夢の国で罵声を浴びせた話
もうずっと前の話になるけど、私はディズニーランドが大好きで大好きでたまらない時期があった。
ヒマを見つけてはディズニーランドへ行きまくる。まあ年パスは持ってないからぬるい勢なのだけど。
アフター6でいいから行きたい!!といきりたって向かったら20時閉園の日で死にそうな気持ちでイクスピアリに寄って帰ったこともある。
そんな私のお気に入りのアトラクションは、まずはイッツアスモールワールド。これはいつか子供と一緒に乗りたい!と思っていた夢が昨年叶ってじーんとした。歌が大好き。世界中の皆がこんな気持ちで生きていけたらいいのにな。とか思っている。
次にスプラッシュマウンテン。かわいい動物達の道中を楽しみながら、滝壺のフラッシュシーンは完璧にカメラ目線とポーズをキメ、一番前の席の場合はしっかり頭を下げて自分は濡れずに後ろの席の並んでる間うるさかったウェイ勢をびしょびしょにさせる。
そして、今は亡きミッキーマウスレビューが今回の話の舞台。
これは現在のフィルハーマジックの前にあったアトラクション。ミッキーマウスの活躍とこんにちのディズニーランドへの発展をアニメ映画のシーンを交えて紹介するスクリーン型の立ち見席を経て隣のホールに移動すると、楽器を持ったディズニーキャラクター達がディズニー映画の音楽でコンサートをしてくれる。コンサートマスターはミッキー!!
私はこのアトラクションがスーパーお気に入りで、行ったら必ず入り、空いている時は1日に2回みたりしていた。
その日も彼氏と行ってウキウキ演奏を楽しんでいた。横で彼氏は眠っていたが。。
みている間に何度も閃光が走った。どうやら誰かがデジタルカメラでフラッシュ撮影をしているようだ。当時はまだ使い捨てカメラとデジカメが半々くらいだったように思う。
私はふと思った。ハテ?さっきキャストさん(ディズニーランドの従業員のこと)が「フラッシュ撮影はご遠慮ください」とアナウンスしてなかったっけ??
曲と曲のわずかな間にアナウンスが入る。「フラッシュ撮影はご遠慮ください。ノーフラッシュプリーズ」あ、英語だとノーフラッシュプリーズと言うのか〜と思うのも束の間、フラッシュ撮影は続く。
次の合間にまたアナウンスが入った。が、フラッシュは止む気配なし。
次第に私はイライラしてきた。フラッシュ撮影するなって日本語でも英語でも案内してるってのに何でやねん。私のお気に入りのアトラクションが台なしじゃないか。
もう黙っていられない。
次の合間に私が罵声を浴びせた。
「おい!フラッシュ焚いてんじゃねーぞ!!!!」
私は女性の中では声が低い方で、めっちゃ通る。罵声と言うにふさわしいその声は会場全体に響き渡った。
そしてミッキー達の演奏が再開された。もはや誰もフラッシュ撮影をするものはいなかった。やれやれ、やっと平和が訪れたぜ。。と私はゆったりした気持ちに戻って演奏を楽しんだ。
アトラクションを出てから彼氏にめたくそ怒られた。いい気持ちで寝ていたら私のガチギレボイスで目覚めたらしい。勝手に叫ぶんじゃねえ。ミッキーマウスレビューするな!!とか言われて笑ってしまった。
それ以来、友達にこの話を共有し、私は似たような場面に遭遇してキレそうな時に「ミッキーマウスレビューしそう」と申告することにした。1000%ヤメロと止められたけど。
当時は彼氏に叱られても「寝てたくせに・・」くらいしか思わなかった。今思い返しても、分別ある人は私のようなことは決してしないだろうけど、『自分が絶叫したことで事態が一気に収束した』この体験は、私の中である種の成功体験になってしまったのであった。
つまり、私はこの後も類似の事例を繰り返していったのでした。
このnoteはそんな感じの話をあれこれ綴っていこうと思います。よろしくお願いします!!
※読んで不快に感じた方、申し訳ありません