一生いる」
という感覚になったんです。
ジョインしてからは、みんなにとって必要とされる存在であり続けられるように、信用してもらえるように、一生懸命働いて会社のために成果を出すことをただひたすら続けています。
「どうしようもないこんな人間を拾ってくれた」という雄吾さんへの感謝と、「絶対に一生かけて恩返ししていく」という思いでこれからも会社と雄吾さんを支えています。
執筆:みきしぃ
編集・バナー:でらみ