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伯仲燦然レポ 伯仲宇宙 第一章 刀剣鑑賞・足利学校公開鍛錬

これは全三章からなる予定の、壮大な伯仲宇宙の話である。

今回は現状の自分の思考を丸裸にすることと、1回目の伯仲燦然(足利)の旅記をしたためときます。

※このnoteは伯仲燦然・山姥切国広展のネタバレを含みます!

まず、このnoteのタイトルのなんやねんというと、伯仲にハマって約3年間、怒涛の思考の末にたどり着いた一つの答えが「伯仲は、宇宙である」ということだからです。グリッド・まんば・ユニバース・・・!にしようかとも思ったが少し考えてやめといた。

あと、今「チ。-地球の運動について-」を観てるんですが、まさに自分やな、と思うことが多かった。伯仲宇宙を追いかけている自分のこれまでとこれから、行ったり来たり、掴めそうでつかめない、「知」の追求の過程に居ます。

伯仲とわし

わしは山姥切国広の5年オーナーとして足利市のプロジェクトに出資した者である。なのでオーナーとして今回の伯仲燦然に行くのだった。

オーナーの権利としては、先行予約枠で山姥切国広展のチケットをとれたり、各施設で割引を受けられたりする。それらを利用し、今回は一人で観覧することにした。

(いつもなら友達や家族を誘ってから予約して行くような人間である)

かつて京のかたな展で長義を見たことあったはずなのだが、2018年当時のわしは、伯仲への理解がぼんやりしていた。ぼんやりというか、多分おそらく「感動」していなかった。

特に山姥切国広とは、感覚的には互いに殴り合っていたような気分だった。
前回のnoteにちょっと書いたが。

かつてのわしはこんな奴だった。

山姥切国広というキャラクターのことが、好きではなかった。

山姥切長義というキャラクターのことは、好きだった。

ゲームの元ネタである刀剣自体には、あまり興味が無かった。


だが、今は

病める時も健やかなる時も、毎日山姥切国広に思い馳せている。

山姥切長義と山姥切国広の関係性について、ずっと考え続けている。

自身も刀剣を購入し、刀剣について学ぶ日々である。


「感動」を知ったのである。


それがいつどこで、っていうと明確ではないが、無双をきっかけに、ではある。とにかく今はこの感動を残しておきたいと思った。そのために手があって目があって口があるんだとすら思える。

この手は山姥切国広と山姥切長義を美しく模写するために、この目は山姥切国広と山姥切長義を見比べその姿を脳裏に焼き付けるために、この口は山姥切国広と山姥切長義の素晴らしさを伝えるためにあって、そのために使わなければならないから、病気とか怪我とかしている場合ではなかった。

しにたいと思っているどころではなかった。

この一か月は、なんだかとにかく、数年前に交通事故を起こした時以来の、人生のピンチだったのである。

積み上げてきたものすべて終わった、と絶望したりもした。

そういう風にこの世に生まれさせられたから、逃れられない運命だった。
シビアな意思決定をしなければならない日々が続いた。

だが心へし折れてる場合ではなかった。
色んな人と、己の「知」が己を助けて、この度生きて、山姥切国広の5年オーナーとして、足利に来た。

知への欲求がわしを生かした。

好都合なことに、伯仲の二振りは不完全で未完成で
好都合なことに、未来は光っていた。

2024.9.1 伯仲燦然発表後に描いた

行く前

タイミング的に人生のピンチだったが、その分足利へ行くことがよすがだった・・・のでとにかく、伯仲燦然のことを考えるように、全振りしていたように思う!!

絶対に足利に行くのだと決めて、それに合わせて全てをこなした。

まずカバンの選定をずっとしていたのだった・・・!!!

カバン問題

とにかくカバンについてめっちゃ悩んでいた。
もはや2、3日に一回はカバンの話をしていた。

どうせめちゃくちゃ荷物パンパンになりますからねェ!!?

自分のことわかってんすよ。フライヤーとかクリアファイルとか御朱印とか、絶対に「折ってはならない紙類」もあるなって、わかってたんですよ。

なのでカバンの寸法と機能性を吟味していたわけです。

でもオタクなので、概念・・・伯仲的要素を入れたいとは思った。

寸法・機能性を維持し、かつ、オタクのアイデンティティを両立するもの、でなければならなかった。そしてちょっと奮発して、Ayanokojiの黄色いA4が入るヤーツにした。

そしてかねてより作っていた次作のこのワッペンを装着したのだった・・・!

最終的にこうなった。

公開鍛錬の申し込み

足利学校公開鍛錬というイベントの存在をX(Twitter)で知るオタク。
(9月あたりだったかな)

こ、これは・・・・・行きませんか!?!( ゚Д゚)

いつもお世話になっているフォロワーさんを誘って行くことにした。
(オーハシサーンの刀鍛冶見学にもご一緒してもらった方です)

開催が2日間とあったが、抽選とあったので、もう希望日程「いつでも良い」にして、とにかく見たいですという想いの丈を、申し込みはがきいっぱいにしたためて申し込んだのであった・・・。

そしてありがたいことにわしの観覧の翌日の2/23枠で当選したので、1日目山姥切国広展→2日目足利学校公開鍛錬 というスケジュールで行くことにした。

公開鍛錬当日の詳細は後述する。

旅のしおり

足利って結構いきにくい。電車の本数と接続、そして、各施設や店の時間が、大体16時とか17時とかで閉まってしまうのだった。

なので一旦「必ず行く場所」の各施設住所と営業時間と連絡先および、施設で行う己の行動を羅列した表を作った。

特に、スタンプラリーもこなそうとするとまわり切れん!!うん!!2回行こう!!!

もはや息を吐くように2回足利へ行くスケジュールを組んだ。一回訪問では足りない。多分すべての欲求を満たそうとすると二回訪問でも足りない。

しおり

旅のしおりの中身は完全に自分のスケジュールだったわけですが、表紙の方はXの叡智による情報を集めたQRコード集でした。お世話になりました。

他にもお役立ち情報を発信してくださっている方々がたくさん居て、マジでメンブレによって調べる能力が低下していたワイにとって救いでありました・・・( ;∀;)ありがたやありがたや・・・

一日目

ブロンドパーマニキ

それはいきしなの新幹線でのことだった。

もはや物語は既に始まっていたのだった。

「どうせ荷物めっちゃ増える」という伏線を抱えたまま、わしはクソデカスーツケースをスカスカにしてもって行っていたのだった。

だが荷棚にスーツケースを載せるのに戸惑うワイ。北陸新幹線の荷棚はチビのワイには少し高い位置にあったのだった。

「くそやん・・・・」

そんなワイの座る予定の席に近づいてくる一人のブロンドパーマ外国人観光客ニキが居た。ニキはニコっとしながら「👆 ^^?」と荷棚を指し示し、そのままワイのくっそ軽いスーツケースを流れる手つきで荷棚に載せてくれたのだった。

「ニキ・・・・!!」

この感動も書き残さねばならないと思った。
(日記を書こうと決意した時のオクジーくんの顔と同じだったと思います)

しかしワイは咄嗟のことで言葉が出てこず、会釈をするのみだった。

アカン・・・!!
これ絶対 「ジャパニーズシャイやね」と思われたに違いない・・・!!!

ニキは隣に座ると徐にsandwichをはむり、ワイはriceballをむしゃった。

「・・・・・・・」

数十分ののち、間もなく降車駅着のアナウンス。

ワイは「ニキはすまぽで超集中してドラマ観てるし邪魔しないようにソロリと降りねば」となる。

だが、またしても荷棚が高すぎて下ろせなくてもたつくのであった。

迫る降車時刻!

足らないタッパ!

山姥切国広が待っている・・・!

アカンのです・・・・・!!!

「luggage、おろそか?^^👇」

またしてもニキは助けてくれたのだった。

「ニキ・・・・・・・!!!」

ワイはもう一生喋ることは無いだろうと思っていた15年前に取得した英検2級の封印されしちからを解放した。

「𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢.」

それはおよそ普段のワイの地声の妖精加減からは想像もつかないような、滑らかかつ最大級の感謝が込められた発音だった。

今日は特にもう頭の先っちょから靴の裏側の溝まで全身全方位どこからどう見ても 「山姥切国広展に行くオタク」 の見た目なのでluggageを載せたり降ろしたりしたのに無愛想なジャパニーズで居たくなかったのだった。


そんなんで山姥切国広を見る資格無いんちゃうかと思っていたのだった・・・!

足利駅到着のオタク

高崎から足利駅の短いようで長い時間を過ごし、JR足利駅に到着した。
シャレオツ駅名パネルや・・・!

JR足利駅ホーム
駅舎内ポスター
駅舎外観

足利遠いと分かっていた&わしどうせ朝起きれんやろ!と思って夕方の回にしてたのでゆっくり3時前に着いたという・・・体力を極力温存していくスタイル。

ゆっくり長義「ゆっくりちょうぎだよ」
ゆっくりたゃ「ゆっくりまんばだ」
ゆっくりワイ「ゆっくり来た」

町中にあふれるんば

足利を数メートル歩くとかならず何らかの山姥切国広がいた。

看板の御供散歩まんば

ポスターだったりクリアファイルだったりスタンプラリーだったり、時には店番をする綿の塊の姿であったり。

一番おもろかったのは伯仲燦然にあやかって散髪をしましょうという宣伝だった。

観光客が旅先で散髪することは・・・まあないだろう・・・!!

まして刀剣の展示に来るのに「散髪もしよ!」とはなかなかならない。でもそれだけこの町中でお祭り騒ぎなんだと思った。逆にそういうことだと。もうとにかく山姥切国広はこの地元のスター的存在なのだと思った。

山姥切国広展へ

美術館めちゃくちゃ近い箇所にあったのに遠回りしたので外周を一周した。
お陰で愉快な棒人間を何回か見た。

足利市立美術館の愉快な棒人間

天気めちゃくちゃ良い。
風はあるが。風のせいでもちの長義の毛もファアとなるレベル。

足利市立美術館

一階の多目的ホールではトイチ神様の例の描き下ろしが丁寧に額に入れられ立ち絵パネル伯仲と旗とポスターで伯仲燦然空間が広がっていた。

1階多目的ホールのフォトスポット

今日はわしの分霊である審神者の古瀬くんも居るで!!!

刀剣鑑賞の感想

見てきたわ、山姥切国広、本作長義。
色々学びがあったわ。何が違うのか分かってきたわ。

Iが違う 星が違う 違うだろ すべてが 他の奴とは
だったのでやっぱりPrideだったわ・・・!

何回でも貼るPride国Hiro

以下、ただひたすらに山姥切国広展の感想を羅列していきますと

  • 1番良かったのは刀絵図を重ねてたやつ。形状の差異がわかりやすい。実物も3周くらいして、鋒が似てることと、真横から見て、反りが違うことを思い知った。1cmくらい反り違う。国広の方が反っている。長義が元々磨上げだから?

  • 刀剣模写して描いた時から思ってた、樋の太さとか深さとか?がいいと思った。去年立ち絵の刀身を描いた時にクニピーの資料の樋をガン見しながら表現を気を付けたのだが、実物を見たらめちゃくちゃ綺麗だった。おではもしかして樋に惹かれたのかもしれん、と思った。

何回でも貼る立ち絵まんば
  • 伯仲両方とも強烈に印象的だったのは、肌が美しいと思った。そこが他の展示物と1番違って見えた。地鉄の透明感ってやつを、初めて感じたかもしれない。伯仲の二振りが特に他と違うと感じた点でもある。ライティングのせいかもしれんが。

  • 裏側せっかく見れるのだが、光足らなくてあんま見えない!?もったいね~~~!アンケートに書いてきた。光ください・・・!

  • ざいきっちゃんさんの刀と見比べるために、ざいきっちゃんさん→長義→まんば→ざいきっちゃんさん→まんば→長義、みたいな周回をした。ざいきっちゃんさんの地沸厚い感とか主張強めの板目を感じながら・・・。

  • 長義が桜と言われるのが、かわいらしい桜ヒラヒラ~とか満開!ハデ!な感じではなくて、どっちかつうとわしは桜がもつ絶対的な唯一無二感とか、送り出しの季節であるところの桜の桜らしさ、みてぇなものを感じとった上で「桜やな」と思った。絶対に来てしまう「その時」に、絶対に「咲く」、誰がなんと言おうと咲く。卒業したくないと思っても、咲かないで〜と思われても、絶対に1年に1回その時が来たら咲くんだよ、みたいな強さやなァ、長義の桜感は。

何回でも貼るお気に入りの初長義
  • 長尾顕長が本作長義をもらったくだりの解説のところで、花影の長谷部と長義のやりとりを思い出してた。 自分の意思決定の証を、刀で示すってどういう心情なんだろう・・・とか。 色々考えさせられた。

  • 改めて、山伏をしながら、九州から関東から京都まで、点々と出没し、かつ、還暦を迎えてからの活動、という、刀工国広の歴史が、奮い立たせる、わしを。 遅咲きだっていいじゃないと思う。 咲く場所がいつどこかとかわからん。 進むだけじゃない?なんでもやって、後輩も育てて。と思う。今やってる仕事がそんな感じなので。

  • もうずっとサカナクションの怪獣がずっと流れてる。 宇宙過ぎる。 空を見てる。 辿っている。 星座見つけてる。 人生を考えている。クソデカ𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ 山姥切国広

  • そしてアンケートの方にもめちゃくちゃ書いてきた _φ=Φ(・∀・ )今の自分の了見で見えるものを見た率直な感想を書いた。そのうえで、またやってください、とも書いた。また数年後の自分は、多く学んで、見えるものが違うと思うので、次見る機会にはまた違うことに気づくと思うので、またやってください、と。

色々思惑したが・・・・・・・・
つまり刀を見ながらも、その先に居る人の人生とか己の人生を映されていたように思うのだった。

特に自分が今仕事でやりたいと言って自分からやり始めたことが、やっと芽を出し始めて人に認められようとしているという、大事な時に、人生のピンチがやってきて人生が大変。

でも刀工国広は還暦を迎えてでも花を咲かせた。人生のピンチなんてなんぼあったことか、それでも作品を作り続けたし、弟子も育てた。その壮大な宇宙レベルの人生の奥行を感じたのだった。先人の生き様から学ぶことが自分の人生を豊かにするのだとも思った。

国広は私を知らないし(当たり前)、私も国広を知らないが、私は調べることができる。未来側の人間の特権である。知へのアプローチをやめない限り。知らないことがあると自覚することに、絶望しない。それは希望でしかない。この世は好都合に知らないことばかりなので、とりあえず図録と、また本を買った。岩下書店さんThank you.

向かいの岩下書店で買った戦利品

本屋さんが美術館のすぐ前にあるの、良かった。 仕事場で使う気がしてマウスパッドも買うた。 地元の方が書いた本とかがめっちゃあった。超地域密着型本屋。 いいなぁ、ワイの故郷にも昔そんな文房具屋があったなぁと、色々思い出したりもした。

手紙セット買った

なんやかんやで絵描きなので、感情は絵に出るんだと思った。

持って行って無かったが、やっぱり絵を描こう、と思って、足利市立美術館の向かいの書店で手紙セットと鉛筆買った。

そしてんばちゃんを描いて、手紙と共にフォロワさんにお渡ししたのだった。ミモザの便箋ってシャレオツすぎる。

デカすぎるポスター


オーナー特典をいいことにクソデカポスターGETした。

デカすぎんだろ・・・・!!!

カバンに悩んでいたあの日々は一体なんだったんだよ・・・・・・・!!!負けたよ!!!!!!入らないんよ!!!!!!ブロンドニキにわざわざ持ちあげてもらったカバンでも入らないよ!!!!

わしは長年殴り合ってきた山姥切国広にまた殴られたような気分だった。

予想してなかったよこのクソデカさはよォ・・・・!!!!!!

仕方ないので丁寧に丁寧に折りたたんだ。

焼きまんじゅうチャレンジ


焼きまんじゅうと長義と猫ケーキとたゃ

食感パンと思ったら、蒸しパンのようでもあり、どっちかつうと肉まんのようだ・・・と考えた時に、ふと

「肉まんって肉まんじゅうの略なんじゃない!???!?!!?」

って真理に辿り着きました。うまし糧と、真理と、たゃ。

焼きまんじゅうとたゃ

そこに横たわっていたのは、真理だった。
たゃぼ〜にも、いつか味噌だれを、つけてやるからな。

焼まんじゅうとたゃ②

味噌だれの着ぐるみを作って着せてあげたい、と思った。
もともとまんじゅうみてえだから、たゃぼ〜は。

二日目

予定通り二日目はフォロワさんと合流して予約してある公開鍛錬に行くやで!その前にちょと足利学校を観覧するやで!!

まずミスってホテルに荷物を預けずにチェックアウトしてしまったワイは、わかりやすい歴史館さんに荷物を預ける。

ありがたや・・・

そして足利学校に向かうのだが・・・・

なんと・・・・

その道中の駐車場で・・・・・・・・

🐶の💩を発見してしまったのである!!!!!!

わお!!!!!誰!?!?!どこの不届き者!?!?!?

めちゃくちゃ気になったが、勝手に掃除するわけにもいかぬので、そのまま入館券売り場へ並ぶ。

いやでもめちゃくちゃずっと気になる。ダイジョブなのか・・・結構デカかったんだが・・・・・(大きさを気にする)

わしはあまりにも気になり過ぎたので、施設の人っぽいおじさんに
「ア、アノ・・・・駐車場ノトコロニ、糞ガ・・・・」
と報告するしかなかった。

実は足利学校側の道路ではないとのことだったので、管轄の関係者に伝えますとのことだった。いやでももし踏んだ人が怒るとしたら絶対に足利学校側にクレームを入れるのではないか、と思われる絶妙な位置だった。こんなお天気の良い日に💩トラップにひっかかったら絶対にクソな旅行になってしまうので耐えられなかった。

誰かの悲しみが未然に防がれていれば幸いだ・・・。

足利学校やで

天気良すぎる!

孔子像

無事に罠の処理をお願いして心理的安全性を取り戻したわしは、無事に足利学校に入学!?したのである。試験無しでお金払うだけで学校に入学したの初めて過ぎる。

裏 思い思いのハンコを押させてもらえる

Hey!昌平

今日の公開鍛錬の集合場所は、案内はがきに書いてあった「昌平ポケットパーク」なる場所であった。

IQが3くらいしか無かったわしは「昌平って誰!?ショウヘイヘーイ!?!」と言っていたのだが、足利学校の歴史ビデオの中で説明がなされていて

  • 足利学校では孔子の儒学を教えていた(ので孔子像がある)

  • 明治時代に区画の整備がなされた

  • 孔子の出身地である山東省「昌平」にちなんで「昌平町」となった

というところで、この地といえば「足利学校」で、足利学校といえば「孔子」という由来だった。

「昌平」という言葉自体には”国家の勢いが盛んで、世の中が平和なこと”という意味があるようだったが、そうではなく、昌平さんという人の名前とかでもなく、足利学校を由来とした町名だった。

それだけこの地に根付いてた・・・ってコト!?やね!?

押形写し

ビデオの後ろに山姥切国広押形の写しがあって、額の背景の紙の色が神・・・?!まんばちゃの瞳の色の概念を想い限界のオタクは泣いてた。
ワイも額縁になんか飾る時、こんな感じにしたいィア。

足利学校散策コレクション

かやぶき屋根 天気良すぎる
かやぶき屋根② 発光するもち
南庭園
井戸
石が積まれてたやつ
こんもりしてたやま これも「当時の再現」の結果か・・・?
衆寮 学生寮的なやつ
寮の内部 論語読んでたんか

いっぱいに満ちて覆らないものは無い。孔子先生の教え。
注ぎ過ぎたら、ぱあになります。

注ぎがちなオタクだった・・・自分だわ!
慢心の塊だわ!!

欹器図

伯仲宇宙・・・と思いながら展示物を眺めていたら「うぉおおい天文図?!」となる。

意味ありげにまた孔子像が置かれていたが、当時の天文の観測環境とかからどこまで星が見えていたのだろうか・・・。またここを掘り始めたら深そうだった。

公開鍛錬

👆ワイは2/23 12:30回でした。朝から既にやってて、2回目の回かな?

以下箇条書き~公開鍛錬の記憶~

場所
・昌平ポケットパーク
・太平記館の道路挟んだ向かい
・足利学校の庭からもチラ見えする
・白いテント
・和風のミュージックが流れている
・鍛錬場所をコの字L字に囲むように緑のパイプ椅子的な観覧席
・その3列くらい分の後ろ周りが立ち見席
・火床が太平記館の大きい道路側に対して垂直で道路側に刀匠が居たので太平記館側に立つと鍛錬あんま見えないと思われる
・足利学校側からの方が見える?ただしテントの脚などもある

・鍛錬の工程順の玉鋼とかの展示サンプルがある
・受付15分前に行ったのでそれちょっと見たりした

工程ごとの状態サンプル
刀剣のエケチェン!(玉鋼)

観覧の方もワイみたいに御伴を連れてる方が何人もいて、修行たゃちゃんがいらしたので撮らせていただいたりしました(^_-)-☆

撮らせていただいた修行たゃ

冒頭
・会長(?)のご挨拶
・今回の公開鍛錬にあたっては様々な障壁もあったが、刀剣ファンによる力でなし得た
・今後こういったことをやっていくにあたり、その先駆け?的なイベントの位置づけである ・物語が生まれることを期待している、といったことを仰っていて限界オタクワイはちょっと泣いた;;;

公開鍛錬
・朝の回では火車切風の刀で実演した
・この回では太閤左文字を目指してみます

←今回の太閤左文字サイズ 朝の回の火車切サイズ→

・朝の回で使った火車切サイズのものを触らせていただく
・反りの方向反対向きみたいに始まるが延るので実はこっち側がゆくゆく棟側になります、などを指し示して説明
・確かに回ってきた鍛え途中の実物を見たら棟っぽいのが思ってたのと反対側に作られていたので納得する


現物を触らせていただく

・気づいたら火床から火がチラホラ上がってる
・ただ通常はこんな光の明るいところでやらないのでめっちゃ見にくい(わかりにくい)とおしゃっていた。オーハシサーンとこに見学に行った時にも暗くすんで~と言っていたことを思い出す。会長の言ってた「本企画を行うにあたっての様々な障壁」のひとつ、これじゃね・・・!?とオモタ

拙作『刀鍛冶見学レポ』より

・北側の光は安定するので、刀工に限らず、職人の作業場というのは北の光が入るような設計になっているらしい
・水蒸気爆発の「パン!」と爆ぜる音などを聴きながら解説いただく
・酸化鉄の皮膜が中に入り込むとあとあと大変、など、ケミカルなことを考慮しながらやってんですよ〜等を聞く。そうだよな・・・まさに化学だったな~とまたレポ本描いてた時を思い出す

質問コーナー
・打ちながら質問受付してくれるということで10人くらい?質問してた
(わしは2回質問をした)(強欲なオタク)
その道具はなんて言うか?とか大工なんですが玉鋼からカンナつくるのはできますか?とか夏場暑い中で火を扱うのって大変なんじゃないですか?とかの質問から、なんで刀工になろうと思ったんですか?とか、体力要りそうな仕事ですけどケアしてますか?とかのちょっとプライベート寄りの質問もチラホラあった
・わしは、叩き方の角度がムズいという話から「叩き方に流派とかあるんでしょうか?」と聞いた。基本無い(;^_^(が、奈良の月山はありそう)(お弟子さんがたくさんいるっぽいので規模的な意味で特徴がありそうというニュアンス)
・(これは相槌体験回での回答だったが)ハンマーを使うと機械の力なので強く叩けるが、その分熱が奪われやすく、人の力で叩く方が結果的に早く仕上がったというような実験的なことも、月山で経験したとのこと
・二つ目のワイの質問は、序盤の説明の時に、出来上がりの姿(反り、刃長など)を計算しておかないと延べたり反ったりしていくので形変わっていく・・・という話と、前日見た山姥切国広と本作長義の展示で気になった「相似点」と「差異」、に絡めた質問として「反りは多少違えど切先がほぼ同じの本作長義の姿をあのように写した刀工国広は相当すごかったということなんでしょうか」と聞いた。(すごいということは大前提として)写すということは、寸法情報をどれだけ把握できるかが重要ということなので、本作長義が手元にあって寸法情報を細かくとれたことが大きい、と。また、姿を写すという場合は木型を作ることが多いということで木型を見せてくれて「本作長義は磨り上げでここら辺で切ってる」と示していただく

木型で説明してくれる工藤刀匠

・道具の作り手が高齢化して居なくなってる、との話があった。やはり松炭の話も出た。オーハシサーンも言ってたね・・・なり手がいない由々しき事態(∵)だからこそこういう公開鍛錬とかメディア取材的なのでお見せするということの重要性も言っていた
・工藤刀匠ご本人も「なぜ刀工になったか」の質問に対して、高校生の時かにテレビで刀鍛冶を見たことがきっかけ、それまでそれが仕事として存在することも知らなかった、という
・数年前の鬼滅の刃で炭治郎が炭焼きしてたので、あれきっかけで炭焼き職人目指す人出ねぇかなと思ったけどそんな都合の良いことはなかった・・・居るかもしれないが少なそうやなぁ。鬼殺隊に転職した人の話やもんなあれ・・・(そうか!?)
・工藤刀匠はふいご派だが、ふいごの専門職ももう居ないらしい
・だから今使ってるふいごを大事に長く使うようにしてる
・材料も道具も入手しにくくなってる
・昔は「ふいご専門」の職人が居たが、今は居なくて、非専門の人に同じように作ってもらうのは難しい
・ふいごではなく送風機を使うのが主流というかむしろ、全体の工程の中でふいごを使う割合自体そんな大部分ではないということもあって、ふいごの需要自体があんまないということだったから経済成り立ちにくいのだろうな('ω')

相槌体験
・疲れない体勢
・(右利きの人は)右手を前、左手を柄の部分に持って、わりともう左手を太ももにもってきちゃってそっちにちからを任す(つまり右手に負荷をかけない)
・力任せにやると右手(というか右腕)が多分やばいことになる
・練習用の木ではそうでも無いが、打つと跳ね返るので跳ね返りを利用して上げる

練習用の木

・カンカン相槌2回うってもらってリズムとって1回打ってあげる、までが1回分
・最後は相槌1回(実際は跳ね返るのでカントトト…になるが)で終わり

説明中の刀匠とスタッフさん

そしてなんとこの相槌体験でワイの相互フォロワさんが参加されていたということを後で知る。

すげえよ、そんなことある!?wwww

ワイの主張高き例のワッペンと服のお陰で気づいてもらい、終わってからお声かけいただいたのだった。
カバン悩みまくってワッペン付けた甲斐あったわ!!!(伏線回収オタク)

「どの節もお世話になっております」という挨拶をしたように思う。まじであらゆる節が・・・ニチャア・・・また今度オンリーよろしくお願いします。

今回の公開鍛錬のことを本にしたいと思てて、刀匠に本描いてイイスカ!?と聞いたりしたのだが、この偶然にも相互フォロワさんがご参加されていたことによって、同行者さんが撮影された画像も頂戴することができたので、本にする時に参考にさせていただこうと思います。ありがとうございますm(__)m

追加質問「樋」のこと

終わってからも少しなら質疑応答OKということだったので、同行のフォロワさんから質問。

この質問がワイ的にはめちゃくちゃ伏線回収だった。

オタク、伏線回収という言葉が好きすぎ。

質問としては「刀工の視点で、山姥切国広の写しの特徴、難しさ、ポイントはどういったところか?」という感じだったと思う。

回答としていただけたのは、樋があること、であった。

樋を作ってしまうと、その後どうしても反りを調整することはできなくなってしまうから、(ああいった姿を似せるタイプの)写しで樋が入ってるっていうのはなかなかレベルの高いことのようだった。

そうか・・・・・・・・・そうかあ~~~~~

ワイは今回山姥切国広の実物を見て改めて「樋が好きかもしれん」と思った。むしろ、山姥切国広の立ち絵を描いた時から、写真で見ただけではあったが、樋に惹かれたところがあった。その伏線が回収された気分だった。

そんで今また漫画の1コマにも刀剣を登場させ、樋もちゃんと描こうとしているのだった。

鋭意原稿作業中の1シーンの山姥切国広の刀身

今回展示で国広の他の刀も見てて思ったのは、彫刻を入れるのが上手いんだ、ということだった。

布袋国広にはまん丸の布袋さんが居るわけだが、当時の道具であんな滑らかに円弧を描けるんかとワイは疑問だった。ホントにまあるい。プラモで塗装する時のワイの線のガッタガタ具合と、円弧を美しく滑らかに作画することの難しさは普段手ぶれ補正に頼りっぱなしのデジタル作画ワイには想像に難くないわけで・・・(円弧は本当に無理)

むしろ本作長義のロングロング銘をあの狭い空間の中に綺麗な字で彫れることがもう既にすげえわけだが、そこから「樋もなんかめっちゃキレイやな・・・?」にたどり着くまでの道が今回自分の中でちゃんと繋がったし、逆に樋があることでもう曲げられなかったのか曲げないようにしたのか、そこが長義とまんばちゃの反りの違いに関係してんのかもしれんと思った時に、あ~~~~~~国広パパがまんばちゃに与えたものがそれなのかも~~~~とか思っちゃってもう大変ですた。

ワイは長らく京都住まいの源氏オタクで、北野の髭切をことあるごとに見るたびに「このいかつすぎな反りだいすき」と毎回思っていた。それは太刀の反りだったけども、長義よりもチョトだけ反っているこのまんばちゃの反りにカッコ良さを感じていたのは違いねえかった。

今回の戦利品のひとつである『山姥切国広展-名匠の軌跡、名刀の誕生-』のカタログを読んだらこうあった。

山姥切国広に関しては、手の内で復元作業を行うと、現状の先反り気味の姿が腰反り深い大太刀の姿となって認識できる。 

また、山姥切国広は迫り来る力強さを備えた豪壮な姿でありながら、反り格好・重量のバランスが格段に良く、手に持った時の心地よさは随一である。その点は、形状の模造にとどまらない、実用上の佩刀に相応しいことを証明している。

山姥切国広展-名匠の軌跡、名刀の誕生-

あんま読み込み慣れてないんですけどワイの解釈としては、刀工国広パパはめちゃくちゃ本作長義を観察しまくって磨り上げ前の大太刀の頃の長義の姿も脳内補完した上でその反りを「これでいくぞ!」と決めて、もう後に戻れないことを承知で超自信満々に樋を入れて、そのままクニピーの作刀を進めたんじゃねえか・・・ということだった・・・!!

つまりめっちゃ計算されつくした自信なんじゃねえかと思った。
奇跡とか偶然とかじゃなくて意図的なもの。
観察する目と、脳内にある実績データベースと、それを出力できる腕。この三位一体の結果が「傑作・山姥切国広」なんじゃないのか、ってのが、今回初めて足利を訪れて己の目と耳で得た情報量から感じたこと、です。

わしはますます己の仕事の仕方を考えた。

一個だけ出来ます~、じゃダメだ。
観察する目は、この10年の工場技術としての経験で得た。
実績データベースもなんとか集めて表にした。
それを形に出来る方法が、今実践してることだ。
すべてを研ぎ澄まして、三位一体させる必要がある。
己の大いなる野望を完遂させるためには。

来月もまた足利に来ますが、次回はその、テメーの仕事の関係で出張と合体の足利遠征となるので、次回はビジネスマンの私の姿で来ます🔥🔥🔥

誰にも負けたくねーと思って願掛けした、まんばちゃの概念の色の出張カバンを持ってきますので、次回のカバン問題は既に解決済み・・・ということです♪└|∵|┐♪└|∵|┘♪┌|∵|┘♪

鑁阿寺(ばんなじ)

鑁阿寺にも行ってきました。めちゃんこ近くだから!

「足利氏、つまり、源氏ゆかり」という源氏オタクワイ的に行っとかなあかん所過ぎるので行ってきまして御朱印ミッションをクリアする。

梅綺麗ね、白飛びたゃ坊。
こればーちゃんにちぎり絵の題材にしてもらうか?(白飛びも含む)

鑁阿寺の梅

戦利品

こうしてネギおじは若干メンタルブレイクした状態で足利に行ったものの、行ってみるとすっかり伯仲の宇宙の奥行に引き込まれ、気付いたら荷物だらけになって帰って来たのであった・・・!

戦利品

本買っちゃったな~~これは出張の新幹線の中で読めば!?(∵)

次回予告

息を吐くように次回予告をします。

「いっけな~い!遅延遅延!」
年始早々不慮の事故により仕事も趣味も諦めなければならない!?危機だったネギおじ!だがお陰様で仕事は継続することができ足利にもこれた!

安堵も束の間、立ちふさがる本社系のオヤジ!
「工場DXやと?なにをほざいとるねや、一地方拠点の小童が」
「・・・ほな、結果見せたりますよ・・・今期中にねェ・・・ッ!」

燃えるサラリーマン魂。
負けられねえ戦いがここにある。
実力を示せ、がっかりさせるな。

次回 伯仲燦然レポ 第二章
出張合体版でお送りいたします。ボォオ🔥

CM

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