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石和健康ランド 石和温泉 到着編
山梨散策のベースキャンプ 石和健康ランド
都内から特急で1時間半ほど。アクセス良好、素敵な場所。それが山梨。山梨には素敵な場所、モノがたくさんあるが、そんな山梨を楽しむときの拠点として活用できるのが、石和温泉にある「石和健康ランド」だ。
かれこれ山梨に通い始めて10年ほどが経つ。山梨出身でもないし、親戚や血縁関係もいない。それでも山梨は私を受け入れてくれる。そんな山梨散策の折に、これまで何度も何度も泊まった石和健康ランド、通称「イサケン」。何度泊まってもいつも新しい発見と共に、私を包みこんでくれるイサケン。今回もイサケンに泊まって、温浴と山梨を楽しんだ。
石和温泉駅のワインサーバーをパトロール
まずは石和温泉駅へ。山梨はぶどうの産地であり、言わずとしれたワインの産地。石和温泉駅のある笛吹市やお隣の甲州市勝沼を始め、県内には多くのワイナリーがある。そんなワインの街、山梨ならではの有料試飲ワインサーバー。石和温泉駅併設の観光案内所の中にある。時間まで涼みながらお好みのワインを見つけることができる。
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無料送迎バスで健康ランドへ
石和健康ランドまでは無料の送迎バスでアクセス可能。毎時1本ずつ運行されている無料送迎バスに乗って健康ランドへ。このバスに乗り遅れてしまったとしても、駅前にはタクシーがたくさんいる。片道およそ800円の距離のためタクシーを使ってもいいだろう。
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安心・安定・堂々たる構えで私を迎えてくれた石和健康ランド。自然と心の中で「ただいま」という気持ちになる。
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いざ大浴場へ
基本的に宿泊の場合は15時チェックインなのだが、宿泊予約があれば当日は10時から大浴場が利用可能。荷物も預かってくれる。今回はやや早めに到着したので、先に大浴場を楽しむことにした。
大浴場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、大きな全身浴風呂。水圧マッサージ風呂もある。真っ白なナノバブル炭酸泉を横目に見ながら、まずは身を清める。
メインサウナ「熱風サウナ」
いざ、メインサウナへ。熱風サウナという名前のメインサウナはテレビあり。オートロウリュあり。黄色のサウナマットを手にとって、水分を補給してから入室。入って左側、一番上の奥。部屋の角に位置するそこはテレビの正面で一番のお気に入り。「いつも」の場所が空いているので、そちらに進む。
熱めのセッティングで、すぐにじんわり汗が出てくる。タオルで軽く汗を拭いて、さらに体を温める。
タオルは大浴場の入口にハンドタオルとバスタオルが積んであるので、自分で取るタイプ。宿泊者は基本的に宿泊中何度でも浴場を楽しむことができる。浴場へ行く際に毎回新しいものを取ることができるのはありがたい。近年の情勢だとタオル使い放題のような形にするのもコストがかかるだろう。しかしこの形を維持してくれている施設には感謝しかない。感謝しつつ、必要最低限のタオル使用を厳守する。
水風呂はまっすぐそのまま徒歩6歩
十分温まったところで、次は水風呂。サ室を出て、まっすぐそのまま。私の歩幅で6歩ほど進めば、そこには水風呂。素晴らしい配置。汗を流してから入水。深めの浴槽で立って入ると腰よりは上、胸よりは下くらいの水面だろうか。少ししゃがんで全身を冷やす。しっかり冷やすことのできる水温に目が覚める。
青い空と雲を見て
露天ゾーンへ。こちらには寝湯や炭酸泉、陶器風呂、岩風呂などなど、誘惑がたくさんあるが、まずは外気で体を休める。最奥に寝転ぶことができる寝転びチェアがある。
近くの壁に蛇口があり、桶も完備。使用前・使用後にちゃんと洗い流すことができるようになっている。わざわざ浴槽に水を汲みにいかなくてよい。洗い流してごろん。空を見上げる。雲が流れている。青い空が見える。いい。
塩湯治
外気浴を終えて、お気に入り風呂へ。露天ゾーンの中央には信玄公隠塩湯・塩湯治(しんげんこうかくしゆ・しおとうじ)が鎮座。ミネラルや塩分が含まれた海水を使用した風呂とのこと。戦国時代、信玄公は良薬のない戦国時代に病気や傷を治すために、塩分や鉄分のミネラルが多い温泉を開湯したと言われているらしい。
海水と聞くと刺激が強いと考える人もいるだろうが、ここのはマイルドでさっぱりした気分になれる。さらに裏手の山を見ることができ、夏の青々とした木々を楽しみながらリラックスできる。
セットを重ねて体も気持ちもととのえる
さあ、もう1セット。と順調にセットを重ねていると、あっという間に時間が過ぎていく。チェックイン可能な時間になったので、大浴場を後にして部屋へ。きれいでシンプルな新館。浴室や食堂に近く使い勝手の良い本館。今回は新館に部屋を予約した。
外出を申し出るとフロント係の皆さんが丁寧に対応してくださる。「いってらっしゃいませ!」と言われつつ、鍵を預ける。下駄箱の先にはタクシーを呼ぶための専用電話。「5分で着きます」とのこと。全てノンストレス。全て順調。
この後は甲府で飲み会の予定である。親戚はいなくとも、友人はいるのだ。山梨。今日も山梨の新たな酒と食を見つけるべく、イサケンで準備をととのえて、いざ!出陣。